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Nintendo Switch 2
2025年に発売した任天堂のゲーム機 ウィキペディアから
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Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ ツー)は、任天堂が開発したハイブリッド型ゲーム機であり、2025年6月5日にほとんどの地域で発売された[1][2]。日本でのキャッチコピーは、「“2”になって、すべてが新しい」[16]。
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概要
初代Switchと同様に、携帯型ゲーム機やタブレットとして使用でき、ドックを介して外部ディスプレイに接続することも可能である。Joy-Con 2は磁気的に装着したままでも、取り外しても使用できる。Switch 2はより大型の液晶ディスプレイを備え、内部ストレージが拡張され、グラフィック、コントローラ、ソーシャル機能が改良されている。携帯モードおよびテーブルモードでは1080p解像度と120Hzのリフレッシュレートを、ドック接続時には4K解像度かつ60Hzのリフレッシュレートをサポートしている。
ゲームは物理的なゲームカードおよび任天堂のデジタル配信サービスのeショップを通じて入手できる。一部のキーカードにはデータが含まれておらず、インターネット接続を介してゲーム内容をダウンロードする必要がある。選定されたSwitch用タイトルは、無料または有料のアップデートによりSwitch 2の強化性能を利用することができる。Switch 2は、特定のマルチプレイヤーゲームに必要となるほか、Nintendo Classicsとして知られる旧作のエミュレートタイトル群へのアクセスを提供するNintendo Switch Online加入サービスを継承している。ゲームキューブ用タイトルはSwitch 2専用である。ゲームチャット機能により、プレイヤーは遠隔でのボイスチャット、画面およびウェブカメラの共有が可能である。
任天堂は2025年1月16日にSwitch 2を発表し、同年4月2日にその全仕様および発売詳細を公表した。多くの地域では4月5日から予約受付が開始された。本機は前モデルに比べてソーシャル機能および技術面での進化が高く評価された一方で、本体およびゲームソフトの価格上昇については批判もあった。発売から4日間で全世界累計350万台以上を販売し、Switch 2は史上最も速く販売された任天堂のゲーム機となった。2025年9月30日時点でSwitch 2の世界累計販売台数は1,036万台を超えており、同梱版としても提供された『マリオカートワールド』が販売本数957万本超で最も売れたタイトルとなっている。
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歴史
要約
視点
背景
任天堂は2017年3月、Wii Uの商業的失敗を受けてNintendo Switchを発売した[17]。Nintendo Switchは携帯、テーブル、テレビ接続(ドックモード)の3形態で遊べるハイブリッド型ゲーム機として宣伝され、本体から分離可能なJoy-Conが特徴だった。当時の他社ゲーム機のPlayStation 4やXbox Oneなどと比較して計算処理能力は控えめであるが、本体価格の引き下げと任天堂が得意とするタイプのゲームを楽しめる十分な性能が両立されており、他社との差別化を図るブルー・オーシャン戦略の一環でもあった[18]。Nintendo Switchは任天堂の歴代家庭用ゲーム機の中で最も売れた機種となり、2023年時点でPlayStation 2とニンテンドーDSに次ぐ世界で3番目に売れたゲーム機となっている[19]。Nintendo Switch 2発表時の2025年1月時点で、Nintendo Switchは全世界で1億4600万台以上を販売していた[20]。
開発
任天堂はSwitchの発売直後に次世代機のプリプロダクションを開始し、チームがSwitchの性能上の制約を検証し、それらに対応するためにどのようなハードウェアの改良が可能かを検討した。これにより、ハードウェアの設計を十分に計画し、ゲーム開発パートナーにソフトウェア開発キット(SDK)を出荷できるよう準備する時間も確保された[21]。Nintendo Switch 2の正式な開発は2019年から開始し、プロデューサーの河本浩一、ハードウェアディレクターの堂田卓宏、テクニカルディレクターの佐々木哲也が主導した[21]。
過去の任天堂ハードは新たな体験をもたらす設計が多かったが、Nintendo Switch 2の開発チームは、開発者がNintendo Switchのモードに最適化してソフトを制作する文化が既に確立していることを受け、大幅なハードウェア仕様変更を避けて計算性能の強化に注力、ソフト開発の幅そのものを広げる方針を選択した[21]。そのため、バッテリー寿命とのバランスを考慮しつつ、メモリ容量も新作に対応できるよう拡張した[22]。
任天堂の社長である古川俊太郎は、任天堂が消費者にとって後継機への移行を円滑にすることを目指したと述べ[23]、後方互換性が設計の重要な要素であった。任天堂は「Nintendo Switchは多くの消費者に遊ばれており、消費者がすでに購入したNintendo SwitchのソフトをNintendo Switchの後継機でも遊べるようにすることが最良の方向であると判断した」と述べた[15]。今回はハード強化を優先した結果、ニンテンドー3DSやWii Uのように前世代機と構造が近い場合と比べて後方互換の実装は複雑化した。Nintendo Switch 2はソフトウェアおよびハードウェアエミュレーションのハイブリッドを採用し、ソフトウェア専用方式よりも負荷を軽減している[24]。名称もこの後方互換性を意識して決定され、「Super Nintendo Switch」なども候補に挙がったが、互換性の印象が薄くなるため採用しなかった[24]。

Joy-Con 2はゼロベースで再設計された。画面大型化にともない、従来型Joy-Conを単純拡大すると持ちにくくなりショルダーボタンも押しづらくなると判明したため、角を丸めたり、ショルダーボタンを側面まで拡張したりする工夫が施された。HD振動も強化され、従来Joy-Conの限界を超えてゲームキューブ コントローラ並みの強さを実現している[22]。また、従来のレール機構ではなくマグネット着脱式となり、磁力結合は一新された回路・リリース機構によりしっかり固定される。装着時にカチッと音が鳴ることもNintendo Switchブランドの象徴となっている[22] 。
Joy-Con 2をマウスとして利用できる機能は、PCでのゲーム経験が豊富な河本による発案で、ドックモードでタッチ操作の代替や新しい遊び方への発展が期待された。これは横井軍平の「枯れた技術の水平思考」という概念にも通じるものである[22]。Proコントローラーも同様に設計が見直され、ジョイスティック操作の滑らかさ向上、オーディオジャック追加、グリップ部には2個のカスタマイズ可能ボタンが新設された[22]。
ゲームチャット機能は、2020年の新型コロナウイルスによる開発現場のリモート化でスタッフが不便さを感じたことから生まれた。従来のソフトウェアでは画面共有は1台分しかできず、開発現場ではウェブカメラを各自モニターに向けるという苦肉の策で全員の画面を可視化していた。河本は「まるで皆が自分のゲーム機を持ち寄って遊んでいるようで楽しかった」と語り、それがゲームチャットの開発の着想源となっている[25]。ゲームチャットはゲーム処理への影響を最小限に抑える設計となっており、一部機能はWii UやWii U GamePad向けに開発されたストリーミング技術が活用されている[26]。
業界の噂
業界では2019年ごろから、Nintendo Switchの高性能モデル、いわゆる「Nintendo Switch Pro」に関する噂が流れ始めていた。メディアで予想された多くの機能は、2021年に発売されたNintendo Switch(有機ELモデル)に実際に取り入れられている[27][28]。2020年10月には、任天堂が次世代ゲーム機の開発を進めていることが投資家向けに公式に明らかになった[29]。『Digital Foundry』は、任天堂が「Nintendo Switch Pro」的なモデルを開発していた可能性があるとしつつも、2022年12月時点でその全リソースがNintendo Switch後継機開発へ完全移行した形跡があると報じている[30]。2023年のマイクロソフトによるActivision Blizzardの買収に対する訴訟『FTC対マイクロソフト』裁判では、Activisionが「Nintendo Switch NG」向けに開発していたことが証拠書類で判明した[31]。
