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親衛隊女子補助員軍団

第二次世界大戦期のドイツの武装親衛隊の女性隊員 ウィキペディアから

親衛隊女子補助員軍団
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親衛隊女子補助員軍団(SS-Helferinnenkorps)は、武装親衛隊(武装SS)が女性隊員のために設置していた部隊である。正式なSS隊員とはされていなかった親衛隊女子軍属ドイツ語版(SS-Gefolge)とは異なり、女子補助員の立場は正式な武装SS隊員とされ、また同時に親衛隊親族組合(SS-Sippengemeinschaft)の正規組合員たる権利が認められていた。補助員は「SS娘」(SS-Maiden)とも俗称された。

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アウシュヴィッツ強制収容所の職員ら(1944年)

1942年、親衛隊本部に直属する部隊として設置された。隊員は厳しい審査を経た志願者のみから成っていた。入隊が決まると、1942年にオベレンハイムに新設された親衛隊国家学校(Reichsschule-SS)での教育を経た上で、武装SS隊員としての初等訓練を施される。彼女らの武装SS隊員たる地位を示すため、制服にはSSの象徴でもある「ルーン文字のSS」が入れられていた。一方、女子補助員軍団で用いられる階級制度はSS式の階級制度とは異なっていた。補助員の最高位職はSS女子補助員軍団国家委員(Reichsbeauftragten im SS-Helferinnenkorps)で、1943年初頭に設置されて以降、ドイツ女子同盟常勤団員の指導者たる立場にあったイルゼ・シュタイゲル(Ilse Staiger)が兼任していた。女子補助員はドイツ全土および占領下の各地に派遣され、強制収容所国家保安本部を含む様々な配属先で、無線士、電話交換手、テレタイピストなどを務めた。合計して2,765人の女性が親衛隊国家学校に入校し、このうち女子補助員として採用されたのは2,375人だった[1]

敗戦後の非ナチ化において、SS女子補助員らの多くは自らをSS女子軍属または国防軍女子補助員と偽った。これらの職はSS隊員でも軍人でもない軍属と見なされ、戦争犯罪に関連して起訴を受ける可能性が低かったためである。

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脚注

参考文献

関連項目

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