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CETP阻害薬
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CETP阻害薬とは、コレステリルエステル転送蛋白(CETP)を阻害してHDLを増加、LDL・VLDLを減少させ、脂質異常症を治療しようとする医薬品である[1][2][3][4]。これらの薬剤はHDLのコレステロール逆転送作用(「作用機序」参照)によりアテローム性動脈硬化症(心血管障害の一つ)の予防に寄与すると考えられる。




開発中の薬剤
開発中止された薬剤
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作用機序
LDLは肝臓から末梢組織へコレステロールを運搬するリポ蛋白であり、俗に「悪玉コレステロール」と呼ばれる。一方HDLは末梢組織に蓄積したコレステロールを引き抜いて肝臓へ戻す(逆転送)作用やLDLの酸化変性を抑制する作用を有するため、「善玉コレステロール」と呼ばれる[9][10]。CETPはHDLに存在する糖タンパク質の一種であり、HDLからLDLやVLDLへコレステロールを転送する[11]。
CETP阻害薬はこの転送を阻止し、HDL(善玉コレステロール)を増加させ、LDL(悪玉コレステロール)を減少させる。しかし、下図からも判る通り、コレステロールを肝臓に取り込ませるのはHDL自身とは限らない。さらに、冠動脈疾患患者から採取したHDLは一部が酸化しており、LDL様の作用(内皮細胞での一酸化窒素産生抑制、活性酸素種の産生増加、内皮細胞への単球接着増加、傷害内皮の再生の抑制)をもたらすと考えられる[12]。
以下の遺伝子、タンパク質、代謝はそれぞれの記事をリンクされている [§ 1]
スタチン経路図 編集
- この双方向伝達経路地図はWikiPathwaysで編集できる: “Statin_Pathway_WP430”. 2014年5月7日閲覧。
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出典
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