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Baldi's Basics in Education and Learning

ミカ・マクゴニガルが開発した2018年のサバイバルホラーゲーム ウィキペディアから

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Baldi's Basics in Education and Learning』(バルディズ ベーシックス イン エデュケーション アンド ラーニング)は、アメリカインディーゲームクリエイターであるミカ・マクゴニガル(Micah McGonigal、別名: mystman12)が制作および開発した2018年のパロディホラーゲーム。略称は『Baldi's Basics』、『Baldi's Basics Classic[1]

概要 ジャンル, 対応機種 ...

1990年代の教育ゲーム英語版を、貧弱なグラフィックや同類のテーマ(『Sonic's Schoolhouse英語版』、『I.M. Meen英語版』、『3D Dinosaur Adventure英語版』など)を通してパロディー化している。itch.ioにてMicrosoft WindowsおよびmacOS向けのベータ版が2018年3月31日にリリースされた。追加コンテンツとストーリーモードを収録した完全版『Baldi's Basics Plus』が2020年6月12日に早期アクセスで公開されたほか、本作の細部を変更し、いくつかの追加要素を加えた『Baldi's Basics Classic Remastered』が2022年10月21日にリリースされた。他にも『Baldi`s Basics』をモチーフにした曲『Basic In Behavior』が作曲されるなど様々なユーザーから愛されている。

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システム

本作は一人称視点サバイバルホラーゲームであり、グラフィックは1990年代のコンピュータのグラフィックと似ている。教師のBaldi(以降「バルディ」と表記)に捕まることなく、様々なイベントを強制してくる他の生徒や教職員からの妨害を回避し、7つのノートを全て見つけ、校舎から脱出しなければならない。それぞれのノートを回収する際に単純な算数の問題を3問出題されるが、2冊目以降のノートの3問目では出題内容が読めず、正解が不可能となる。プレイヤーが問題を間違えると、バルディが怒ってプレイヤーを追いかける。問題を間違い続けると、バルディの追いかけるスピードが速くなり、逃げるのが困難になっていく。

プレイヤーが全てのノートを集めると、校内が赤く染まり、バルディが「GET OUT WHILE YOU STILL CAN!!!(今の内に逃げろ)」と叫ぶなど校舎からの早急な脱出を余儀なくされる。このとき4つの出口が出現するが、そのうちの3つは偽物であり、それらを調べることで残された1つの出口から脱出できるようになる。

校舎内ではチョコレートバーやはさみなどをモチーフにしたアイテムが登場し、それらを利用することでゲームを有利に進めることができる。

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あらすじ

主人公の友人が地元の校舎で7冊のノートを忘れてしまうが、「eating practice(食事の練習)」に遅れて自分で取りに行くことができず、主人公にノートを取ってくるよう頼む。プレイヤーが校舎に着くと、頭の禿げたフレンドリーな教師バルディに迎えられる。ノートを見つける度に、バルディは緑色の端末「You Can Think Pad」から簡単な算数の問題でプレイヤーにクイズを出題し(1冊ごとに3問)、すべての問題に正解すると主人公に報酬を与える。しかし、2つ目のノートにて数字や記号が重なって正解不可能な問題をプレイヤーに出題し、プレイヤーがその問題を間違えることで、陽気な表情を怒りの表情に変え、木製の定規を持って主人公を追いかけ始める。

主人公は様々な障害を回避しながら、残されたノートを全て回収しなければならない[2]。また、ゲーム内で出題される全ての問題に間違えて答えた場合、別エンディングとして本編クリア後にバルディのオフィスに行くことができる。オフィス内では歪んで静止しているバルディと、「手遅れになる前にゲームを破壊してほしい」と頼んでくる隠しキャラクターのFilename2(NULL)に会うことができる[3]

