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視床下部-下垂体-副腎系
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視床下部-下垂体-副腎系(ししょうかぶ かすいたい ふくじんけい、英: hypothalamic-pituitary-adrenal axis)は、ストレス応答や免疫、摂食、睡眠、情動、繁殖性行動、エネルギー代謝などを含む多くの体内活動に関して、視床下部、下垂体、副腎の間でフィードバックのある相互作用を行い制御している神経内分泌系。HPA軸(HPAじく)、HPA系(HPAけい)ともいう。
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サーカディアンリズムとも関係する。
解剖学
- 視床下部の室傍核には、バソプレシンと副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)を合成・分泌する神経分泌ニューロンが存在する。この2つのペプチドは、以下の調節を行う。
- 脳下垂体前葉の制御。特にCRHとバソプレシンは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH, 別名コルチコトロピン)の分泌を促進する。ACTHは、副腎皮質に作用する。
- 副腎皮質は、ACTHの刺激に応答して糖質コルチコイドホルモン(ヒトでは主にコルチゾール)を産生する。糖質コルチコイドは、視床下部と下垂体に負のフィードバックサイクルで作用する(CRHとACTHの産生を抑制する)。
疾患
HPA軸の関連する、代表的な疾患には以下のものがある。
その他、HPA軸と関連があるとされる疾患には以下のものがあり、いずれもコルチゾール値が高いと報告されている。
ストレス
HPA軸は、不安障害、双極性障害、不眠症、心的外傷後ストレス障害、境界性人格障害、ADHD、大うつ病、燃え尽き症候群、慢性疲労症候群、線維筋痛症、過敏性腸症候群、アルコール依存症など、気分障害および機能性疾患の神経生物学に関与している[4] 。 これらの疾患の多くにルーチン処方されている抗うつ剤は、HPA軸機能を調整する役割を果たす[5]。
脚注
参考文献
関連項目
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