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蟲神器
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蟲神器(むしじんぎ)は、昆虫をテーマとしたトレーディングカードゲーム(TCG)。
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開発元は株式会社大創出版で、全国のダイソー(DAISO)で販売されている[1][2][3]。
2022年11月7日にスターターセットとブースターパックが発売され、2023年6月18日にはブースターパックの第2弾が発売された。
その後も、2023年11月24日に第3弾「命脈の供物」が発売され、2024年7月11日に第4弾「無垢の黎明」が発売された[2]。2024年12月15日に第5弾「覚醒の真価」が発売された。2025年7月31日に第6弾「魂の螺旋」が発売された。
遊び方
要約
視点
ゲームの準備
- 対戦は2名のプレイヤーによって1対1で行われる。
- 各プレイヤーは20枚のカードでデッキを構築する。
- 同じ名前のカードは2枚まで入れられる。
- 山札をシャッフルして場に置き、そこから裏向きのままで6枚のカードを場に置き、縄張りとする。
- 山札からカードを4枚引き、初期手札とする。
- ジャンケンやサイコロで先攻・後攻を決める。
勝利条件
- 相手の縄張りを0にした状態で相手本体を攻撃する。
- 相手が降伏する。
- どちらかがドローの際に山札がなく、カードを引けなくなったら、その時点で縄張りの数が多い方の勝利。縄張りの数がお互いに同じ時は引き分けとなる。
カードの種類
ターンの進行
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カードリスト
開発
背景
大創産業の子会社である大創出版の社長(当時)・西田大は社員とともに遊んだ人狼ゲームがきっかけでアナログゲームに興味を持つようになった[5][6]。折しもボードゲームカフェができるなど市場が成長していたことに加え、事業の多角化が見込めると考えた西田はアナログゲーム事業への参入を決めた。ダイソー発のアナログゲームとして話題となり、ある程度の成功を収めてきた一方、トレーディングカードゲームはなかなか開発が進まなかった[5]。もともとこの市場は一部作品の市場占有率が高く、クリエーターに相談してもコスト面などから辞退されるケースが多かった。それでも西田は「ゲームマーケット」でのスカウト活動を続け、当時無名だったカードゲームデザイナーのNIZAと出会う[5][注釈 1]。
企画

スカウトを受けたNIZAはすぐさま西田へ企画書を送り、それからすぐに大創出版へ呼び出された[7]。
まず、NIZAが定番であるダークファンタジーのカードゲームを提案したところ、西田から「すでに多くのファンを抱えている実在するものをテーマにした方が良いのではないか?」と返ってくる[7]。これを受け、NIZAはリサーチを重ね、虫をテーマにしたトレーディングカードゲームがほとんどないことに気づき、かつて一世を風靡したデジタルトレーディングカードゲーム『甲虫王者ムシキング』[注釈 2]を念頭にサンプルを制作した[7]。
1か月後、NIZAが西田にサンプルを提出したところ、危険生物の方がインパクトがあるのではないかと提言されたが、NIZAの熱意によって昆虫をテーマにすることが決まった[7]。また、学べる要素を組み込める点としては両者の間で一致した[7]。
100円ショップの最大手であるダイソーで売る以上、一般客に受け入れられる必要があった[7]。スタッフィングには苦労したと西田は述懐しており、スカウトしたイラストレーターの作風がばらばらだったことに加え、あまりにもリアルすぎてしまうとプレイヤーが引いてしまうため、クリーチャー風にしてほしいという指示を出した[8]。
ルール設計
虫の食性による属性設定を基にした三すくみを導入するなど、誰でも遊びやすいシンプルなルール設計がなされた[7]。また、プレイヤーがプレイスタイルの参考にしやすくするため、各属性にキャラクターが設定された[注釈 3][8]。
価格設定
税抜100円での販売価格を実現するのは容易なことではなかった[9]。
大創出版と取引のあったトランプの製造工場が1セット(52枚)100円で販売できる技術を有していることに気づいた西田は、そこに掛け合い、1セット50枚入りのスターターデッキを実現させた[7]。
広報・販売
大きな反響があったものの、ダイソーのみでの取り扱いである以上、カードショップなどによる大会の開催は困難だったため、公認サポーター制度が設けられ[10]、2023年時点で150人のユーザーが認定された[9]。
虫に関する施設とのIPコラボ企画やグッズ展開も日本全国で実施。2025年7月には富岡製糸場でイベントを開催。製糸場に縁があるカイコガをテーマとした限定カードを配布している。
反響
関連書籍
2024年7月8日にKADOKAWAから初の公式ガイドブック『蟲神器 公式パーフェクトガイド』(ISBN 978-4-04-897770-8)が発売された[12]。
小説『蟲神器 オリジナルノベル 大逆転!カードバトル』(原案・トレーディングカードゲーム:蟲神器、著:土橋真二郎、絵:トリル)が集英社みらい文庫から2024年7月19日に発売。ISBN 978-4-08-321860-6。
コンピュータゲーム
『蟲神器 めざせ!最強の蟲主』のタイトルで、2025年秋に日本コロムビアよりNintendo Switch用ゲームソフトとして発売予定。ストーリーモードを実装。原作のルールに則ったバトルシステムで、コンピュータ対戦のほか、ローカル通信やオンライン通信での対人戦も可能[13]。
脚注
関連項目
外部リンク
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