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融解
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融解(ゆうかい、英: melting)とは、物理学で固体が液体に変化すること。また、そうさせるために加熱することである。固体が液体に変化する温度を融点、液体に変化した物質の状態を液相という。鎔解(熔解、ようかい)ともいうが、溶解に同音の漢字による書き換えがなされる。

考察
固体の温度を融点まで上昇させるためには熱エネルギーを要する。さらに固体が液体に変化する過程自体にも熱エネルギーが必要とされるが、これは融解熱(潜熱)により液体そのものの中にエネルギーが吸収されるためである。
融解では物質のエンタルピーとエントロピーは増大する。熱力学的には、熱平衡状態でも融点では液体と固体が共存できるので、融解に伴うギブス自由エネルギーの変化はゼロとなっている。この場合、次の式が成り立つ。
は融点、 は融解に伴うエントロピーの変化、 は融解に伴うエンタルピーの変化を示す。
融点は圧力によって変化する。融解は液体のギブス自由エネルギーが同じ物質からなる固体のギブス自由エネルギーよりも低いときに生じる。
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生体高分子の融解温度
上記の意味から派生して、ペプチドや核酸など特定の2次構造を持つ生体高分子において、ある温度まで加熱するとその2次構造がほどけるとき、その温度を融解温度 (Tm) と呼ぶ。
関連項目
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