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絶対格

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絶対格(ぜったいかく、absolutive case)とは、の一つであり、能格言語(能格的な格配列の言語)において自動詞文の主語(自主)と他動詞文の目的語(他目)が取る格がこう呼ばれる[1][2]

ごくわずかの例外を除いて、絶対格は形式的にも機能的にも無標である[3]。つまり、他の格形式の元になる形であり、名詞の引用形式として用いられる。

名称

能格言語における自主と他目の格を最初に absolutive(絶対格)と呼んだのはエスキモー語の研究者で、20世紀後半にはこの呼称が一般的になった[2]。それ以前は nominative(主格)と呼ばれており、現在でもそう呼ばれることがある[2][4][注釈 1]。すでに廃れたものとしては、casus passivus (Jespersen 1924: 166) や casus indifferens (Pilhofer 1933: 44) という呼び方も存在した[2]

注釈

  1. 特にコーカサス諸語研究においてはこの用語法がよく採用される (Haspelmath 2011)。

出典

参考文献

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