『Video Games Chronicle』は2023年7月、任天堂が次世代機向けSDKを開発パートナーに配布し、PlayStation 5やXbox Series X/Sといった第9世代ゲーム機で発売時に発生した品薄を回避したい意向を持っていると報じた[32]。8月のゲームズコムではSwitch 2をプライベートで披露し、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(2017年)の高フレームレート・高解像度版やUnreal Engine 5による『The Matrix Awakens』(2021年)などのテックデモが紹介された[33][34]。
2024年2月26日、主要メディアでは初めて『日本経済新聞』がNintendo Switch 2を2025年に発売する予定と報じた[35]。任天堂は2025年5月までにNintendo Switchの後継機の開発を正式に認めていたが[36]、2024年を通じて新型ゲーム機に関する噂や流出画像が続いただけでなく、『ゲームフリーク』からのデータ流出により、後継機向け次回作『ポケットモンスター』の開発に関する情報も漏洩した[37][38][39]。
2025年1月のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では複数のサードパーティー企業がNintendo Switchの後継機向けアクセサリーを展示、これに対し任天堂は「会場で使用されているモックアップは公式のものではない」と声明を出した[40]。任天堂は2025年5月にCESでのプレゼンテーションにおいてNintendo Switch 2の詳細なレンダーを使用したとしてゲーム周辺機器企業のGenkiを提訴した[41]。
発表とプロモーション
Nintendo Switch 2は当初2024年後半に発売が予定されていた。2024年2月に『Bloomberg News』と『日本経済新聞』の両方が、任天堂が出版社に対して発売を2025年初頭に延期し、ゲーム機の不足や転売を防ぐためであると通知したと報じた[42][43]。『ブルームバーグ』は、ゲーム機の発売後、延期の一因はゲーム機のデザイナーがローンチと同時に発売されるゲームを完成させるためにより多くの時間を求めたことにもあったと報じた[44]。任天堂の株価は延期の報道を受けて約6%下落した[42]。
任天堂は2025年1月16日、Nintendo Switch 2の新デザインや磁石式のJoy-Con 2を初公開し、さらに新作『マリオカート』ゲームの短い映像を披露した[45]。その後この作品は『マリオカート ワールド』(2025年)として発表された[46]。Nintendo Switch 2に関する1時間のNintendo Directは4月2日に放送され、続く2日間はNintendo TreehouseによるNintendo Switch 2ゲームのプレゼンテーションが配信された[47][48][49][50]。また、任天堂は4月から6月にかけて、世界中でプレイ体験イベントを開催し、消費者が発売前にNintendo Switch 2を試せるようにした[51]。古川俊太郎は、過去の任天堂ハード発売時に発生した転売やスキャルピング問題を受け、Nintendo Switch 2の発売にあたっては関連対策を徹底すると語っている[52]。

Nintendo Switch 2のプロモーション活動の一環として、Nintendo of Americaはメジャーリーグベースボール(MLB)およびシアトル・マリナーズとパートナーシップを結び、2025年シーズンのマリナーズのチームユニフォームに任天堂およびNintendo Switch 2のロゴが採用された[53]。
2025年4月には、Nintendo of Americaが俳優のポール・ラッドを起用したSwitch 2の新CMを公開。このCMは、彼が34年前に出演したスーパーファミコンのCMをオマージュした内容となっている[54]。また、2025年3月のNintendo Directでは、Nintendo Directの配信と同時にiOSおよびAndroid向けの公式アプリ「Nintendo Today!」を発表・リリースした。このアプリはニュースやカレンダー機能を兼ね備え、Nintendo Switch 2関連のハードウェア・ソフトウェア・サービス・今後のイベント情報などをまとめて提供するナビゲーションハブとして位置づけられている[55][56]。
予約受付
発売数か月前から任天堂は、アメリカでの関税対策と品薄回避を目的に「数十万台規模」を事前にストックし、トランプ政権による関税引き上げの影響を最小限に留めるとともに、発売時の供給不足リスクを抑えた[57]。また、中国発の関税を回避するため、生産や部品調達先を中国から東南アジア(特にベトナム)へとシフトしている[57][58]。
日本では転売対策として、店頭ではリージョンロック(日本語のみ・日本国内限定オンラインサービス)の安価モデルを販売し、多言語対応モデルは任天堂公式オンラインストア限定で販売する方式を導入[59]。他の地域では、量販店での予約受付のほか、任天堂直販は「プレイ履歴のあるニンテンドーアカウント必須」など条件付きの先着ウェイトリスト方式を採用した[60]。
ほとんどの地域では2025年4月5日から予約開始予定だったが、アメリカの関税発表(4月2日)直後に任天堂はアメリカの予約を「関税影響や市況を見極めるため」として一時延期[61]。カナダもアメリカに合わせて延期された[62]。その後、アメリカ・カナダでは4月24日に予約が開始され、本体やマリオカート ワールドの同梱版は据え置き価格、アクセサリーのみ5ドルから10ドル値上げされた[63][64]。
アメリカ、カナダでは4月24日午前0時(東部標準時)に予約が開始され、ウォルマート、ターゲット、ベスト・バイといった各大手小売サイトでは注文希望者が殺到し、数分で在庫切れ・サーバーダウンの混乱が生じた[65][66][67]。GameStopは午前11時(東部標準時)から予約受付を開始したが、こちらもサイトの不具合が報告された[68]。
任天堂は日本国内のユーザーに対し、日本語・国内専用モデルのNintendo Switch 2予約のために220万人を超える応募が集まったことを公表し、これは同社の予測を大きく上回るもので、発売日までにすべての予約分に応じることは難しい可能性が高いと警告した。落選者については、以降の出荷分で同様の抽選プログラムに自動で持ち越される仕組みとなっている[69]。日本国内の店舗では、発売時期の限られた供給に対応するために抽選などの仕組みを用いた[70]。また、任天堂はアメリカの自社ストアで予約する顧客に対しても同様の警告を発した[71]。小売店へのNintendo Switch 2出荷は2025年5月下旬から始まり、一部の予約購入者は発売2週間前から入手映像をSNS等で投稿したが、発売日当日のアップデート(デイワンパッチ)適用までは本体を使用できない状態だった[72][73]。
発売と価格
Nintendo Switch 2は2025年6月5日に世界同時発売となった。発売地域には日本、北アメリカ、ヨーロッパの主要国、オーストラリア、ニュージーランド[74]、ブラジル、チリ、コロンビア、ペルー、南アフリカ、香港[75]、サウジアラビア[76]、および韓国でも発売された[77]。同月後半には他の地域にも展開され、6月26日にはフィリピン、シンガポール、タイで発売が開始し[3][4]、続いて7月3日にマレーシア[5]、7月10日に台湾、9月17日にはアラブ首長国連邦で発売され[78]、そして10月10日にはアルゼンチンで発売された[79][80]。中国でのSwitch 2の発売は、当初予定されていた6月5日の世界同時発売から無期限延期となった[81]。ロシアについてもウクライナ侵攻による事業撤退により、同国での発売は行われていないが[82]、両国共に正式に販売している国または地域を介する形でNintendo Switch 2が流通していると『日本経済新聞』と日本テレビから報じられている[82][83]。
日本での価格は税込み69980円[84]。北アメリカではアメリカで449米ドル[85][86]、カナダで629カナダドルとなっている[87]。ヨーロッパではユーロ圏で469ユーロ[88]、イギリスでは395.99ポンド(いずれも税込み)[89]。オセアニアのオーストラリアでは699豪ドル(GST込)[90]。また、日本では多言語対応モデルとは別に、安価な日本語・国内専用モデルも49980円で発売された[91]。他のSwitch 2モデルがグローバルに使用できるのとは異なり、このバージョンは日本語のみで動作し、日本在住者として登録されたアカウントでしかオンラインサービスを利用できない[91]。
