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B-18 (航空機)
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ダグラス B-18 ボロ(Douglas B-18 Bolo )は、ダグラス社が開発し、アメリカ陸軍航空隊で運用された爆撃機。
概要
機体は民間向けのDC-2の主・尾翼を流用し、胴体を爆撃機仕様に再設計したもので、1935年に初飛行した[1][2]。開発コストの低さゆえ、機体価格も安価となり、アメリカ陸軍は131機の採用に踏み切った。これは、当時としては異例の数である。
機体に爆弾倉を設けたため、胴体下部が膨らみ、主翼はDC-2の低翼配置から 中翼配置となった。爆撃照準のために機首がガラス張りとなっている。また、防御兵装として、機首及び胴体後部の上下に銃座が設けられている。双発機であり、左右主翼に各1基ずつレシプロエンジンを装備している。
試作機DB-1は1935年4月に初飛行し、ボーイング社のモデル299(後のB-17)やマーチン社のモデル146(B-10の改良型)と同時に評価試験を受けた[1][2][3]。モデル299は性能が期待されたが、高価であり、試作機が墜落したこともあり、DB-1がB-18として採用され131機が発注された[1]。1937年より部隊配備が開始されている。
1930年代のアメリカ軍の主力爆撃機になりえたのは、B-18が$63,977とライバルに比べ安価であったためであるが、第二次世界大戦が始まる頃には、とても実戦に投入できる性能ではなかった。開戦時にはハワイに33機、フィリピンに18機が配備されていたものの、日本軍の航空攻撃により地上で大多数が撃破された[1]。さらに日本軍は数機を鹵獲したものの、性能の低さから活用することはなかった。
爆撃機としては性能では充分ではなかったが、同時期に大西洋ではUボートによる損害が激増していたため、B-18は対潜哨戒機に改造された。対潜哨戒機に改造されたB-18は、尾部にMADブームを取りつけていた。しかし、対潜哨戒機に改造されたB-18も、1943年には一線を退き以後は練習機や輸送機として使用され、戦後に何機かは民間に払下げられた。
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各型

- DB-1
- 試作機。1機製造。
- B-18
- 初期量産型[1]。131機発注[1]。
- B-18M
- 爆撃兵装を降ろした練習機型。
- DB-2
- 機首に動力銃塔を装備した試作機。B-18の最終量産機より変更。1機製造。
- B-18A
- エンジンをライト R-1820-53に換装[1]。爆撃手の配置を機首下部銃座の上に変更[3]。217機発注[1]。
- B-18AM
- 練習機型[1]。
- B-18B
- 対潜哨戒機型[3]。122機改装、捜索レーダーやMADなどを搭載。[4]
- B-18C
- 対潜哨戒機型、2機改装。機首に前方向け機銃を装備。
- XB-22
- エンジンをライト R-2600-3に換装。計画のみ。[5]
→詳細は「XB-22 (航空機)」を参照
- C-58
- 輸送機型。
- ディグビー I(Digby I)
- B-18Aのカナダ空軍向け機体。20機ほどが運用された。
要目(B-18A)
現存する機体
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登場作品
漫画・アニメ
- 『バニーの大墜落』
- グレムリンが逃げた先で、そのまま飛行させる機体として登場
脚注
関連項目
参考文献
外部リンク
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