トップQs
タイムライン
チャット
視点
通書 (周敦頤)
ウィキペディアから
Remove ads
内容
全40章の短い文章からなる[1][3]。「聖人学んで至るべし」(聖人は学習によってなり得る)を前提に、聖人になるための学問と修養の意義と方法を論じる[1]。『易経』『中庸』を踏まえ、「誠」「乾」「天」「性」「主静」「無欲」などの思想を説く[2]。
受容
南宋の朱熹は注釈書として『通書解』を書いている[1][4]。『近思録』『朱子語類』でも『通書』を扱っている[5][6][7]。朱熹以前は、『通書』の付録として『太極図説』が読まれていたが、朱熹以降逆転し、『太極図説』の付録として『通書』が読まれるようになった[1]。
明の曹端『通書述解』は清の『四庫全書』に収録されている[3]。
江戸時代日本では、伊藤東涯『通書管見』などが書かれた[8]。
「哲学」という言葉は、明治時代に西周が『通書』の「士希賢」(士は賢をこいねがう)という一節から考案した「希哲学」に由来する和製漢語である[9][10]。
日本語訳等
- 『太極図説・通書・西銘・正蒙』西晋一郎・小糸夏次郎 訳、岩波書店〈岩波文庫〉、1938年。NDLJP:3430192/21(原文・書き下し文・語注)
- 『朱子学大系 第2巻 朱子の先駆 上』明徳出版社、1978年。NDLJP:12215946/71。(書き下し文・語注)
- 『朱子学大系 第5巻 朱子文集 下』明徳出版社、1983年。NDLJP:12213573/5。(朱熹による序跋)
脚注
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads