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Finder情報

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Finder情報英語: Finder InformationFinderInfo)は、macOSが扱うファイルシステム上のメタデータの一種である。

概要

Finder情報の多くは、macOS(OS X)およびClassic Mac OSGUIシェルであるがFinderが視覚的にユーザに示すようなメタデータである。具体例として、ファイルのフォーマットを示す「タイプ」、それを扱うアプリケーションを示す「クリエータ」、ファイル属性を示すフラグ、画面に表示する際の位置とサイズ等がある。

API上は構造体として公開されている16バイトの連続したデータであり、16バイトの拡張Finder情報が追加された。現在は両者をまとめて32バイトのFinder情報として扱われる。ファイルのためのFinder情報はFile Information (FInfo)[1]およびExtended File Information (FXInfo)[2]、ディレクトリのためのFinder情報はDirectory Information (DInfo)[3]およびExtended Directory Information (FXInfo)[4]として定義されている。

後のmacOSにおいても、カーネルレベルからFinder情報を扱うことができる。これについてはAppleが公開しているカーネルソースで確認できる[5]。ただし、macOSはUnix系オペレーティングシステムであるDarwinをベースとしており、Finder情報という概念がないUnix系のアプリケーションでファイルを扱った場合にFinder情報が損失する。

Mac OS X v10.4では、Finder情報はcom.apple.FinderInfoという名前の32バイトの拡張属性として再定義された[6]。次のv10.5ではこの拡張属性をUnix系のコマンドで扱えるようになった。

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保存及び転送

AppleによるファイルシステムであるHFSと、HFS+、及びファイル共有プロトコルAFPはFinder情報を正常に取り扱えるが、他のプラットフォームとの交換の際にこれを損失するおそれがある。Mac OS用に開発されたアーカイブフォーマット(MacバイナリBinHexCompact ProStuffItAppleSingleとAppleDoubleなど)はFinder情報の全てあるいはその中の重要な情報を保存するので、リストア側のソフトウェアが対応していれば損失しない。

Classic Mac OSがDOS用のファイルシステムであるFATフロッピーディスクにファイルを保存する場合は、隠しファイルを作ってその中にFinder情報を保存した。現在のmacOSが他のプラットフォームにファイルを保存する際(FAT、SMB/CIFS等)は隠しファイルにAppleDoubleフォーマットを用いて保存する[7]Windows NTのSFM(Service for Macintosh)サービスを用いてNTFS上にファイルを保存した場合、Finder情報は代替データストリームとして保存される。

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閲覧及び変更

Finder情報はOSが内部的に扱うものであるため、Finderはユーザーが直接Finder情報の生データを閲覧や変更を提供する機能は提供していない。Appleが無償で配布していたResEditは主にリソースフォークを編集するものであるが、Finder情報も操作できる。Xcodeに付属するGetFileInfo、SetFileコマンドを用いれば、タイプとクリエータ、属性を表示/変更することができる。

Mac OS X v10.5以降では拡張属性として扱えるため、OS付属のxattrコマンドから操作できる。

参照

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