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超置換

文字列の一つ ウィキペディアから

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組合せ数学における 記号の超置換(ちょうちかん、: superpermutation)とは、n個の記号の全ての置換を部分文字列(substring)として含む文字列で、最小の超置換を求める問題は2025年時点で未解明の数学の難題でもある。

に対しては、最小の 記号の超置換の長さは に等しい。つまり、順に オンライン整数列大辞典の数列 A180632)である。

最小の超置換の具体的な例としては 及び以下のものが挙げられる :

123451234152341253412354123145231425314235142315423124531243
512431524312543121345213425134215342135421324513241532413524
132541321453214352143251432154321

一方で、 においても同様の式で長さを求められると予想されていたが、 にもかかわらず、Robin Houstonによってその長さが のものが発見されたため、 に対しては一般に適用されないことが証明されている[1]

なお、 および の場合もそれぞれ [2][3]のものが確認されており、この数値が最小かどうかは未だ証明されていない。今もさらに短いものを探す試みは継続しており、 においては、2019年2月1日にさらに 桁のものと[4]、2019年2月27日には [5]のものが次々と発見されている。

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最小超置換の長さ

要約
視点

最小超置換の長さを求める問題は未解決である。

下界

2011年9月、4chanの匿名投稿者が 記号の超置換 の長さは少なくとも 以上であることを証明した[6]。この証明は4chanにおいて、アニメシリーズ『涼宮ハルヒの憂鬱』第1期全14話は2006年の放送時は物語の時系列とは異なる順序で放映されたため、エピソードをどの順序で観るのがよいのか、という疑問がきっかけになったことから、『ハルヒ問題』とも呼ばれている。[7]この証明が大衆の関心を引いたのは、2018年10月に数学者計算機科学者のロビン・ヒューストンがツイートして以降である[8][9]。2018年10月25日、ロビン・ヒューストン、ジェイ・パントン、ヴィンス・ヴァッターはこの証明をより洗練させたものをOEISに投稿した[10]

上界

2018年10月20日、グレッグ・イーガンは、アーロン・ウィリアムズが対称群ケイリーグラフハミルトン路を構成するのに用いた方法[11]を適用することで、長さ の超置換を生成するアルゴリズムを開発した[12]。2018年までの時点で、これらは に対しては知られている中で最小の超置換となっている。 の場合、2019年の時点ではで、つまり が上界になっている。

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関連項目

  • Superpattern英語版 - n個の記号の全ての置換をpermutation patterns英語版として含むような置換。

注釈

  • Ashlock, Daniel A.; Tillotson, Jenett (1993), “Construction of small superpermutations and minimal injective superstrings”, Congressus Numerantium 93: 91–98, Zbl 0801.05004
  • Johnston, Nathaniel (July 28, 2013), “Non-uniqueness of minimal superpermutations”, Discrete Mathematics 313 (14): 1553–1557, arXiv:1303.4150, doi:10.1016/j.disc.2013.03.024, Zbl 1368.05004, http://www.njohnston.ca/publications/non-uniqueness-of-minimal-superpermutations/ 2014年3月16日閲覧。
  • Houston, Robin (21 August 2014), “Tackling the Minimal Superpermutation Problem”, arXiv:1408.5108 [math.CO]

参考文献

外部リンク

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