(アイ・ドント・ノウ・ホワイ)バット・アイ・ドゥ

(アイ・ドント・ノウ・ホワイ)バット・アイ・ドゥ ((I Don't Know Why) But I Do)は、ポール・ゲイテンとボビー・チャールズ (ロバート・ギドリー名義)によって作詞・作曲され、クラレンス・"フロッグマン"・ヘンリーによってレコーディングされたリズム・アンド・ブルースの楽曲である。

「(アイ・ドント・ノウ・ホワイ)バット・アイ・ドゥ」
クラレンス・"フロッグマン"・ヘンリー の シングル
初出アルバム『You Always Hurt the One You Love』
B面	Just My Baby and Me
リリース	1961年2月
規格	シングル
録音	1960年8月[1]
ジャンル	リズム・アンド・ブルース
時間	2分15秒
レーベル	アーゴ
作詞・作曲	Paul Gayten Robert Guidry
プロデュース	アラン・トゥーサン[1]
クラレンス・"フロッグマン"・ヘンリー シングル 年表
On Bended Knee (1961年) (I Don't Know Why) But I Do (1961年) You Always Hurt the One You Love (1961年)
ミュージックビデオ "I Don't Know Why I Love You But I Do" (live) - YouTube

オリジナル・バージョン

ヘンリーのオリジナル・バージョンは1961年初頭に全米ヒット・チャートの4位に上り、ヘンリーにとって最大のヒット曲となった。シングルのB面は「Just My Baby And Me」が収録された。

当初は1960年12月に米国でアーゴ・レコードよりリリースされ、レコード・レーベルに記載された曲名は「I Don't Know Why」であった。しかし約10週間後、アーゴは1931年の楽曲「I Don't Know Why (I Just Do)」と間違われ混乱しているとの理由から曲名を「But I Do」に変更した^[2]。イギリスのパイ・レコードからのリリース、並びにオーストラリアのコロネット・レコードのリリースはいずれも曲名は「But I Do」と記載された。イギリスではチャートに19週に渡りランクインし、1961年5月の第1週に最高位となる3位を記録した^[3]。

同曲は、1993年のイギリスにおけるフィアット・チンクェチェントのテレビ・コマーシャル^[4]、1994年の映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』、1999年の映画『恋するための3つのルール』、2019年のエクスペディアのコマーシャルなどに使用され、再度注目を浴びることとなった^[5]。

チャート動向

週刊チャート チャート(1961年) 最高位 UK [3] 3 Italy 55 Canada CHUM Chart[6] 2 U.S. Billboard Hot 100 4 U.S. Billboard R&B[7] 9 U.S. Cash Box Top 100[8] 4

年間チャート チャート(1961年) 順位 UK [9] 24 U.S. Billboard Hot 100[10] 43 U.S. Cash Box [11] 39

ボビー・ヴィントンのカバー・バージョン

「バット・アイ・ドゥ」
ボビー・ヴィントン の シングル
B面	When You Love
リリース	1972年12月
規格	シングル
ジャンル	ポップス
時間	2分21秒
レーベル	エピック
作詞・作曲	Paul Gayten Robert Guidry
ボビー・ヴィントン シングル 年表
Sealed With A Kiss (1972年) But I Do (1972年) Hurt (1973年)
ミュージックビデオ "But I Do" - YouTube

ボビー・ヴィントンは1972年に「But I Do」のカバー・バージョンをリリースした。彼のバージョンは、1973年初頭に米国のBillboard Hot 100で82位、キャッシュボックスのチャートで71位を記録した^[12]。また、アダルト・コンテンポラリー・チャートでも27位となっている^[13]。

ヴィントンのバージョンはカナダでもチャート入りし、ポップ・チャートでは72位、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは23位まで上がっている^[14][15]。

チャート動向

チャート(1972–73年)	最高位
Canada RPM Top Singles[14]	72
Canada RPM Adult Contemporary[15]	23
US Billboard Hot 100[16]	82
US Billboard Adult Contemporary[13]	27
US Cash Box Top 100[12]	71

ボビー・チャールズのバージョン

この曲のソングライターであるボビー・チャールズは、1980年代に入ってから自身のバージョンをレコーディングしており、1987年のアルバム『Clean Water』で聴くことができる^[17]。

その他カバー・バージョン

年	アーティスト名	収録アルバム
1967年	エディ・"バスター"・フォアハンド	シングル・リリース
1974年	ザ・ノーラン・シスターズ	シングル・リリース[18]
1979年	ウォーレン・ストーム	『Country By Storm』
1981年	トム・ジョーンズ	『Darlin' 』
1982年	ティミー・ユーロ	『I'm Yours』
1990年	ルー・ロウルズ	『It's Supposed to Be Fun』
1992年	エイモス・ギャレット	『Third Man In』
2004年	ロニー・ミルサップ	『Just For A Thrill』

^[19]

ザ・ノーランズ・シスターズ(ノーランズ)のバージョンは、1981年9月21日に日本盤12インチ・シングルでも「想い出ロンリネス」との邦題がついてリリースとなった^[20]。