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英語の点字
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英語の点字は、英語を点字で書くための点字体系。ブライユ点字を採用しているので、英語では「English Braille」または単に「Braille」と呼ぶ。文字、数字、句読点、略称、その他の記号等を表現する6つの点から構成される250個程度の点字で成り立つ。

概要
英語点字は、次の3つのレベルに分けられる。
- グレード1 - 点字初学者が用いるもので、26のアルファベットと記号からなる。
- グレード2 - グレード1に省略形が加わったもの。公共に使われる点字。
- グレード3 - 個人的に使われるもの。すべての単語が数文字に圧縮されている。
但し現在は英語圏において、標準英語点字とは異なるコードを使用する場合も多いため、北米点字委員会(Braille Authority of North America、BANA)は統一英語点字(Unified English Braille、UEB)の策定作業を開始し[1]、多くの国で採用され始めている。
歴史
1861年にブライユ点字がイギリスに伝えられた。1876年には、もともとフランスで発明された点字体系に、イギリスで使用する視覚障害者用文字として優位なものとするため200以上の英語の短縮形、略称が加えられた。しかし短縮形、略称だけでは不十分とされ、1902年には現在の「グレード2」に当たる「改定点字(Revised Braille)」がイギリス連邦で採用された[2]。
フランスで発明されたブライユ点字体系を原案に、各国の点字が1878年にはイギリス、ドイツ、エジプトで採用された。しかしアメリカ合衆国では、ブライユ点字体系とは違う独自の「ニューヨーク・ポイント」や「アメリカン・ブレイル」、さらにはブライユ点字体系のバリエーション(英語のアルファベット順に従うが、終わりはフランス語の「xyzç」の部分が「wxyz」になっている)なども採用された。1918年には部分的にイギリス体系を採用した「グレード1½」(1文字短縮形のみ使用)が採用され、1932年にはイギリス体系を全面的に採用し「グレード2」(一部アメリカ方式が残された)が採用された[3]。
1991年には北米点字委員会(Braille Authority of North America、BANA)が、学術文書表記で複数の方式が競合するなどの混乱を無くすため、統一英語点字コード(Unified English Braille、UEB)の策定を提案した[4][5]。いくつかの修正後、2005年にイギリス連邦各国で採用され、2012年以降アメリカ合衆国でも段階的に採用されてきている。UEBとイギリス方式「改定点字」との主な違いは、句読点、記号、書式表示や、括弧、数式、字体等の印刷関連事項である。
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表示形式
読むときの左から右の凸面の場合。
グレード1
基本アルファベット
記号
数字
数字符の後で、A-Jに共通
アクセントつきの文字
符号
グレード2
略号
例
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グレード1による点訳
- ⠠⠺⠊⠅⠊⠏⠑⠙⠊⠁ ⠊⠎ ⠁ ⠠⠺⠑⠃⠤⠃⠁⠎⠑⠙ ⠋⠗⠑⠑⠤⠉⠕⠝⠞⠑⠝⠞ ⠍⠥⠇⠞⠊⠇⠊⠝⠛⠥⠁⠇ ⠑⠝⠉⠽⠉⠇⠕⠏⠑⠙⠊⠁ ⠏⠗⠕⠚⠑⠉⠞⠲
グレード2による点訳
- ⠠⠺⠊⠅⠊⠏⠫⠊⠁ ⠊⠎ ⠁ ⠠⠺⠑⠃⠤⠃⠁⠎⠫ ⠋⠗⠑⠑⠤⠒⠞⠢⠞ ⠍⠥⠇⠞⠊⠇⠬⠥⠁⠇ ⠢⠉⠽⠉⠇⠕⠏⠫⠊⠁ ⠏⠗⠕⠚⠑⠉⠞⠲
脚注
関連項目
外部リンク
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