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血管内皮細胞プロテインC受容体

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血管内皮細胞プロテインC受容体
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血管内皮細胞プロテインC受容体(けっかんないひさいぼうプロテインCじゅようたい、血管内皮プロテインCレセプター、: endothelial protein C receptor, EPCR)は血管内皮細胞に存在する膜タンパク質であり、ヒトではPROCR遺伝子にコードされる。EPCRはプロテインC受容体であり、トロンビン-トロンボモジュリン複合体によるプロテインCの活性化を促進する。活性化プロテインCは抗血液凝固作用をもつ因子であり、EPCRは活性化プロテインCが関与する細胞保護作用を促進する[5][6][7]

概要 PROCR, PDBに登録されている構造 ...
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構造

EPCRタンパク質は、N-グリコシル化を受けるI型膜タンパク質であり、プロテインCの活性化を促進する[7]。深い溝を持つことで特徴づけられる、MHCクラスI/CD1ファミリーに属する。この溝はこのファミリーの他のタンパク質では抗原の結合に利用されることが多いが、EPCRでは異なる。

CD1と同様、EPCRの溝には脂質が結合している。結合している脂質は多くの場合ホスファチジルコリンであるが、ホスファチジルエタノールアミンである可能性もあり、この結合はおそらく直接的接触ではない形で、プロテインCの結合に寄与している[8]

臨床的意義

この遺伝子の変異は、静脈血栓塞栓症心筋梗塞、さらには妊娠後期の流産と関連していると考えられている[7]

また、このタンパク質は熱帯熱マラリア原虫英語版Plasmodium falciparumによるマラリアとも関係しており、PfEMP1英語版ファミリーのいくつかのサブタイプは宿主のEPCRを受容体として利用する[9]

出典

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