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ドバイ国際空港
アラブ首長国連邦・ドバイにある空港 ウィキペディアから
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ドバイ国際空港(ドバイこくさいくうこう、アラビア語: مطار دبي الدولي、英語: Dubai International Airport)は、アラブ首長国連邦のドバイにある国際空港である。年間9,000万人の利用者数を誇る世界最大規模のハブ空港であり、シンガポール・チャンギ国際空港と並んで、アジア、オセアニアとヨーロッパを繋ぐ国際線乗り継ぎ拠点である[2]。
世界有数の航空会社であるエミレーツ航空の拠点であり、中東の金融センター・ドバイの玄関口として世界各地からの路線が就航している。2014年に国際線旅客数では、イギリスのロンドン・ヒースロー空港を抜き、世界首位に浮上した[3]。
3棟の国際線ターミナルを持ち、2008年に開業したターミナル3は世界最大級の空港ターミナルとして知られている[4]。
当空港の混雑緩和を目的に、2010年、約40 km離れた所にアール・マクトゥーム国際空港が開港した。将来的には、アール・マクトゥーム国際空港が拡張され、当空港は閉鎖される予定である。、空港の施設は段階的に建設される予定である。







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歴史
- 1930-40年代のドバイは、飛行艇の中継地として栄えており、イギリス、南アフリカ、インドなどと結ばれていた。
建設、開業
- 1959年、ドバイの統治者シェイク・ラシッド・ビン・サイード・アル・マクトゥームによって、空港建設が命じられた。
- 1960年9月30日、ドバイ首長国の首都国際空港として開港[5]。
- 1963年5月、2,800メートル(9,200フィート)のアスファルト滑走路の建設を開始し、1965年5月に完成。
- 1966年5月15日、初の大型機として、デ・ハビランド・コメットが飛来。
- 1971年5月15日、新ターミナルが開業。
- 1998年5月1日、ターミナル2が開業。
- 2008年10月14日、ターミナル3が開業[6]。
- 2012年9月、乗り継ぎの利便性向上のために、コンコースの名前を変更した。
- 2013年、新交通システム(無人運転)が開業。
- 2016年2月24日、コンコースDが開業。
- 2017年2月24日、開業初年のコンコースDが、開業から単年での利用者数を「1660万人」と発表[7]。
- 2024年4月16日、記録的な荒天により誘導路が冠水。多数の発着便に遅れが生じた[8]。
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設備
要約
視点
ターミナル
旅客ターミナル
ドバイ空港には、3つの旅客ターミナルがある。第1ターミナルと第3ターミナルは乗り継ぎエリアを介して直結しており、第2ターミナルは空港の反対側にある。乗り継ぎの乗客向けに、ターミナル間でシャトルサービスを運行している。

- ターミナル1は、100以上の航空会社で使用されているターミナルで、コンコースDに接続している。使用航空会社は、エミレーツ航空とエア・カナダ、ユナイテッド航空以外のフルサービスキャリアである。
- コンコースDは、2016年に開業した拡張部分である。コンコースDは1,500万人の乗客を収容でき、17のゲートがある。
- ターミナル2は、1998年に開業したターミナルで、フライドバイを中心にした格安航空会社各社と中東アフリカ系の航空会社が乗り入れている。ターミナル2にはボーディング・ブリッジがないため、搭乗、降機はバス搭乗となる、
- ターミナル3は、床面積で世界最大の建物であり、180のチェックインカウンターがある。また、手荷物処理システムは、世界最大かつ最も複雑なシステムであり、1時間あたり8,000個の手荷物を処理する能力がある。このターミナルは、エミレーツ航空、エア・カナダ、ユナイテッド航空専用のターミナルで、一部のフライドバイも乗り入れている[9]。合計27のゲートがエアバスA380型機対応ゲートがある。
VIPターミナル
貨物ターミナル
- ドバイ国際空港の貨物ターミナルは、世界最大級の貨物ハブの1つであり、多くの貨物便が発着している。現在、空港の貨物容量は250万トンで、300万トンを処理できるように拡張される予定である。
フラワー・ターミナル
- ドバイ国際空港は花の輸出入の主要拠点でもあり、花の輸出入のために、2004年に5,000万ドルの費用でフラワーターミナルが完成した。拡張後の計画では、床面積は約100,000 m2(1,100,000平方フィート)で、さまざまな輸出商工会議所やオフィスが入居している。この施設の処理能力は、年間30万トン以上が見込まれており、施設全体の温度が2〜4°C(36〜39°F)に維持されている。
滑走路
ドバイ空港には2本の平行な滑走路があり、12R/30Lは4,447 m×60 m(14,590フィート×197フィート)、12L/30Rは4,000 m×60 m(13,120フィート×200フィート)である。2本の滑走路の中心線間の距離は、385m(1,263フィート)である。
全滑走路に4組のILSが装備されており、悪天候下でも着陸機を安全に誘導できる。また、2007年、就航したエアバスA380に対応するために拡張された。2009年には、カテゴリーIIIの着陸システムを設置し、霧などの視界の悪い状況でも飛行機が着陸できるようになった。
2014年5月1日から2014年7月21日にかけて、80日間の滑走路改修プログラムが行われ、北滑走路は再舗装され、南滑走路には照明の更新、追加の誘導路建設が行われた。工事にあたって、南滑走路は2014年5月1日から31日まで閉鎖され、北滑走路は2014年5月31日から7月20日まで閉鎖された。工事中は、滑走路が1本閉鎖された状態だったため、一部の便は、アルマクトゥーム国際空港に発着地を変更した。 滑走路工事が行われている間、運航便数は26%削減され、14の航空会社がアルマクトゥーム国際空港に発着地を変更した。
世界最大の旅客機A380への対応
ドバイ国際空港を拠点にしているエミレーツ航空が、世界最大の旅客機エアバスA380のローンチ顧客の1つであり、大量に導入したため、ドバイ空港はA380に対応するために、既存の施設を拡張する工事を行った。
エアバスA380専用のコンコースAを35億ドルで建設すると発表し、2008年7月16日には、2階席にも直結する特殊なボーディングブリッジを発表した。2008年10月14日には、コンコースBにさらに5つのA380対応ゲートが開設された。
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乗り入れ航空会社
要約
視点
拠点としている航空会社
エミレーツ航空
ドバイを拠点に、いずれも大型機であるエアバスA380、ボーイング777、エアバスA350型機を、合計200機以上運用している。ドバイ国際空港をハブ空港として乗り継ぎ重視の運航を行っており、世界各地への便を、ターミナル3のコンコースA、B、Cから運航している。
フライドバイ
ドバイ国際空港のターミナル2(一部T3発着)を拠点にしている格安航空会社。
旅客便
ターミナル1
ターミナル2
ターミナル3
貨物便
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定期旅客便就航都市
- 中東
バーレーン
カタール : ドーハ
クウェート : クウェート市
サウジアラビア : リヤド、ダンマーム、ジェッダ、マディーナ、アブハー、ブライダ、フフーフ、ハーイル、ジーザーン、ナジュラーン、サカーカ、タブーク、ターイフ、ヤンブー、アルウラ、ハフル・アルバティン、ネオム、レッドシー・グローバル
オマーン : マスカット、サラーラ
イラク : バグダード、バスラ、アルビール、スレイマニヤ、ナジャフ
アフガニスタン : カーブル、カンダハール、ホースト
イラン : テヘラン、バンダレ・アッバース、エスファハーン、シーラーズ、アフヴァーズ、ラール、マシュハド、ブーシェフル、ゲシュム、ケルマーン、キーシュ
シリア : ダマスカス(2025年7月11日より運航再開予定)[17]
イエメン : アデン、ムカッラー
レバノン : ベイルート
イスラエル : テルアビブ
ヨルダン : アンマン
トルコ : イスタンブール、アンカラ、アンタルヤ、イズミル、トラブゾン
- 東アジア
- 東南アジア
フィリピン : マニラ、セブ、クラーク
ベトナム : ホーチミン、ハノイ
タイ : バンコク、プーケット、クラビー
マレーシア : クアラルンプール、ペナン、ランカウイ
シンガポール
ブルネイ : バンダルスリブガワン
インドネシア : ジャカルタ、デンパサール
カンボジア : プノンペン(シンガポール経由)
ミャンマー : ヤンゴン
- 南アジア
