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顆粒球コロニー刺激因子
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顆粒球コロニー刺激因子(かりゅうきゅうコロニーしげきいんし、granulocyte-colony stimulating factor)とは、サイトカインの一種で顆粒球産出の促進、好中球の機能を高める作用がある。英語の略号でG-CSFと表記することが多い。
発見
マウスの顆粒球コロニー刺激因子は、1983年、オーストラリアのWEHI(Walter and Eliza Hall Institute forMedical Research:ウォルター・アンド・イライザ・ホール医学研究所)で初めて精製、確認され、ヒト型は1986年に日本とドイツ/アメリカ合衆国の研究グループがそれぞれクローンに成功した[1][2][3]。
生物学的機能
G-CSFは血管内皮、マクロファージ及びその他の免疫細胞において生産される。自然界のヒト型糖タンパク質は2種類で、それぞれ174及び177アミノ酸残基のタンパク質である。分子量は約19,600。より多く存在し、より活性な174アミノ酸残基型が遺伝子組換え技術による医薬品への応用に使われてきた。
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医薬品
遺伝子組換えヒトG-CSF製剤は、がん化学療法による好中球減少症や再生不良性貧血に伴う好中球減少症に用いられる。造血幹細胞移植のうち末梢血幹細胞移植(PBSCT)ではドナー体内の末梢血幹細胞を増大させるために用いられる。
フィルグラスチム(filgrastim、商品名グラン)、ナルトグラスチム(Nartograstim、商品名ノイアップ)、レノグラスチム(Lenograstim、商品名ノイトロジン)、ペグフィルグラスチム(Pegfilgrastim、商品名ジーラスタ)などの医薬品がある。いずれも、かなり高価なものである。
副作用としては、ショック、間質性肺炎、急性呼吸窮迫症候群、LDH上昇、Al-P上昇など。
関連項目
- マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)
- 顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)
- 顆粒球コロニー刺激因子受容体
- フィルグラスチム(G-CSF類似物質)
- ペグフィルグラスチム(ペグ化フィルグラスチム)
参考文献
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