トップQs
タイムライン
チャット
視点
電気素量
物理定数の一つ ウィキペディアから
Remove ads
電気素量 (でんきそりょう、英: elementary charge)は電気量の最小量である。素電荷(そでんか)、電荷素量とも呼ばれる。記号 e で表される。
電気素量は電子1個の運ぶ電気量の大きさである。基礎的な物理定数であり単位としても用いられる。電気素量は陽子1個や陽電子1個の電荷と等しい。
素粒子が保持する電気量としては、クォークは種類によって電気素量の1/3や2/3に相当する電気量を保持しているとされる。しかし、クォークが単独で存在することはなく(クォークの閉じ込め)、現実に現れる電気量としては電気素量が最小である。
原子核物理学や化学では粒子の電荷を表すために用いられる。素粒子物理学において、電磁相互作用のゲージ結合定数であり、相互作用の大きさを表す指標である。
Remove ads
値
電気素量の国際単位系(SI)では正確に
2019年5月20日に発効した現行のSIにおいて、電気素量はSIを定義する定義定数の一つであり[1]、電気素量には不確かさがない。
→「SI基本単位の再定義 (2019年)」も参照
である[3]。これらの単位系では、電気素量は定義定数ではなく、微細構造定数 α と以下の式で関連付けられる測定値である。
Remove ads
電気素量の計測実験
電磁気量の単位
歴史的に電磁気量の単位系は、何らかの幾何学的な配位において作用する電磁気的な力の大きさに基づいて力学量の単位系から組み立てられる、一貫性のある単位系として定義されており、電気素量との理論的な関係はない。
現行の SI 系において電気素量は電磁気量の単位を定義する定義定数として位置付けられているが、これも歴史的な単位から換算係数が簡単になるように値が決められているだけで、電気素量が定数であるという以上に理論的な裏付けに基づくものではない。
なお、1 mol あたりの電子の電気量は単位ファラデー(記号: Fd)であり、電気素量にアボガドロ数 NA をかけたものである。
Fd = NA e =(6.02214076×1023 /mol) × (1.602176634×10−19 C) = 96485.3321233100184 C/mol(正確に)
量子電気力学における電気素量
量子電気力学においては、ある時空点で電子が光子を放出したり吸収したりする確率振幅の大きさが電気素量に対応する。ファインマン・ダイアグラムを用いることでその事がより明らかになる。
脚注
参考文献
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads