トップQs
タイムライン
チャット
視点
HPCチャレンジベンチマーク
ウィキペディアから
Remove ads
HPCチャレンジベンチマーク(英語: HPC Challenge Benchmark、HPCC)は、HPCシステムのより現実的な性能を測定するための、複数の特性を評価するベンチマークのセットである[1]。
DARPAのHPCS計画や、アメリカ合衆国エネルギー省、アメリカ国立科学財団の共同出資による[2]。
2005年から2016年(ただし、2015年は除く)のSupercomputing Conference(SC)において、HPCチャレンジベンチマークの一部を評価基準としたHPCチャレンジ賞が発表されている[3]。
Remove ads
概要
HPCチャレンジベンチマークは、HPL、DGEMM、STREAM、PTRANS、RandomAccess、FFT、Latency/Bandwidthの7つのベンチマークより構成される。
- HPLは連立一次方程式の求解、線形代数における逆行列を求めるLINPACK TPPベンチマークで、システムの浮動小数点演算性能の負荷テストである。
- DGEMMは倍精度実数の行列の積を求め、浮動小数点演算性能を測定するものである。
- STREAMはプロセッサのキャッシュの効果を反映させないように、非常に大きな配列間のロード/ストアの性能を測定するもので、持続可能なメモリーの帯域幅を測定する試験である。
- PTRANSはCPU間での1対1同時通信により転置行列を計算し、ネットワークの総データ通信容量を測定するものである。
- RandomAccessはメモリーのランダム更新速度を測定する。
- FFTは高速フーリエ変換 (Fast Fourier Transform) の処理能力を測定する試験である。
- Latency/Bandwidthは多数のノード間など複雑性の高い通信パターンでの通信の遅延と帯域を測定する
Remove ads
HPCチャレンジ賞
要約
視点
HPCチャレンジ賞競技会(英語: HPC Challenge Award Competition)は、毎年のスーパーコンピューティング・カンファレンスで実施され、結果が発表される。
HPCチャレンジ賞には以下の2クラスがある[6]。
- クラス1: HPCチャレンジのウェブサイトに提出された中から、稼動時の最高性能を評価する。
- クラス2: HPL、STREAM、RandomAccess、FFTの中から3〜4個を選択し、さらにHPCチャレンジベンチマーク以外の任意のベンチマークを0〜2個選択し、合計4〜5個のベンチマークを実装する[注 1]。それらのプログラム実装の洗練さと性能の総合評価を行う。
上記のクラス1では、HPCシステムの総合性能を評価するために、多くの科学技術計算で用いられる以下の4つのベンチマーク指標を使用して、それぞれの順位が発表される[7] 。
- Global HPL (G-HPL) - 巨大な連立1次方程式の算出における演算速度。LINPACK TPP。
- Global RandomAccess (G-RandomAccess) - 並列プロセス間におけるメモリーのランダム更新速度。
- Global FFT (G-FFT) - 高速なフーリエ変換における浮動小数点演算速度。
- EP STREAM Triad (per system) - システム単位の多重負荷時におけるメモリ更新速度。
クラス1のHPCチャレンジ賞の歴代受賞システム(全4部門における各1位のみ)は以下の通り。
クラス2のHPCチャレンジ賞の歴代受賞言語は以下の通り。賞の名前は年ごとに異なる。
Remove ads
脚注
注釈
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads