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Cボード
セガ・エンタープライゼスが開発したアーケードゲーム基板 ウィキペディアから
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「Cボード」 (英: C Board) とは、セガ・エンタープライゼスが、同社の家庭用ビデオゲーム機「メガドライブ」を元に開発したアーケードゲーム基板である[1][注 1]。
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またCボードの改良版としてADPCM音源を追加した「C2ボード」 (英: C2 Board) が存在し[2][注 2]、これについても本稿で併せて取り扱う。
概要
Cボードは家庭用ビデオゲーム機「メガドライブ」を元に、一部機能の拡張と簡略化を図った小型機用タイトル向けの基板である。同時代の業務用ゲーム基板としてはコストが低く、それまでのセガのシステム基板とは違ってJAMMA配列を採用するなど、小店舗でも導入しやすかったのが特徴。
CボードおよびC2ボードは元となった家庭用のメガドライブと比較して、CPU(68000)動作クロックの高速化[注 3]、VDPのカラーパレットの拡張、サンプリング音声用のADPCM音源の追加(C2ボードのみ[2])などの機能強化が行われている[3]。また、この基板は2枚接続しての通信対戦機能、同社の筐体「メガロ50」のムービングシート等の外部機器の制御といったI/O周りも、業務用における用途を考慮した機能拡張がされていた[要出典]。
なお、CボードおよびC2ボード用のソフトは基板販売のみで展開され、「システム1」や「システム16」といったセガが開発したシステム基板とは異なり、交換用のROMキット販売によるソフトの供給は行われなかった[1]。そのため、複数のソフトが同一仕様の基板で発売されているものの、CボードおよびC2ボードは厳密にはシステム基板として扱われない[1][注 4]。
ただ、ROMキットの一般販売こそ行われなかったが、セガ系列の店舗で新作を稼働させる場合においては、交換用のROMキットを各店舗へと配布し店舗側がROM交換を行うことにより新作を稼働させるということは行われていた[要出典][注 5]。
ソフトのラインナップの中には、メガドライブに参入していたサードパーティー製の業務用タイトルもCボードあるいはC2ボードを使って発売された。ビデオゲームのほか、プリント倶楽部やキッズマシンなどでも使用されていた。
部品の調達難に伴い、2017年3月31日までに修理サポートが終了した[9]。
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ハードウェアの仕様
- CPU:MC68000|68000(8.948862MHz駆動)
- ワークRAM:64KB
- VDP:315-5313
- 解像度:320(256)ドット×224ライン
- VRAM:64KB
- BG:2画面+ウインドウ機能
- スプライト:1画面に最大80個表示。サイズ8×8~32×32。横に20個まで表示可能
- 同時発色数:32768色中128色(BGとスプライトに16色のカラーパレットが各4本)
- サウンド:FM音源(YM3438 (OPN2C) 4オペレータ)6ch, PSG(SN76489互換、VDP内蔵)矩形波3ch+ノイズ1ch, ADPCM(μPD7759)1ch[注 6]
- 通信対戦およびIO制御用ポート
使用タイトル
ビデオゲーム
ビデオゲーム (販売形態不明 / ロケテストのみ)
エレメカなど
- セガ製キディライド(モニター部分のみ)
- ※わくわくソニックパトカー、わくわくマリンなど
- セガ製ポップコーン自動販売機(モニター部分のみ)
- ※それいけ!アンパンマン ポップコーンこうじょう、セガソニック ポップコーンショップなど
- ※初代、Vol.2ウインターバージョン、Vol.3スプリングバージョン、Vol.4、サマーバージョン、Vol.5オータムバージョンまで使用。本作はビデオキャプチャ機能に合わせて表示クロックを微調整する等カスタマイズがされており完全な互換性はない。
脚注
参考文献
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