Nintendo Switch 2の発売価格は業界予測を上回った。発売前、『ブルームバーグ』のアナリストは、アメリカでNintendo Switch 2の価格が400ドル以上になると予想し、2025年2月から導入されたアメリカの輸入品関税の影響次第で価格が変動する可能性も指摘していた。しかし、独占ソフトやNintendo Switchのソフト資産との互換性が強力な販売要素となると分析していた[92]。実際に発表されたアメリカ価格は449.99米ドルと、Nintendo Switchのローンチ時に比べて約50%高く、「値上げが過ぎる」と批判された[93]。またNintendo Switch 2用ゲームの一部も80米ドルと発表され、追加の批判が寄せられた[93][94]。この価格帯はインフレ調整後でも任天堂の歴代ハードの中で過去30年で最も高い水準となった[95]。
Nintendo of Americaの社長であるダグ・バウザーは、Nintendo Switch 2のアメリカ価格は一部報道が指摘した2025年4月2日施行のトランプ政権関税の影響ではなく[95][93][96]、既存の3つのSwitchとともに展開する「プレミアムゲーム機」としての位置づけによるものだと説明した[97]。Bowserは、Nintendo Switch 2はすでに世界各地に出荷準備が整っており、関税による発売日の影響もほぼないとした[98]。
アメリカ価格は高めであるが、他のアナリストは主因を関税ではなく、ゲーム機全体の価格上昇傾向およびカナダやヨーロッパも同様の価格設定(実はヨーロッパは税抜き換算ではさらに割安)で展開されていることを挙げている[99][100][101]。『Aftermath』のLuke Plunkettは、新型コロナウイルス感染症後のインフレ急騰とその後の生活費危機がゲーム機の売れ行きに影響すると指摘した[102]。SNSや任天堂のライブ配信でも消費者から値下げ要望が相次いだ[103][104]。元任天堂広報のKit EllisとKrysta Yangは、価格を最初の発表配信で公表しなかった点が混乱と反発を強めたと述べている[105][106][107]。
あるケースでは、ニューヨーク州スタテンアイランドのGameStopの店舗で、発売日用にNintendo Switch 2本体の箱に予約レシートをホチキスで留めていたが、本体が箱の前面近くに梱包されていたため、ホチキスの針が画面を突き破る事態が発生した。GameStopはこれにすぐ対応し、影響を受けたすべての本体を即座に交換した[108]。その後、同社は修理済みの影響を受けた本体とホチキス本体を「チャイルドライフ病院ネットワーク」への寄付を目的としたオークションにかけた[109]。
2025年8月1日、トランプ政権による世界的な関税措置が発動されたのを受けて、任天堂はアメリカにおいて2025年8月3日から初代Switch本体および一部のSwitch 2用アクセサリーの価格を引き上げると発表した。任天堂はまた、Switch 2本体、ゲーム、そしてNintendo Switch Onlineの加入料についても「将来的に価格調整が必要となる可能性がある」と警告した[110][111]。
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沿革
2019年
- 正式なハードウェア開発が開始[112]。
2021年
- 11月5日 - 本機を含めNintendo Switchシリーズに2027年3月期までの5年間、最大4500億円を投じる計画を発表[113]。
2023年
- 6月23日 - 株主総会の質疑応答で、従来機種から後継機種への移行について言及し「ニンテンドーアカウントを活用し、お客様にうまく移行していただけるように努めていく」と発表[114]。
2024年
- 5月7日 - 任天堂企業広報のX(旧Twitter)アカウントで、社長の古川俊太郎が「今年度中にNintendo Switchの後継機種に関するアナウンスを行う」と投稿[115]。
- 11月6日 - 経営方針説明会で、前世代機であるNintendo Switchとの互換機能があることを発表。
2025年
