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2022年アメリカ合衆国選挙

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2022年アメリカ合衆国選挙
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2022年のアメリカ合衆国の選挙(2022ねんのアメリカがっしゅうこくのせんきょ)は2022年11月8日アメリカ合衆国で行われた選挙。中間選挙の年にあたる今回は、連邦議会下院の全435議席と連邦議会上院の100議席中35議席が改選された。また、39の州および地域の知事選挙とそのほか多くの州での地方選挙も同時に実施された。なお、今回は2020年国勢調査英語版に基づいて改定された選挙区英語版で行われた初の選挙となった。

概要 選挙日, 現職大統領 ...
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連邦議会選挙

要約
視点

上院議員選挙

Thumb
     民主党現職が出馬      民主党現職が引退
     共和党現職が出馬      共和党現職が引退
     選挙なし

アメリカ合衆国上院の全100議席のうち第3部に属する34議席が改選となる。加えて、欠員2議席を補充するための補欠選挙も同日実施される。上院議員の任期は6年であり、第3部の前回の選挙は2016年英語版に実施された。当選者は2023年1月3日に開会したアメリカ合衆国第118議会英語版で就任宣誓を行った。

補欠選挙

第117議会英語版中に辞職した議員の欠員補充として、2議席分の補欠選挙が実施された。

  • オクラホマ州第2部英語版:2022年2月24日に、ジム・インホフ英語版が2023年1月3日の第117議会英語版の終了をもって上院議員を引退することを発表したことによる選挙。彼の残りの任期4年を務める後任を選出するための補欠選挙はジェームズ・ランクフォード英語版が保有する第3部の議席を対象とした通常選挙英語版と同日に実施され、共和党のマークウェイ・マリン英語版が民主党のケンドラ・ホーン英語版を破って当選した[4]。当選したマリンはジム・インホフが属していた第2部に該当するため、次の改選時期は2026年となる。

下院議員選挙

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     民主党現職が出馬      民主党現職が引退・予備選敗退
     共和党現職が出馬      共和党現職が引退・予備選敗退
     民主党現職と共和党現職が出馬      欠員・新選挙区

アメリカ合衆国下院の全435議席が改選となる。このうち、現職49人(民主党29人、共和党20人)が引退を表明している。なお、現職の議員は2020年連邦議会下院議員選挙英語版とその後の補欠選挙での当選者である。今回は2020年国勢調査英語版に基づく選挙区割り変更英語版後、初めて実施される選挙であるため、現職不在の選挙区や複数の現職を有する選挙区が存在する。