インド : デリー、ムンバイ、コルカタ、バンガロール、チェンナイ、ゴア、ハイデラバード、コーチ、カリカット、マンガロール、アフマダーバード、アムリトサル、マドゥライ、プネー、ラクナウ、ブバネーシュワル、チャンディーガル、スーラト、ジャイプル、ティルヴァナンタプラム、ティルチラーパッリ
パキスタン : イスラマバード、カラチ、ラホール、ペシャワル、クエッタ、ファイサラーバード、ムルターン、シアールコート
バングラデシュ : ダッカ、チッタゴン、シレット
ネパール : カトマンズ
ブータン : パロ
スリランカ : コロンボ
モルディブ : マレ
- 中央アジア・西アジア
カザフスタン : アルマトイ、アスタナ、シムケント、アティラウ
キルギス : ビシュケク
ウズベキスタン : タシュケント、サマルカンド
タジキスタン : ドゥシャンベ
トルクメニスタン : アシガバート
アゼルバイジャン : バクー
ジョージア : トビリシ
アルメニア : エレバン
キプロス : ラルナカ
ヨーロッパ
- 東欧・ロシア
ロシア : モスクワ/ドモジェドヴォ、モスクワ/シェレメーチエヴォ、モスクワ/ヴヌーコヴォ、サンクトペテルブルク、ノヴォシビルスク、エカテリンブルク、カザン、マハチカラ、ミネラーリヌィエ・ヴォードィ、サマーラ、ウファ、ヴォルゴグラード
ベラルーシ : ミンスク
ラトビア : リガ
リトアニア : ヴィリニュス
モルドバ : キシナウ
ルーマニア : ブカレスト
ブルガリア : ソフィア
アルバニア : ティラナ
セルビア : ベオグラード
ボスニア・ヘルツェゴビナ : サラエヴォ
スロベニア : リュブリャナ
クロアチア : ザグレブ
- 中欧
ポーランド : ワルシャワ、クラクフ、ポズナン
チェコ : プラハ
スロバキア : ブラチスラヴァ
ハンガリー : ブダペスト
ドイツ : フランクフルト、ミュンヘン、ベルリン、デュッセルドルフ、ハンブルク
オーストリア : ウィーン、ザルツブルク
スイス : チューリッヒ、ジュネーヴ、バーゼル
- 南欧
- 北欧
- 西欧
アフリカ
- 北アフリカ
- 東アフリカ
エリトリア : アスマラ
ジブチ : ジブチ市
ソマリア : モガディシュ、ハルゲイサ、ボサソ、ガローウェ
エチオピア : アディスアベバ
ケニア : ナイロビ、モンバサ
タンザニア : ダルエスサラーム、ザンジバル
ウガンダ : エンテベ
ルワンダ : キガリ
南スーダン : ジュバ
マダガスカル : アンタナナリボ
セーシェル : マヘ
モーリシャス : ポートルイス
- 西アフリカ
- 南部アフリカ
南北アメリカ
- 北米
アメリカ合衆国 : ニューヨーク/JFK、ニューヨーク/EWR、ワシントンD.C./ダレス、ダラス/フォートワース、シアトル、ヒューストン、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ボストン/ローガン、シカゴ、オーランド、マイアミ
カナダ : トロント、バンクーバー
- 中南米
オセアニア
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旅客流動
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拠点機関等
交通アクセス
- ドバイメトロ レッドライン
- Airport Terminal-3駅、Airport Terminal-1駅
- en:Roads and Transport Authority (Dubai) バス
- バス
- タクシー
事故
- 2010年9月3日 UPS航空6便墜落事故
- 2016年8月3日、ティルヴァナンタプラム発ドバイ行きエミレーツ航空521便(777-300、機体番号:A6-EMW)が、ドバイへの着陸時に警報が発せられ、復航を試みた。上昇し、着陸装置を格納したところ、再び降下し結果的に胴体着陸となった。この便には、乗員18人・乗客282人合わせて300人が搭乗していたが、全員脱出して無事だった。しかし、消火活動の際に消防士1名が死亡した[22][23][24]。同社の全損事故は初。この影響で当空港は約5時間半に渡り全面的に閉鎖され、他空港への目的地変更などが発生した。
番組
- 密着! ドバイ国際空港 - 9万人のスタッフが支えるドバイ国際空港の真の姿と、その舞台裏で繰り広げられるリアルな人間模様に密着するドキュメンタリー。税関職員やディスパッチャー、整備士などが登場する。原題は『Ultimate Airport Dubai』。日本ではナショナルジオグラフィックチャンネルで放送された。
脚注
外部リンク
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