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登場人物

要約
視点

PrusとClassic Remasteredにのみ登場するキャラクターには●を、Plusにのみ登場するキャラクターには+を名前の後に記載する。

Baldi(バルディ)
本作のメインキャラクター。頭の禿げたスレンダーな男性教師。「Bald」は「禿げた」を意味する。日本では一般的に「バルディ先生」と呼ばれることが多い[4]
ゲーム開始と共にプレイヤーに明るく話しかけ、算数の問題に正解すると優しく褒めてくれる。
だが、問題を1問でも間違えると豹変し、手のひらを定規で打ち鳴らしながらプレイヤーを追いかけるようになる。追跡開始後は、プレイヤーが問題を間違える度に追跡スピードを上げる。
校長室にある説明文によると、聴覚に優れ、物音が発せられた時は音源の位置だけでなく誰が出しているかも分かるとのこと。
そのため、バルディは常にプレイヤーがドアを開いた音などで位置を把握する。
Playtime(プレイタイム)
乱雑な落書きのような姿をした赤い服の女の子。日本では「縄跳び娘」と呼ばれている。
プレイヤーを見つけるとこちらがダッシュした時のスピードよりも速く追いかけ、捕まるとその場で強制的に縄跳びをさせてくる。縄跳びは5回連続で成功させる必要があり、一度でも失敗するとやり直しとなる。
しかし、アイテム「Safety Scissors」を使うと、縄を切ることで強制的に縄跳びを中断できる。また、1st PrizeやGotta Sweepに押されたときなどにも縄跳びが中断される。
校長室にある説明文によると、弱視であるにも関わらず常に遊び友達を探し回っているらしい。「Playtime」とは学校の休み時間(遊び時間)を意味する。
Principal of the Thing(プリンシパル・オブ・ザ・シング)
ゲームの舞台となる学校の校長で、常に校内を見回っている。唯一リアルタッチな人間として描かれているのが特徴。以降は「校長」と表記する。
普段は口笛を吹きながら校内を徘徊しているだけだが、プレイヤーが廊下を走ったり「BSODA」などのアイテムを使う場面を見ると即座に追いかけてくる。
捕まると瞬時に校長室に送られ、一定時間拘束される。捕まるごとに拘束時間が長くなる。
校長室にはバルディをはじめとしたキャラクターの額縁が飾られており、それに加えて彼らの説明文が書かれている。これによれば、校長は校則を破る生徒に罰を与えることを生き甲斐としている。
「Principal of the Thing」は「物の道理」を意味する慣用句「The principle of the thing」のもじり。
Beans (ビーンズ)(●)
ピンク色の服を着た風船ガムを飛ばしてくる男子生徒。近くにプレイヤーがいない時は、独り言を言って廊下を歩き回っているが、プレイヤーを見つけると「ねえ君、これ見て!」や「シーッ!大人に気づかれないようにね。」などと言い、風船ガムを膨らませようとするが、結局ガムを吐き出してしまう。ガムはプレイヤーやキャラクター、壁に当たるまで一直線に飛び、ガムに当たるとプレイヤーまたはその他のキャラクターの移動速度が大幅に低下する。
「Grappling Hook」を使用して飛ばしているガムを消すことができるほか、BSODAで押し返す事もできる。ガムに当たってしまった場合、ハサミを使ってガムを取り除くことができる。
Gotta Sweep(ゴッタ・スウィープ)
ドスの効いた男の声で喋る緑色の巨大なほうき。普段は小部屋に閉じこもっているが、一定時間が経過すると廊下を爆走し、プレイヤーを含め進路にいるキャラクターを押し流す。
状況を有利にも不利にもするキャラクターで、バルディから距離を置かれるもしくは詰められる可能性がある。
キャラクターと接触すると、「Gotta sweep sweep sweep!!」と大声で喋る。「Sweep」とは「掃く」を意味する。ボイスが重なる事もあり、音量が大きくなりやすい。
「Big Ol' Boots」を使う事で無視することができる。
It's a Bully(イッツ・ア・ブリー)
オレンジ色の服を着た大柄な姿の男子生徒。セリフの語尾に強いエコーがかかるのが特徴。
「Bully」はそのまま「いじめっ子」を意味しており、実際に体の近くで「THIS IS A BULLY(いじめっ子だよ)」という文が浮いている。
廊下を塞いでおり、プレイヤーの所持アイテムの中からどれか一つをランダムで奪うことで姿を消す。ただし、何も持っていない場合はいつまでも道を開けてくれない。彼がその場に3分以上留まると「退屈だ・・・」と言って別の場所へワープする。
BSODAやGotta Sweepによる押し流しを受けないが、校長に遭遇すると「廊下でのいじめは禁止」という校則を破ったとして校長室に送られる。
校長室の説明文によると、「良い学校には良いいじめっ子が必要だ」という信念に基づき彼がいるとのこと。
また、ミニゲーム「Pick-Quick-Nic」では、姿は登場しないが、ミニゲームの説明によると彼がお皿に爆弾を仕掛けている。[5]
Arts and Crafters(アーツアンドクラフターズ)
逆さにした靴下のような物に目と口が付いたパペットの姿をした生徒。
他のキャラクターと比べても神出鬼没。普段は校内を徘徊しているだけで、接触してもすぐに逃げて姿を消すので特に害はない。
しかし、ノートを7冊全て集めた状態で遭遇すると口を大きく開け、大きなノイズ音を発しながら猛スピードで接近してプレイヤーの周りを10秒ほど回転した後に、プレイヤーはバルディと共にまだ閉まっていないどこかの出口の近くにワープさせられる。
校長室にある説明文によると、恥ずかしがり屋で人目を避けている。その一方で、自分よりノートを持っている人間に嫉妬するとのこと。
名前の由来である「Arts and Crafts」は「美術と図工」を意味する。
1st Prize(ファーストプライズ)
ver1.3から追加された、配線などがむき出しになった見た目のロボット。
プレイヤーを見つけると、ゆっくりとこちらに振り返った後、壁などの障害物にぶつかるまでプレイヤーを押す。
プレイヤーとバルディとの距離に大きな影響を与えるなど、行動がGotta Sweepと似ているが、こちらはプレイヤーのみを押し流してくるほか、壁に流された後も密着してくるので、拘束から抜け出すのが難しい。また、勢いよく壁に衝突すると、「ドン!」と大きな音が鳴ってバルディをおびき寄せる。
アイテム「Safty Scissors」を使われると、剥き出しになっている配線が切断されて故障し、その場をぐるぐると回る。
また、アイテム「Big Ol' Boots」を使うと無視して通ることもできる。
校長室にある説明文によると、科学コンテストで優勝した作品である。人をハグするのが大好きで、人を見かけたらダッシュで追いかけるが、曲がるのが遅いとのこと。
「1st Prize」とはコンテストなどの「優秀賞」「一等賞」を意味する。
ミニゲーム「Campfire Frenzy」では、プレイヤーが操作してキャンプファイヤーに燃料を投げる。
Mrs.Pomp(ミセス・ポンプ)(+)
赤いハイヒールに口紅をしている金髪の女性の顔が乗っているキャラクターで、女性教師。
彼女はプレイヤーを見つけると猛スピードで接近し2分以内に自分のいる教室に向かうように言ってくる。
2分以内に教室にたどり着くと彼女は生徒を褒めるが2分以内に向かわなかった場合、プレイヤーがどこかの部屋に入るとその部屋のドアの前で待ち伏せし、プレイヤーがドアを開けるとプレイヤーを捕まえ、怒り狂った変貌した姿で発狂しながら無理やり自分の教室に連れて行くと凄まじい速度で地面を踏み鳴らし、しばらくの間プレイヤーを教室に閉じ込めてバルディと怒ったドクター・リフレックスを呼び寄せる。アイテムの「Faculty Nametag」を使うと出会っても素通りできる[6]
Cloudy Copter(クラウディ・コプター)(●)
自身が雲であることが好きな雲。校舎内を徘徊していて、停止すると一定の方向に強い風を吹き出す。この風はプレイヤーと他のキャラクターの速度に影響を及ぼす。向かい風の場合、バルディが風に押し流される事がある。
Chalkles(チョークルス)(●)
ランダムに教室の黒板に浮かび上がる落書きのようなキャラクター。その部屋にプレイヤーがいるとやがてはっきりと浮かび上がると黒板から飛び出し不気味な笑い声を上げて浮遊しながら教室の中で回りだす。この状態だとプレイヤーは時間が切れないと教室からは出られない。更にその教室にバルディと怒っとドクター・リフレックスが向かってくる。
The Test(ザ・テスト)(+)
案山子のような見た目をしたハゲた頭の謎の存在。彼を発見すると奇妙な音を発し、周囲の時空が歪んでプレイヤー以外のキャラクターの速度が大幅に低下する。この効果はプレイヤーがテストを見ている間続く。ただし、プレイヤーがテストを見ている時間が長すぎると彼は爆発し、周囲の速度が1分間上昇する。また、プレイヤーが見ていないときはプレイヤーを追いかけ、接触するとプレイヤーの視界が黒い霧で覆われる。この状態では他のキャラは普通に遠くからプレイヤーを視認できるため、注意が必要。
Dr.reflex(ドクター・リフレックス)(+)
自身の診療所を持つ医者。茶色のポニーテールと出っ歯が特徴。男性。彼はプレイヤーを見つけると「Thiiiiiiiiiiiiiiiiink...」と言いながら接近し、捕まえると瞬時に出された○✕札の○の札をタッチする反射テストを開始する。もしテスト中にプレイヤーと彼の距離が一定以上離れるとと彼は怒って全体が暗くオレンジ色になった姿になり、自身の診療所に戻る。しかし、その後パーカッションハンマーを叩きながらプレイヤーを探す。このときはバルディのように音を聞いてプレイヤーを追いかける。この状態のときはプレイヤーを叩き潰すと怒りが収まる。
このハンマーはプレイヤーや他のキャラクターを叩き潰すことができ、一部の行動が制限される。例えば、プレイヤーが叩かれると、ノートやアイテムが回収できなくなる。この効果は一定時間経つと切れる。
Bladder(ブラダー)
Classic Remasteredにのみ登場。デモスタイルで後述のPotal Posterを中央の職員室のBig Ol' Bootsのポスターの部分に貼り付けて行ける隠し部屋に閉じ込められているバルディそっくりのピンク色の服を着た禿げた男性。バルディとの違いは鼻の形である。背景にある黒板には「『baldi's basics』の海賊版を作ったせいで俺はここに閉じ込められたんだ」となぐり書きをされていることから何者かにここに幽閉されたことがうかがえる。
Bladderとは膀胱を意味する。
Null(ヌル)
赤いTシャツに青いジーンズを履いた体の一部が欠損した存在。「Filename2」とも呼ばれている。
Nullと出会う方法は作中でノートの問題を全て間違えクリアするとバルディのオフィスに行くことができ、中央のいびつな形のバルディと背景の教卓の向こうに佇んでいる。彼の話はノイズ音で聞き取りにくいが、「手遅れになる前にこのゲームを破壊してほしい」と主人公に頼み込んでくる。因みに話を最後まで聞くとゲームがクラッシュする。
Classic Remasteredでは全てのモード、全ての隠し要素をクリアするとNULLスタイルにてボスとして登場する。前半戦はこれまでの通りノートを回収し追ってくるNullから逃げるということだが速すぎるため公式からチートができるがボス戦ではできない。
Johnny(ジョニー)(+)
自身の店を経営している少年。顔の上の部分を髪で隠し口だけ見えている。気さくに話しかけてくるが何も買わないで商品を見つめるだけや買おうとしてポイントが足りなかったりしたら眉をひそめ「学習してないみたいだね」や「それでは買えないよ」などと発言する。
Baldloons(バルドルーン)
Birthday Bash及びClassic Remasteredのパーティースタイルとグリッチスタイルに登場する、色の付いたバルディに似た風船。紫、緑、青、オレンジ、赤の5色があり、赤以外の4色は風船のように浮かんでいるだけだが、赤い風船はプレイヤーに対して攻撃的で、グリッチスタイルではNULLの代わりにボスとして登場する。[7]
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アイテム

