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1908年アメリカ合衆国大統領選挙

第31回目のアメリカ合衆国大統領選挙 ウィキペディアから

1908年アメリカ合衆国大統領選挙
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1908年アメリカ合衆国大統領選挙(1908ねんアメリカがっしゅうこくだいとうりょうせんきょ、英語: United States presidential election, 1908)は、1908年11月3日に行われたアメリカ合衆国大統領選挙(第31回)。

概要 投票率, 候補者 ...

人気があった現職大統領セオドア・ルーズベルトは、3期目を求めないという約束を守り、その親友で陸軍長官であるウィリアム・タフトを後継者として指名することで共和党を説得した。民主党は、1904年の選挙で保守的な候補者を立てて大敗したこともあり、1896年1900年の2回大統領候補となり、2回ともウィリアム・マッキンリーに敗れていたウィリアム・ジェニングス・ブライアンの指名に転換した。ブライアンは2回敗れていても、民主党の進歩派や人民主義派の間に頗る人気を保っていた。ブライアンは全国の実業家特権階級に対する活発な選挙運動を行ったが、3回の大統領選挙の中では最悪の結果となり、タフトが十分な差を付けて勝利した。

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候補者の指名

共和党の指名

共和党の指名候補者

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共和党の選挙ポスター

1908年共和党全国大会シカゴで、6月16日から19日まで開催された。著名な指名候補としては、下院議長ジョーゼフ・キャノン、ニューヨーク州知事チャールズ・エヴァンズ・ヒューズ、元財務長官レスリー・ショウおよび上院議員ロバート・M・ラフォレット・シニアがいたが、陸軍長官ウィリアム・タフトが現職大統領セオドア・ルーズベルトの推薦を受けて大統領候補になった。ニューヨーク州選出下院議員ジェームズ・S・シャーマンが副大統領候補の指名を受けた。

さらに見る ジェームズ・S・シャーマン, エドワード・F・マーフィー ...

民主党の指名

民主党の指名候補者

1908年民主党全国大会コロラド州デンバーで、7月7日から10日まで開催された。ミネソタ州知事ジョン・アルバート・ジョンソンの挑戦もあったが、過去2回候補者になったウィリアム・ジェニングス・ブライアンが直ぐに党の圧倒的支持を得た。

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一般選挙

要約
視点

選挙運動

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ブライアンが1908年の大統領選挙で演説をしているところ
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ルーズベルトが後継者タフトにその政策を手渡す様子を描いた風刺漫画

ブライアンは銀の自由鋳造問題がもはや有力ではなくなったので、「特権による政府」を攻撃するリベラルな綱領で選挙戦に臨んだ。その選挙スローガン「人民は支配するか?」が多くのポスターや選挙道具に表示された。しかし、タフトはブライアンの進歩主義者的概念の幾つかを受け入れて、そのリベラルな支持者を切り崩し、ルーズベルトの進歩的政策が両党の違いを不鮮明にした。共和党も「今回はタフトに投票しよう、ブライアンへの投票はいつでもできる」をスローガンにし、ブライアンが過去2回の大統領選挙で敗北したことを皮肉った。実業家は共和党の支持を継続し、ブライアンは労働者の支持を確保できなかった。この結果、ブライアンは3度の一般選挙の中でも最悪の結果で終わり、北部州のほとんど全てをタフトにさらわれ、一般投票の得票率では8%の差を付けられた。このことでブライアンが大統領選挙に出るのは最後となった。しかし、民主党の中では人気ある存在であり続け、1912年にはウッドロウ・ウィルソンを大統領候補に指名するときに重要な役割を演じた。

結果

オクラホマ州が1年前に州昇格を果たしたので、46州が参加した。

大統領選の結果
大統領候補者
出身州 
党  得票数得票率選挙人得票数副大統領候補者
出身州
選挙人得票数 
ウィリアム・タフト
オハイオ州
共和党7,678,39551.6%321ジェームズ・S・シャーマン
ニューヨーク州
321
ウィリアム・ジェニングス・ブライアン
ネブラスカ州
民主党6,408,98443.0%162ジョン・W・カーン
インディアナ州
162
ユージーン・デブス
インディアナ州
アメリカ社会党420,7932.8%0ベンジャミン・ハンフォード
ニューヨーク州
0
ユージン・W・チャフィン
イリノイ州
禁酒党254,0871.7%0アーロン・S・ワトキンス
オハイオ州
0
トマス・L・ヒスゲン
マサチューセッツ州
独立党82,5710.6%0ジョン・T・グレイブス
ジョージア州
0
トマス・E・ワトソン
ジョージア州
人民党28,8220.2%0サミュエル・ウィリアムズ
インディアナ州
0
その他-15,5500.1%0-0
合計14,889,261100%483-483
選出必要数242-242

州ごとの結果

[2]

タフト/シャーマンが勝利した州
ブライアン/カーンが勝利した州
さらに見る ウィリアム・タフト 共和党, ウィリアム・ジェニングス・ブライアン 民主党 ...

接戦だった州

青字は民主党、赤字は共和党が勝利したことを示す。数字は得票率の差。

得票率差1%未満 (選挙人数34):

  1. ミズーリ州, 0.09%
  2. メリーランド州, 0.25%

得票率差5%未満 (選挙人数46):

  1. コロラド州, 1.12%
  2. インディアナ州, 1.49%
  3. ネブラスカ州, 1.54%
  4. ケンタッキー州, 1.71%
  5. ネバダ州, 1.78%
  6. モンタナ州, 4.37%
  7. オクラホマ州, 4.66%

得票率差5%以上10%未満 (選挙人数60):

  1. デラウェア州, 6.16%
  2. テネシー州, 6.86%
  3. オハイオ州, 6.20%
  4. ノースカロライナ州, 8.73%
  5. カンザス州, 9.58%
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参考文献

脚注

外部リンク

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