EPA発癌性評価

EPA発癌性評価（イーピーエーはつがんせいひょうか）とはアメリカ環境保護庁 (EPA=Environmental Protection Agency) が作成している個々の物質に対する発癌性を評価したものである^[1]。AからEまでの6段階で評価され公的な有害物質規制の基準にもなっている^[1]。EやD評価の物質に関しては一般に流通しても問題ないと考えられているがAやBの物質には法規制がかけられることになる^[1][2][3]。

• A　： ヒト発癌性物質（疫学的研究から十分なヒトへの発癌性を示す証拠がある物質）^[1][4]
• B1： 発癌性物質1（疫学的研究から限定されたヒトへの発癌性を示す証拠がある物質）^[4]
• B2： 発癌性物質2（動物実験での十分な証拠があるが、疫学的研究からヒトの発癌性について不十分な証拠しかないか、または証拠がない物質） ^[4]
• C　： 動物において限られた発癌性の証拠があるが、ヒトに関するデータがない物質^[4]
• D　： ヒト及び動物において発癌性の証拠が不十分である物質または発癌性の証拠となるデータがない物質^[4]
• E　： 異なった種を対象とした少なくとも2つの適切な動物試験で発癌性の証拠が得られなかった物質または適切な疫学的調査及び動物試験で発癌性の証拠が得られなかった物質^[4]

その他の組織による類似の評価

→詳細は「発癌性」を参照

複数の種類があり、国や調査機関により基準が異なる場合がある^[4]。