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IAd

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iAd(アイアド[1])とはAppleが開発したiPhoneiPod touchiPad系列の携帯機器に対応したモバイル広告プラットフォームである。2016年6月30日をもってサービスを終了した[2]

概要 種類, 所持会社 ...

概要

iAdは、AppleがiOSに組み込んで提供しているモバイル向けのアドネットワーク[1]であり、サードパーティーの開発者が自身のアプリケーションに広告を直接組み込むことができた[3][4]

Apple自身による運営・販売で[5]、iAdプラットフォームはグーグルのモバイル広告サービスAdMobとの競走が期待されていた[6]。AdMobと同様、iAdもApp Storeで販売されているアプリケーションに広告を統合することを容易にしており[7]、もしユーザーがiAdのバナーをタップした場合、アプリケーション内に全画面の広告が表示される形式でSafariを立ち上げる他の広告と異なる。広告は他の広告サービスよりもよりインタラクティブになることを約束し、ユーザーは広告をいつでも閉じてアプリケーションに戻ることができる。AppleCEOスティーブ・ジョブズは当初、広告収入からのAppleの取り分は「業界標準」のラインとされる40%であり、残る60%が開発者のものになるとしていたが[8]、後に開発者の取り分を70%に引き上げている。iAdは無料アプリケーションと共に利益を上げることが期待されていた[9]

評価

他社の競合サービスに対してiAdは苦戦しており[10]、アメリカの2011年モバイル向け広告市場シェアは、1位のグーグル(24%)と2位のミレニアルメディア(17%)に継ぐ3位(15%)に留まったと報じられた[11]。2013年末の時点でもマーケター[12]の反応も芳しくないとされる[13]

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歴史

  • 2010年
    • 3月 - モバイル広告企業のクアトロワイヤレスを買収。
    • 4月8日 - iOS 4の一部としてiAdを6月21日にリリースすると発表。
    • 6月7日 - WWDC2010の基調講演で、リリースの延期やiPadへの対応が秋になると発表。
    • 7月1日 - iOS 4.0でiAdをiPhone、iPodのみで開始。
    • 11月 - iOS 4.2(.1)でiPad対応のiAdを開始(iPadで表示された最初のコマーシャルプラットフォームは、映画「トロン: レガシー」の宣伝)。
    • 12月 - イギリスフランスで開始。
  • 2011年
    • 1月 - ドイツで開始。
    • 2月 - 小口の広告主を取り込むために広告契約最低額を50万ドルに値下げ。
    • 7月8日 - 競争相手に流れた大口の広告主(特にシティグループやアメリカ合衆国の流通業者であるJ.C.ペニー)を取り戻すために広告契約最低額を30万ドルに値下げ[14]
    • 8月 - 日本でiPhone向けに「iAd for Brands」を開始(最初の広告主はトヨタ自動車[15])。
  • 2012年
    • 1月18日 - 日本で「iAd for Developers」を開始。
    • 2月 - Googleとの争いにより広告契約最低額を10万ドルに値下げ。Apple向けモバイル広告の開発者の広告収入取り分が70%に[11]
  • 2016年
    • 1月15日 - 2016年6月30日をもってiAd事業から撤退することを発表[2]
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脚注

外部リンク

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