要約
視点

校舎内には様々なアイテムが置いてあり、使用するとゲームを有利に進めることができる。また、Plusではジョニーの店でノートを集めたときや特定のキャラのイベントをクリアするともらえる「You Thought Points」を消費してアイテムを購入することもできる。

BSODA
炭酸飲料。アイテムとして普通に置かれていることもあれば、自動販売機で購入も可能。
使うと中身の青い液体が正面に向かって噴出し、他のキャラクターを押し流すが、It's a Bullyに向けて使った場合は効果が無い。液体は、壁や障害物にぶつかると消える。
校長の視界内で使うと校長室に強制連行されてしまう。
また、Plusには液体の噴出時間が短い「Diet BSODA」も登場する。
ちなみに、BSODAの名前の由来は、ブルースクリーンから来ている。
Energy Flavored Zesty Bar
チョコレートバー。こちらもアイテムとして置かれている他、自販機で購入可能。
食べるとスタミナが最大値の2倍になり、長く走れるようになる。
当初は校長の視界内で食べると校長室に連れて行かれたが、ver1.3からはセーフとなった。(アップデートの記述によると、教育委員会が食事を許可したとのこと。)
Quarter
25セント硬貨。最初のノートを回収する際に出題される問題に全問正解することで、Baldiからご褒美として貰うこともできる(Baldi’s Basics Plusなどでは無効)。校内にある自販機に使うことでBSODAやEnergy Flavored Zesty Barを購入したり、コインが必要なドアを開けること可能。また、校内にある巨大な携帯電話に使うと、後述の「Baldi's Least Favorite Tape」を使用した際と同じ効果を得られる。
Baldi's Least Favorite Tape(Baldi Anti Hearing and Disorienting Tape)
カセットテープ。校長室にあるテーププレーヤーにむけて使うと、音を頼りにプレイヤーを追跡するバルディが苦手とする音を発し、30秒間音を聞くことができなくる。ただし、バルディに校長室内で追われている時は効果がない。
Yellow Door Lock(Swinging Door Lock)
南京錠。黄色い扉に使うと施錠して封鎖することができ、バルディなどのキャラの通過を妨げてくれるが、プレイヤーもその扉は通れなくなる。
Principal's Keys
鍵。校長室に拘留された時、ドアに対して使うと脱出できる。また、Mrs.PompやChalklesに閉じ込められた場合もこれを使用して脱出できる。
ただしカウントダウンは継続し、カウントダウン中に校長に見つかると校長室に再び送られる上、拘束時間も加算される。当初は単に「Keys」という名前だったが、ver1.1から現在の名前となった。
Safety Scissors
はさみ。ver1.3から追加。
1st Prizeに使えば配線を切断してその場で15秒間故障させることができる。また、Playtimeに使えば縄を切って強制的に縄跳びを中断することができる。
当初は校長の視界内で使うと校長室に送られた。
Alarm Clock
目覚まし時計。ver1.3から追加。
設置しても巨大な目覚まし時計が置かれるだけで何も起こらないが、設定した時間が経つとアラームが鳴り響き、バルディをおびき寄せてくれる。また、目覚まし時計を押すことでアラームの鳴る時間を15秒、30秒、45秒、60秒に設定可能。
ただし、プレイヤーがバルディに見られてる状態でのアラームには効果がない。
WD-NoSquee
青と赤のツートンカラーの潤滑剤のスプレー缶。同じくver1.3から追加。
教室の青いドアや教員部屋の茶色いドアに使用すると、ドアの開閉音がなくなるためバルディに気づかれない。15秒で効果が消える。目覚まし時計と同じく、バルディに見られてる状態では効果なし。
Big Ol' Boots(Techno-Boots)
黒色の靴。使うことで、1st PrizeやGotta Sweepを無視して通ることができる。また、Gotta Sweepが待機している部屋で使うとプレイヤーの速度だけが通常に戻る。15秒で効果が消える。
PlusではTechno-Bootsという名前で、見た目が異なり効果時間が1分になっている。
Faculty Nametag
教員名札。使用すると30秒間Playtimeや校長などの干渉を受けなくなる。ただし、バルディはこの名札が偽物だと知っているので、たとえこれの効果が発動していても接触されると捕まってしまう。
An Apple for Baldi
赤いリンゴ。Plusから追加。
通常は遊び場の木にぶら下がっており後述のGrappling Hookを使って取ることができる。また、アイテムとして置いてあることもある。バルディに捕まった際このアイテムを所持していると無くなるが代わりにバルディがリンゴを食べている時は動かず、接触しても捕まらない。
Dirty Chalk Eraser
名前の通り汚れた黒板消し。使用すると白い粉塵が発生し、プレイヤーはその中に入って身を隠すことができる。
'Nana Peel
黄色いバナナの皮。Plusで追加。
投げたい方向に向かって使うとキャラクターが通過すると滑るバナナの皮が投げられる。アイテムとして浮かんでいたり、食堂や遊び場では最初から地面に置いてある。
Grappling Hook
Plusにのみ登場。黒いグリップと先端に鈎の付いた銃。使用すると前方にロープが伸び、壁に当たるとそこに引き寄せられる。引き寄せの速度は走るよりも早いため、長い廊下を移動するときやバルディなどから逃げるのに使うと効果的。
Portal Poster
Classic RemasteredとPlusに登場。壁に貼ると壁に穴を開けられて、そこを通過できるようになる。ただし、ビーンズのガムや他のキャラクターもここを通過できるので注意。
Classic Remasteredではデモスタイルでノートを7冊集めた後に出題されるボーナス問題を全て解いたあとにもらえて、中央の教室の角に使うとバルディの秘密基地に行ける。
Principal Whistle
ホイッスル。Plusで追加された。
これを使用すると校長が瞬時にこのアイテムを使用した場所まで移動してくる。これを使用すれば廊下を塞いでいるIt's a Bullyを退かせられる他、バルディから逃げるために意図的に居残りすることもできる。
また、Classic RemasteredのNULL/グリッチスタイルではこれを使用するとNULLかBaldloonが瞬時に移動してきてゲームオーバーになる。[8]
Bus Pass
Plusにのみ登場。黄色いチケット。2階のどこかの教員部屋の中にあり、2階クリア後のジョニーの店がある階で外に出ると、バルディがバスの前でプレイヤーを待っている。このアイテムを所持した状態でバスをクリックすると、後述のField tripに行ける。また、ジョニーにこのアイテムを渡すこともでき、その場合は店の外にランダムなレアアイテム3つが置かれる。
Super Stretchy Glove
水色のグローブ。
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イベント

PlusとClassic Remsteredのデモスタイルでは、時々ランダムなイベントが発生する。イベント発生時には、Classic Remasteredでは鐘が鳴った後に画面下部にイベントの説明が書かれたワイプが出現、Plusではタイトル画面のBGMのアレンジが流れた後に左上にモニターが表示されてバルディがイベントの説明をする。

以下にイベントの一覧を記載する。Plusでのみ発生するイベントにはイベント名の後に+を記載する。

Fog(霧)
バルディの開発した霧発生装置が故障し、校舎全体が霧に包まれてしまう。このイベント発生中はプレイヤーと他のキャラクターの視界が遮られ、お互いに近くまで来ないと視認できなくなる。ただし、バルディと怒ったリフレックスは音を聞いてその場所に向かい、プレイヤーを捕まえることができる。[9]
Flood(洪水)
漏水によって校舎全体が水浸しになってしまう。この状態ではプレイヤーとキャラクターの移動速度が低下し、校内の至る場所に渦潮が発生する。渦潮の近くにいると吸い寄せられ、飲み込まれるとランダムな場所にワープする。[10]
Broken Ruler(壊れた定規)
バルディの定規が折れてしまい、プレイヤーを捕まえることができなくなる。イベント発生中は定規を叩く音が聞こえないため、不意打ちに注意する必要がある。[11]
Gravity Chaos(重力カオス)
バルディの開発した重力反転装置が発動し、重力がおかしくなる。イベント発生中は校内の各所に多面体が出現し、これに触れると重力が反転する。一部のキャラはプレイヤー重力がプレイヤーと逆の場合はプレイヤーに影響を及ぼせなくなる。[12]
Mystery room(謎の部屋)(+)
校舎のどこかに謎の部屋が出現する。謎の部屋は疑問符がたくさん書かれた緑色の扉から繋がっていて、中にはレアアイテムがスポーンする。[13]
Test procedure(テスト手順)(+)
バルディがイベントの説明をした後にカウントダウンが開始され、0になると校内にある全ての防火扉が閉まる。バルディの説明によると、授業終了前に生徒が退出できないように、スーパードアの定期的なテストを実施しているとのこと。[14]
Party(パーティー)
校長室でパーティーが開催される。イベント発生中はChalkles、It's a Bully、The Testを除く全てのキャラが校長室に集まる。また、校長室の中央にはレアアイテムが生成される。[15]
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Field trip(遠足)

