トップQs
タイムライン
チャット
視点

4M (安全工学)

ウィキペディアから

Remove ads

4M(よんえむ)は、リスクアセスメントの分析方法の1つで、リスク要因を4つの分類で行う方法。 合わせて、5M、8Mなどもここで説明する。

4M

4M(よんえむ)とは、安全工学における人 (Man)、機械 (Machine)、媒体または環境 (media)、管理 (management) の4つを指す。 事故や災害の原因分析や対策検討の際に要因を同4つのジャンルに整理することにより原因の本質を捉えやすくなり、4M分析と呼ばれる手法も用いられている。

基本的4M

  • Manは本人及び本人以外の直接関与した人のヒューマンファクタに関与する要因
  • Machineは設備、機械等のハード的な因子が関与した要因
  • Mediaは作業環境、マニュアル、作業情報といった、主としてmanとmachineの媒体となるものが関与した要因
  • Managementは管理システム、方法が関与した要因

事故や災害を防止する上で管理すべき対象として、生産の現場における4Mと同様、「人 (Man)、機械 (Machine)、取り扱い物質 (Material)、方法 (Method)」として扱う場合もある。

戦略的エラー対策の4M

ヒューマンファクタに関係する事故対策には、ヒューマンエラーの発生そのものを防止する発生防止の段階と、発生したエラーが事故に結びつかないようにする拡大防止の段階がある。ヒューマンファクタに関係する戦略的な事故対策を、次の4つのステップの頭文字を取り戦略的エラー対策の4Mと呼ぶ[1]

  1. 危険を伴う作業数を減らす (Minimum encounter)
  2. 各作業においてエラー確率を低減する (Minimum probability)
  3. 多重のエラー検出策を設ける (Multiple detection)
  4. 被害を最小にするために備える (Minimum damage)

応用

4M-4E

基本的4Mで要因分析をした後、それらの対策を4Eで検討し細分類する。 [2]

  • 4E
    • Engineering (工学的対策)
    • Education (教育的対策)
    • Enforcement (矯正、賞罰的対策)
    • Example/Environment (率先垂範、事例提示等の対策/環境的対策)

4M-5E

上記の Example/Environment を分割し5分類としたもの。[3]

4M-3H

3Hとは、失敗しやすいシチュエーション(はじめて、へんこう、ひさしぶり)を分析するもので、4Mと合わせて実施するものが[4M-3H]である。 [4]

  • 3H
    • 初めて
    • 変更
    • 久しぶり
Remove ads

5M

Thumb
5Mモデルの構成図

5Mは、4Mより「Mission」の分類が追加される。 コーネル大学のセオドール・ポール・ライト(en:Theodore Paul Wright)博士によるマン-マシン-環境の三連構造に関する独自研究 [5] に基づき、5Mモデルは3つの連動する円と1つのすべてを含む円が組み込まれる。小さい円には、Man、Machine、Mediumのラベルがあり、それらの全てが中央で重なる場所が、Missionになる。大きい円はManagementの領域になる。

  • Man(人):関係者の生理学と心理学、および彼らのパフォーマンスと習熟度を含む。
  • Machine(設備):設計、製造、保守、信頼性、性能などを含む。
  • Medium/Mesurement(環境、検査):天候、地形、障害物、照明などを含む。
  • Mission(目的):これらの3つの要素が一緒にされる理由となる。
  • Management(リーダーシップ):規制、ポリシー、手順、および確立、運用、維持、および廃止に伴う態度の観点からの一般的な監督アプローチを含む。
Remove ads

8M

8Mは5Mの分類に下記の3個の追加がある。

  • Metarial(原材料、消耗品、および情報を含む)[6]
  • Method/mother nature(プロセス、環境)
  • Maintenance メンテナンス

参考

出典

脚注

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads