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鼠径ヘルニア

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鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)とは、上部の鼠径靭帯鼠径部の皮下に出るヘルニアのこと。別名、脱腸(だっちょう)。

種類

鼠径ヘルニアは、脱出部位によって以下の3種類に分類される[1][2]

  • 外鼠径ヘルニア:鼠径管を通って腸などが脱出するタイプ。解剖学的に男性に多い。
  • 内鼠径ヘルニア:鼠径管外で腹壁の奥から脱出するタイプ。
  • 大腿ヘルニア:鼠径部の下、大腿部に脱出が起こるタイプで、女性に多い傾向がある。

発病箇所と原因

睾丸が腹腔内に入ったり出たりする通路に腸が入り込んで起こる。腹腔外に出た腸が捩れて戻れなくなった場合、壊死を起こして生命に危険となる。

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女性でも3%に発生するという報告[3]がある。 男性に多い外側のヘルニアの場合、陰囊内で睾丸が異常な状態で下降するとき先天的に発病する。その時、腫瘤ができ、発病が確認される。ひどい場合陰囊に腫瘤ができる。

女性のヘルニアは、大陰唇皮下に発病。

腸管がねじれ嵌頓ヘルニアを併発する可能性があるため危険。

症状

代表的な症状は鼠径部の膨隆、違和感、不快感、または痛みである。立位時に症状が強く、仰臥位になることで軽減または消失する傾向がある[4]。嵌頓(かんとん)を起こすと、疼痛が持続し、腸閉塞や腸壊死の原因となる。

診断

診断は問診、視診、触診を中心に行われる。ヘルニアの種類や他疾患との鑑別を目的として、超音波検査が併用されることがある[5]

治療

鼠径ヘルニア手術は、外科手術の中でも非常によく行われるもののひとつである。

  • 高位結紮術
  • メッシュで補綴する手術[6]
  • 腹腔鏡手術 - TAPP法、すなわち、Trans-Abdominal Pre-Peritoneal repair(経腹的腹膜外修復法)[7]

などがある。

脚注

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