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衣冠束帯

公家の正装 ウィキペディアから

衣冠束帯
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衣冠束帯(いかんそくたい、:いくわんそくたい)とは、平安時代後期に生まれた日本衣裳の名称の一つで、公家正装をいう[1][2][3]

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新嘗祭における衣冠束帯

概要

衣冠(いかん、古音:いくわん)と束帯(そくたい)の複合語で、2つの違いが意識されなくなった江戸時代中期に[3][* 1]民間で呼ばれ始めた[1]というのが定説である。

しかし、歴史学者鈴木敬三による1979年(昭和54年)の説によれば[4]平安時代末期以降、宮中での束帯の着用機会が減少し、衣冠や直衣(のうし、なおし、:なほし)の着用が拡大した結果、参内(※さんだい。内裏に参上すること)するにあたって束帯の代用とする衣冠を指して「衣冠束帯(いくわんのそくたい、現代語音:いかんのそくたい)」、束帯の代用とする直衣を指して「直衣束帯(なほしのそくたい、現代語音:なおしのそくたい)」というようになったことに始まるという[4]。もっとも、鈴木が論拠とする『明月記』(治承4年-嘉禎元年〈1180年-1235年〉)等の公家の日記にみられる「衣冠束帯」および「直衣束帯」の表記は、丁寧に解釈すると、それぞれに「衣冠や束帯(を着た者がいる)」「直衣や束帯(を着た者がいる)」という意味で用いられている場合もあるため、上記の説については厳密な検証が必要との反論[誰によって?]もある。

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脚注

外部リンク

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