補欠選挙

第117議会英語版中に辞職または死亡した議員の後任を選出するため、9つの選挙区で補欠選挙が実施された。

  • フロリダ州第20選挙区英語版: 2021年4月6日に膵癌のため亡くなった民主党のアルシー・ヘイスティングス英語版の後任として、民主党のシーラ・チャーフィラス=マコーミック英語版が共和党のジェイソン・マリナーらを破って当選した[5]。この地区の投票動向指数はD+28である[6]
  • カリフォルニア州第22選挙区英語版: トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループのCEOに就任するため2022年1月1日に辞職した共和党のデヴィン・ヌネス英語版の後任として、共和党のコニー・コンウェイ英語版が民主党のローリン・ハバードを破って当選した[7]。この地区の投票動向指数はR+6である[6]
  • テキサス州第34選挙区英語版: アキン・ガンプ・ストラウス・アウアー&フェルド英語版で勤務するため2022年3月31日に辞職した[8]民主党のファイルモン・ヴェラ・ジュニア英語版の後任として、共和党のマイラ・フロアズ英語版が民主党のダニエル・サンチェスらを破って当選した[9]。この地区の投票動向指数はD+5である[6]
  • ネブラスカ州第1選挙区英語版: 選挙資金提供に関してFBIに虚偽の証言をしたとして逮捕、起訴されたため2022年3月31日に辞職[10]した共和党のジェフ・フォートンベリー英語版の後任として、共和党のマイク・フロード英語版が民主党のパティ・パンシング・ブルークス英語版を破って当選した[11] 。この地区の投票動向指数はR+11である[6]
  • ミネソタ州第1選挙区英語版: 2022年2月17日に腎臓癌のため亡くなった共和党のジム・ヘイジドーン英語版の後任として、共和党のブラッド・フィンスタッド英語版が民主党のジェフ・エッティンガー英語版らを破って当選した[12]。この地区の投票動向指数はR+8である[6]
  • アラスカ州全州選挙区英語版: 2022年3月18日に亡くなった共和党のドン・ヤングの後任として、民主党のメアリー・ペルトラが共和党のサラ・ペイリンらを破って当選した[13]。この地区の投票動向指数はR+9である[6]
  • ニューヨーク州第19選挙区英語版: ニューヨーク州副知事英語版に就任するため2022年5月25日に辞職した民主党のアントニオ・デルガドの後任として、民主党のパット・ライアン英語版が共和党のマーク・モリナーロ英語版を破って当選した[14]。この地区の投票動向指数はR+3である[6]
  • ニューヨーク州第23選挙区英語版: バーソン・マーステラグループ傘下の企業に勤務するため2022年5月10日に辞職した共和党のトム・リード英語版の後任として、共和党のジョー・センポリンスキー英語版が民主党のマックス・デラ・ピアを破って当選した[15]。この地区の投票動向指数はR+9である[6]
  • インディアナ州第2選挙区英語版: 2022年8月3日に交通事故により亡くなった[16]共和党のジャッキー・ウォロースキ英語版の後任として、共和党のルディー・ヤーキム英語版が民主党のポール・ステューリーらを破って当選した[17]。この地区の投票動向指数はR+13である[6]
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州選挙

要約
視点

州知事選挙

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     民主党現職が出馬      民主党現職が任期制限により不出馬
     共和党現職が出馬      共和党現職が任期制限により不出馬か引退
     選挙なし

36州と3地域で知事選挙が実施された。また欠員がある州・地域ではその憲法で定られている場合に補欠選挙が実施される。多くの知事の任期は4年であるため、今回選挙を実施する州・地域の前回の定期選挙は2018年英語版である。ただし、ニューハンプシャー州とバーモント州の知事はそれぞれ任期が2年であるため前回選挙は2020年英語版である。

司法長官選挙

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     民主党現職が出馬      民主党現職が任期制限により不出馬か引退
     共和党現職が出馬      共和党現職が任期制限により不出馬か引退
     選挙なし

司法長官選挙は30州、3地域、1連邦管区で実施された。このグループの多くの前回選挙は2018年英語版である。ただし、バーモント州司法長官の任期は2年であり、前回選挙は2020年英語版に実施された[18]

州務長官選挙

Thumb
     民主党現職が出馬      民主党現職が任期制限により不出馬か引退
     共和党現職が出馬
     選挙なし      州務長官を選挙で選出しない

州務長官選挙は27州で実施された。このグループの多くの前回選挙は2018年である。ただし、バーモント州州務長官の任期は2年であり、前回選挙は2020年英語版に実施された[19]

州財務官選挙

州財務官およびそれに相当する官職の選挙は27州で実施され、さらにユタ州で特別選挙が実施される予定である。このグループの多くの前回選挙は2018年である。ただし、バーモント州財務官の任期は2年であり、前回選挙は2020年英語版に実施された。

州議会選挙

多くの州と地域で州議会選挙が実施される。ただし、ルイジアナ州、ミシシッピ州、ニュージャージー州、バージニア州では奇数年実施と定められているために今回は行われない。また時差任期制英語版を採用している州では一部の州議会議員は改選されない。今回は2020年国勢調査英語版に基づく選挙区割り変更英語版後初めて実施される選挙であるため、現職不在の選挙区や複数の現職を有する選挙区が存在する。