Plusには、Field tripというミニゲームモードがあり、ゲーム本編ではこのミニゲームをクリアするとレアアイテムを3つ選んで入手できる。また、メニュー画面からField tripを選択しても行くことができ、こちらは終わりがなくできるだけ多くのスコアを獲得するのが目標となる。以下に行き先とミニゲームについて記載する。

Camping(キャンプ)

V0.12.2現在、ミニゲームがプレイできる唯一の場所。ここでは「Campfire Frenzy」と「Pick-Quick-Nic」がプレイできる。

Campfire Frenzy
1st Prizeを操作し、キャンプファイヤーに石炭、丸太などの燃料となるものを投げて火を絶やさないようにする。水バケツを投げてしまうと火が消えてすぐにゲームオーバーになる。本編では、70回物が飛んで来て、全てのアイテムが飛ぶまでに火を消さなければクリアとなる。
Pick-Quick-Nic
プレイヤーとバルディはハイキングに行くために夕食を食べる。プレイヤーはバルディが食べようとしていない食べ物を素早く選んで食べる必要がある。食べ物を取るのに時間がかかってしまうと、バルディがテーブルの上にあるものを全て食べてしまい1ミスとなる。バルディが食べようとしていた食べ物を取ってしまった時も1ミス。ラウンド開始時、お皿には蓋がしてあり、蓋がしてある状態のお皿をクリックすると1ミスとなる。また、お皿にはIt's a Bullyが時々爆弾を仕掛けている。その場合は爆弾のお皿をクリックして爆弾を取り除く必要がある。取り除かずに食べ物を取るとバルディが爆弾を食べてしまい1ミスとなる。後半になってくると、ピザやホットドッグだけのラウンドが登場し、それらは非常に紛らわしいので注意。3回ミスでゲームオーバー。本編では8ラウンド、Field tripモードでは16ラウンドでクリア。
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チャレンジ

Baldi's Basics - Challenges DemoとPlusには、3つのユニークなチャレンジがある。以下にチャレンジの詳細を記載する。

Speedy Challenge
登場するキャラはバルディのみで、プレイヤーもバルディも高速で動くことができる。このスピードを駆使して、広大な校舎内にある25冊のノートを集める。
Stealthy Challenge
放課後の学校に潜入し、こっそりと7冊のノートを集める。このチャレンジでは6人の校長が出現し、バルディは校長室に閉じ込められている。プレイヤーはDirty Chalk Eraserやロッカーを使用して校長から身を隠す事ができる。また、このチャレンジではマップに校長が灰色の矢印で示される。
Grapple Challenge
主人公は足を怪我してしまい、無限に使えるGrappling Hookを使用して7冊のノートを集める。

開発とリリース

ゲームは当初、毎年恒例で開催されるMeta Game Jamのエントリーとして制作され[16]、39件のレビューと0.548のスコアによって2位にランクインした[17]。Game Developerとのインタビューでは、ゲームの開発者は1996年のゲーム『Sonic's Schoolhouse』から主にインスピレーションを受けていると語っている[18]。ゲームはユーモア、難易度、シュールなゲームプレイで人気を得[19]、さらにDanTDMマークプライヤージャックセプティックアイピューディパイなどの人気のあるYouTuberがゲームで動画を作成し[20]、人気を高めた[21]

開発者はゲームのKickstarterのキャンペーンを開始し[1]、ゲームの完全版の早期アクセス試作版『Baldi's Basics Plus』を2020年6月12日にリリースすることを発表した。Kickstarterでは合計6万1375ドルを調達している[22]。以降、新しいキャラクター、新しいアイテム、ミニゲーム、チャレンジモード、「field trips」などの追加コンテンツや、複数のレベルと手続き型生成を組み込んだ校舎の新しいレイアウトなどが追加された。[23]

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評価

Kotakuのジータ・ジャクソンは、「『Baldi’s Basics』はそれほど深くはないけれど、悪いエデュテインメントゲームをからかうジョークへの取り組みと、ユーモアからホラーへの切り替えの良さの両方が気に入った。itch.ioでは無料だから、友達をいたずらするのも楽しいだろう。」と述べている[24]YouTubeで投稿されたマークプライヤーのゲーム実況の動画は、わずか24時間で120万回以上再生されている[25]

脚注

外部リンク

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