トップQs
タイムライン
チャット
視点
1974年2月イギリス総選挙
ウィキペディアから
Remove ads
1974年2月イギリス総選挙(1974ねん2がつイギリスそうせんきょ、United Kingdom General Election of 28th February 1974)は、英国議会(正式名称:グレートブリテン及び北アイルランド連合王国議会)の議員を選出するため、1974年2月10日に行われた英国における総選挙である。

概要
この選挙は、前年から行われていた炭労が主導するストライキに、運輸や電力の労働組合が追随し、電力不足が深刻化する状況下で行われた。「この国を統治するのは誰か。労働組合か、それとも選挙によって選ばれた政府か」のスローガンに象徴されたヒース首相の対労働組合強硬路線に対する信任投票の色合いが、強いものとなった[1]。
選挙の結果、保守党と労働党は共に過半数に届かなかった(ハング・パーラメント)。保守党は第3党の自由党の協力を得て政権を維持しようとしたが失敗し、比較多数で第1党となった労働党の党首であったウィルソンが首相に就任した。
選挙データ
選挙結果
- 投票日:1974年2月10日
- 投票率:78.8%
- 有効得票数:39,753,863票
- 出典:General Election Results 1885-1979。
得票率では0.2%の僅差で保守党が第1党となったが、議席数では労働党が比較第1党となったため、党首のウィルソンが自由党の協力を得る形で首相に就任した。炭労を中心としたストに対する国民の不満は労働党ではなく、労働組合との対決姿勢を崩そうとしない保守党に向けられた形となった。政権に返り咲いた労働党内部では、古典的な社会主義理念を重んじる左派が勢力を伸ばし、地方組織や労働組合上層部は左派勢力が牛耳る状態に近くなった[3]。
脚注
外部リンク
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads