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野球における乱数表
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野球における乱数表(やきゅうにおけるらんすうひょう)は、投手と捕手の間にて球種のサイン交換に用いられた表を指し、グラブに張り付ける形で使用されていた[1][2]。
概要
縦横4マスから5マスの表に[3]あらかじめ1から5程度のランダムな数字を記しておき[4]、投球前に「(例として)最初に出す指の数を縦軸の数、次に出す数を横軸の数」という形でサインを送り、表の交差する数で球種を確認して投球する、というある種の乱数表である[3][4]。投手はグラブ内で親指を入れるところの近くに、捕手は左手首の内側に貼り付けて使用していたとされている[4]。
日本における歴史
日本プロ野球において、ベンチに盗聴器が仕掛けられる[5][6]、スコアボードから球場関係者が覗く[5][7][8][9]、観客を装った関係者が双眼鏡でサインを確認して合図を送る[7][8]といったサイン盗みが横行するようになると、その対抗策として乱数表が導入された[5][6][8]。
乱数表を初めて日本で野球に取り入れたのは1960年代後半、三原脩が監督を務めていた当時の近鉄であると言われている[9][10]。単純なサイン交換に比べて、サインを暗記する手間が減り、サイン間違いが発生しないことや、相手チームにサインを盗まれる確率が低くなるといった利点から、徐々にプロ野球界ではほぼ常識的に利用されるようになった[4]。
乱数表の導入以降、サインがより複雑化し、試合進行を円滑に進めるにあたっての障害(特にナイターではその分、照明に使用する電気使用料が増大する)となるなど著しい問題になったことから、1983年6月に、当時のコミッショナー・下田武三が全球団に「乱数表の使用禁止」を通達し、以後日本のプロ野球で使用されることはなくなった[3]。
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脚注
関連項目
参考文献
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