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地方選挙

要約
視点

市長選挙

2022年には多くの主要都市で市長選挙が実施される。

  • オクラホマ州オクラホマシティ英語版: 2月8日、現職のデヴィッド・ホルト英語版がフランク・アーバニック、キャロル・ヘフナーらを破り、再選を果たした。
  • ウィスコンシン州ミルウォーキー英語版: 4月5日、市長代行のキャヴァリア・ジョンソン英語版が特別選挙でボブ・ドノヴァンに勝利した。
  • オクラホマ州ノーマン英語版: 4月5日、現職のブリーア・クラークがラリー・ヘイキラとの決選投票に敗れた。
  • ミズーリ州コロンビア英語版: 4月5日、引退した現職のブライアン・トゥリーズ英語版の後任としてバーバラ・バッファローが勝利した。

立候補資格がある現職

  • カリフォルニア州アナハイム: 現職で共和党ハリー・シドゥ英語版は立候補資格がある。
  • ノースカロライナ州シャーロット英語版: 現職で民主党ヴィ・ライルズ英語版は再選を目指している[20]
  • テキサス州デントン英語版: 現職のジェラルド・ハドスペスは再選を目指している。
  • ケンタッキー州レキシントン: 現職で共和党のリンダ・ゴートン英語版は再選を目指している[21]
  • アーカンソー州フォートスミス: 現職で民主党のジョージ・マクギル英語版は再選資格がある。
  • アーカンソー州リトルロック: 現職で民主党のフランク・スコット・ジュニア英語版は再選を目指している[22]
  • ニュージャージー州ニューアーク英語版: 現職のラス・バラカ英語版は立候補資格がある。
  • バージニア州ニューポートニューズ: 現職で無所属マッキンリー・L・プライス英語版は立候補資格がある。
  • ノースカロライナ州ローリー英語版: 現職で民主党のメアリー=アン・ボールドウィン英語版は再選を目指している。
  • ネバダ州リノ英語版: 現職で無所属のヒラリー・シーヴ英語版は立候補資格がある。
  • カリフォルニア州サンバーナーディーノ: 現職で共和党のジョン・ヴァルディヴィア英語版は立候補資格がある。
  • ルイジアナ州シュリーブポート: 現職で民主党のエイドリアン・パーキンス英語版は立候補資格がある。
  • フロリダ州タラハシー英語版: 現職で民主党のジョン・E・デイリー英語版は立候補資格がある。
  • ワシントンD.C.英語版: 現職で民主党のミューリエル・バウザー英語版は立候補資格がある。

多選制限または引退の現職

  • テキサス州オースティン英語版: 現職で民主党のスティーヴ・アドラー英語版多選制限により立候補資格がない。
  • カリフォルニア州チュラビスタ: 現職で民主党のメアリー・サラス英語版は多選制限により立候補資格がない。
  • ネバダ州ヘンダーソン: 現職で民主党のデブラ・マーチ英語版は多選制限により立候補資格がない。
  • テキサス州ラレド: 現職で民主党のピート・サエンツ英語版は多選制限により立候補資格がない。
  • カリフォルニア州ロングビーチ: 現職で民主党のロバート・ガルシア英語版連邦下院議員選挙英語版に立候補するために引退する[23]
  • カリフォルニア州ロサンゼルス英語版: 現職で民主党のエリック・ガーセッティ英語版は多選制限により立候補資格がない[注釈 1]
  • ケンタッキー州ルイビル英語版: 現職で民主党のグレッグ・フィッシャー英語版は多選制限により立候補資格がない。
  • テキサス州ラボック: 現職で共和党のダン・ポープ英語版は引退する[24]
  • ネバダ州ラスベガス英語版: 現職で共和党のジョン・ジェイ・リー英語版ネバダ州知事選挙英語版に立候補するために引退する[25]
  • カリフォルニア州オークランド英語版: 現職で民主党のリビー・シャーフ英語版は多選制限により立候補資格がない。
  • ロードアイランド州プロビデンス英語版: 現職で民主党のホルヘ・エロルザ英語版は多選制限により立候補資格がない。
  • カリフォルニア州サンノゼ英語版: 現職で民主党のサム・リカード英語版は多選制限により立候補資格がない。

