トップQs
タイムライン
チャット
視点

芍薬甘草湯

ウィキペディアから

芍薬甘草湯
Remove ads

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)とは、漢方方剤の一種。出典は「傷寒論」。

Thumb
ツムラ漢方薬甘草湯エキス顆粒「ツムラ68番」

効果・効能

漢方薬としては珍しく速効性があり、服用してから平均6分程で効果が発現し、4~6時間 効果が持続する[1]
  • 人工透析患者の腓返りに用いられることがある。透析中に足がつる場合は透析前に服用する。

保険適用エキス剤の効能・効果

急激におこる筋肉の痙攣を伴う疼痛[2]

臨床試験

肝硬変症患者126 例(芍薬甘草湯群65 例、プラセボ群61 例)による二重盲検ランダム化比較試験において、芍薬甘草湯はプラセボ群に対して、筋痙攣回数改善度,最終全般改善度(痙攣持続時間や痛みの程度)が有意に改善した[3]

組成

芍薬(しゃくやく)4.0g、甘草(かんぞう)4.0g

以上の切断あるいは破砕した生薬をとり、1包として製する。


方解

芍薬と甘草の2生薬からなることから名付けられた。

禁忌

アルドステロン症のある患者、ミオパシーのある患者、低カリウム血症のある患者[2]

慎重投与

次の患者には慎重に投与する[2][4]

  1. 高齢者

相互作用

併用注意

次の薬剤との併用により、偽アルドステロン症ミオパシーが出現しやすくなる[2]

  1. 甘草含有製剤
  2. グリチルリチン酸およびその塩類を含有する製剤
  3. ループ系利尿剤
  4. チアジド系利尿剤

副作用

次の副作用がある[2]

長期服用

60歳以上が30日を越える服用によって低カリウム血症、偽アルドステロン症[4]

重大な副作用

間質性肺炎、偽アルドステロン症、鬱血性心不全心室細動心室頻拍、ミオパシー、肝機能障害黄疸

その他

発疹発赤瘙痒悪心嘔吐下痢

注意事項

高齢者は生理機能の低下、妊産婦、小児は安全性未確立のため注意が必要である[2]

出典

関連処方

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads