Glade Interface Designer

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Glade Interface Designer

Glade Interface Designer(グレード・インターフェース・デザイナー)またはGladeGTKGUIビルダであり、GNOME用追加コンポーネントを含む。第3版では一種のプログラミング言語となっており、イベントとは独立していてイベント用コードも生成しない。その代わりに適当なバインディング(例えば、Ada言語なら gtkada)で使えるXMLファイルを生成する。

概要 最新版, リポジトリ ...
Glade
Thumb
Glade で設計しているところ
最新版
3.38.2 / 2020年11月20日 (4年前) (2020-11-20)
リポジトリ
プラットフォーム クロスプラットフォーム
サポート状況 活発
種別 GUI設計
ライセンス GPL
公式サイト glade.gnome.org
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Gladeには3つのバージョンがあり、1つはGTK 1向け、残る2つはGTK 2向けである。自由ソフトウェアであり、GNU General Public Licenseで配布されている。

歴史

最初のGladeはバージョン0.1で、1998年4月18日にリリースされた。

Glade 3がリリースとなったのは2006年8月12日で、Gladeのウェブサイトによれば、エンドユーザーから見た主な変更点は以下のとおりである。

  • あらゆる操作でUndo/Redoサポート
  • 複数プロジェクトをオープンできる
  • コード生成の排除
  • Devhelpによる文脈ヘルプシステム

最大の違いはその中身にある。Glade 3は完全に書き換えられており、GTK 2の新機能やGObjectシステムの利点を生かすようになっている。実際、Glade 2がGTK 2に移植される前からGlade 3のプロジェクトが開始されていた。従ってGlade 3のコードベースは小さく、新たな機能が追加されている。例えば、次のようなものがある。

  • 「着脱可能 (pluggable)」なウィジェットのカタログ。外部ライブラリの持つウィジェット群を実行時にGladeが検出できる。実際Glade 3はGTKの標準ウィジェットしかサポートしておらず、GNOME UIとDBウィジェットは別に提供される。
  • 各種Gladeツール(パレット、エディタなど)がウィジェットとして実装されている。このため、AnjutaScaffoldといったIDEとの統合が容易で、Glade UIの変更が容易である。

GladeXML

GladeXML は、Glade Interface Designerがフォームをセーブする際のXMLフォーマットである。この文書と libgladeライブラリを使うことでGTKを使ったフォームを実際に生成できる。

モックアップ(木型)

GladeはGUIプログラムのモックアップの設計に使える。

他のGTKデザイナー

GTKを使ったGUIアプリケーションの設計ができるアプリケーションはGladeだけではない。以下に他の例を挙げる。

コードスケッチャー

コードスケッチャーとは、GladeXMLファイルからユーザーがソースコードを生成する際の補助となるアプリケーションである。コードスケッチャーの多くはlibgradeとGladeXMLファイルを使うソースコードを生成するが、一部はGladeXMLファイルを必要としないコードを生成できる。以下の表は主なGladeXMLコードスケッチャーを比較したものである。

さらに見る 名称, 作者 ...
名称 作者 言語 ライセンス
eglade Daniel Elphick Eiffel Eiffel Forum License
Gladex Christopher Pax, Charles Edward Pax Perl, Python, Ruby GPL v3
glc Bill Allen Python LGPL
ruby-glade-create-template 武藤昌夫 Ruby
Tepache Sandino Flores Moreno Python LGPL
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外部リンク

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