郡選挙

結果の一覧表

要約
視点

連邦議会上院議員選挙

Thumb
     民主党が奪還      民主党が維持
     共和党が維持      選挙なし

連邦議会下院議員選挙

Thumb
     民主党が奪還もしくは新選挙区で当選
     共和党が奪還もしくは新選挙区で当選
     民主党が維持      共和党が維持

州知事選挙

Thumb
     民主党が奪還      共和党が奪還
     民主党が維持      共和党が維持
     無所属が奪還      選挙なし

州別結果一覧

以下の表は2022年に各州・地域で行われた選挙の党派別結果である。5つの地域ワシントンD.C.では上院議員が選出されず、また5地域は大統領選挙にも参加しない。5地域とワシントンD.C.はそれぞれ議決権を持たない下院議員英語版を1名ずつ選出する。ネブラスカ州議会とアメリカ領サモアの知事及び議会は無所属扱いで選挙が実施され、所属政党は記載されない。

さらに見る 州・地域とPVI, 中間選挙以前 ...
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脚注

  1. ガーセッティは在インドアメリカ合衆国大使英語版に指名されているが、任期を早期に終えるかどうかは不明である。仮に早期に終えた場合はロサンゼルス市議会英語版は残り任期を埋める代行を任命する。
  2. 共和党が過半数の議席を保持しているが、民主党、無所属、共和党の一部が超党派連合を形成し事実上の過半数を得ている。
  3. 超党派連合、共和党、いずれの会派にも属さない共和党
  4. 共和党の一部と民主党が超党派連合を形成している。
  5. 超党派連合、共和党
  6. 共和党、民主党の一部、無所属の一部が超党派連合を形成している。
  7. 超党派連合、民主党系会派、いずれの会派にも属さない共和党
  8. 民主党のケイティ・ホッブス候補が当選し共和党から奪還
  9. 無所属
  10. 民主党のウェス・ムーア候補が当選し共和党から奪還
  11. 民主党のマウラ・ヒーリー候補が当選し共和党から奪還
  12. 共和党のジョー・ロンバルド候補が当選し民主党から奪還
  13. 民主党のジョン・フェッターマン候補が当選し共和党から議席奪還
  14. バーモント進歩党
  15. バーモント進歩党、無所属
  16. 共和党会派に属さない共和党
  17. 超党派連合
  18. ワシントンD.C.では知事や州議会は選出されないが、市長市議会の選挙は行われる。
  19. アメリカ領サモアの知事選挙の出馬者は無党派扱いで実施されるが、レマヌ・ペレティ・マウガ知事は民主党に所属している。
  20. 下院はどの政党も過半数を占めていない。
  21. 北マリアナ諸島選出のグレゴリオ・サブランは無所属で当選し、2009年の就任以来、民主党と統一会派を組んでいる。2021年に地元民主党に再入党し、2022年に民主党から出馬した。
  22. 無所属のアーノルド・パラシオス候補が当選し共和党から奪還
  23. 共和党が過半数の議席を保持しているが、民主党と無所属が超党派連合を形成し事実上の過半数を得ている。
  24. 民主党と無所属の一部が超党派連合を形成し事実上の過半数を得ている。
  25. 超党派連合、共和党会派
  26. プエルトリコ知事のペドロ・ピエルルイシ英語版はプエルトリコ新進歩党に所属しているが国政レベルでは民主党に所属している。
  27. 人民民主党、新進歩党、諸派、無所属
  28. プエルトリコ常駐代表のヘニフェル・ゴンサレス英語版は新進歩党員として選出され、2017年の就任以来、共和党と統一会派を組んでいる。
  29. 人民民主党、新進歩党、諸派
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参考文献

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