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腫瘍マーカー
臨床検査の一つ ウィキペディアから
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腫瘍マーカー(しゅようマーカー、英: tumor marker)は、癌の進行とともに増加する生体内の物質のことで、主に血液中に遊離してくる物質を抗体を使用して検出する臨床検査のひとつである[1]。また、生検で得られた検体や摘出された腫瘍の病理組織標本を免疫染色し、腫瘍の確定病理診断や組織型の鑑別に用いられるなど臨床検査の場で多く使われる[2]。 多くの腫瘍マーカーは、健康人であっても微量ではあるが血液中に存在するので、腫瘍マーカー単独で癌の存在を診断できるものはPSA(前立腺癌のマーカー)やPIVKA-II(肝細胞癌のマーカー)など少数であるといわれている。癌患者の腫瘍マーカーを定期的に検査することは、再発の有無や病勢、手術で取りきれていない癌や画像診断で見えない程度の微小な癌の存在を知る上で、確実ではないが有用な方法である。しかしながら、通常は進行した癌の動態を把握するのに使われるもので、早期診断に使える検査法ではない[1]。
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応用
腫瘍マーカー値の解釈
腫瘍マーカーのカットオフ値(しきい値、英語: threshold, limen)は、正常者および癌患者の多くの被験者での平均値をもって決められるが、平均値から外れた異なる動きをする者もいる。すなわち、癌がなくとも腫瘍マーカー値が上昇する場合や、癌が存在するにもかかわらず腫瘍マーカー値が上昇しないケースもある。また、腫瘍マーカー値自体の動きも、正確に癌の動きを反映しているわけではないため、腫瘍マーカー値だけで癌の状態を把握できるわけではない[2]。
一覧
脚注
- 近年は腫瘍マーカーとしては使用されない。
- 近年は、γ-セミノプロテインは遊離型PSAと同一物質であると考えられている。
出典
関連人物
関連項目
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