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胡蝶定理

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胡蝶定理
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胡蝶定理(こちょうていり、: butterfly theorem)は、ユークリッド幾何学における古典的な結果である。ウィリアム・ウォレスによってはじめて提起されたとされる[1]。この定理は次のように述べられる[2]:p. 78

胡蝶定理  PQ の中点を M とし、M を通る二つの弦 AB, CD をひき、AD, BCPQ と交わる点をそれぞれ X, Y とする。このとき MXY の中点である。

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証明

要約
視点
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形式的な証明を以下に述べる。

XX', XX'' をそれぞれ X から AM, DM に下ろした垂線とし、同様に YY', YY'' をそれぞれ Y から BM, CM に下ろした垂線とする。

∠MX'X = ∠MY'Y = 90° かつ ∠X'MX = ∠Y'MY (対頂角)であるから △MXX'△MYY'相似。従って次式が成り立つ。

同様に △MXX''△MYY'' も相似であるので、次式が成り立つ。

∠AX'X = ∠CY''Y = 90° かつ ∠XAX' = ∠YCY''円周角の定理) であるから △AXX'△CYY'' は相似。従って次式が成り立つ。

同様に △DXX''△BYY' も相似であるので、次式が成り立つ。

以上の式より

 (∵方べきの定理

となり、ゆえに

であるから、MX = MY 即ち MXY の中点であることが従う。

このほか射影幾何学を用いた証明も存在する[3][4]

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一般化

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シャリーギンの一般化

イーゴリ・フェドロヴィッチ・シャリーギンは次の一般化を示した[5]

円の弦AB上に、AM = BNを満たすように点M, Nを取る。それぞれM, Nを通る弦PQ, RSを描く。それぞれ弦PR, SQABと交わる点をL, Kとすれば、AK = BLが成立する。

脚注

外部リンク

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