- 1月16日 - 「Nintendo Switch 2」の正式名称とともに、予告映像が公開[116]。映像内では、『マリオカート ワールド』の映像も確認できた[117]。同動画内で、Nintendo Switchのパッケージ・ダウンロード版を遊べることを確認できたが一部非対応ソフトがある[116]。
- 4月2日 - 22時より、本機種に関するNintendo Directが放送[118]。番組では、本機種の開発に携わった河本浩一、堂田卓宏、佐々木哲也が登場し、本体の仕様やローンチタイトルの紹介などが行われた。
- 4月3日 - 国立代々木競技場 第一体育館にて「Nintendo Switch 2 Premiere」としてメディア向け体験会を実施[119]。ローンチタイトルの先行プレイや本体と周辺機器の展示が行われた[120]。
- 4月4日 - この日以降、世界各都市で「Nintendo Switch 2 体験会」を開催している[121]。日本では、「Nintendo Switch 2 体験会 TOKYO」として幕張メッセで4月26日、27日に開催された[122]。また、日本での抽選販売の予約がマイニンテンドーストアにて午後5時より開始した[123]。
- 任天堂のアメリカ法人は、4月9日に予定していた現地での予約開始日を延期すると発表した。この直前にアメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプが世界各国に対して相互関税を敷いており、日本以外にも、任天堂の工場があるベトナムも含まれていたからではないかと複数のメディアは分析している。
- 4月24日 - 家電量販店やオンラインショップでの予約が開始[124]。同日、前述の事情で延期していたアメリカでの予約受付を開始も開始した[125]。
- 4月30日 - Nintendo Switchバージョン20.0.0が配信され、eショップやマイニンテンドーストアで購入したダウンロードソフトを、物理的なゲームカードのように扱えるようにする新しい管理機能、バーチャルゲームカード機能や、Nintendo Switchの対応ソフトを持っているNintendo Switch 2ユーザーとローカルで通信することでソフトを持っていない人とも一緒に遊べるおすそわけ通信機能が追加。また、Nintendo Switch 2へデータを引き継ぐための機能、「まるごと転送」などの機能も追加[126]。
- 6月5日 - 各国での発売が開始[127]。
- 6月26日 - シンガポール、タイ、フィリピンでの発売が開始[3][4]。
- 7月3日 - マレーシアでの発売が開始[5]
- 7月8日 - サウジアラビアの公式販売代理店AICは、本体価格の引き上げを行ったことを発表。Switch 2本体が1999リヤルから2149リヤルに、マリオカートワールドセットが2349リヤルとなる[128]。
- 7月10日 - 台湾での発売が開始[129]。
- 7月22日 - 『Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition』を同梱した、「Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition セット」を同梱ゲームの発売日である10月16日に発売することを発表[130]。
- 10月10日 - アルゼンチンでの販売が開始。
- 11月4日 - 販売台数が1000万台を突破したことを発表[131]。任天堂が販売していたゲーム機史上最速の販売台数となる。
売上
要約
視点
予約注文
4月4日より、任天堂が運営するECサイトのマイニンテンドーストアで第1回抽選予約が開始。応募条件は「2025年2月28日時点で、体験版・無料ソフトを除いたソフトプレイ時間を累計50時間以上プレイしているかつ、応募時点でNintendo Switch Onlineに累積1年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること」となった[132]。
しかし、応募開始直後からマイニンテンドーストアにアクセスが集中したことでエラーが頻発、予約申込みが完了できないとの報告が多発。これを受け任天堂は急遽声明を発表し、「お申し込みの順番は当選確率に影響はない」とした[133]。さらに、日本だけで約220万人が抽選に応募し事前の想定を大幅に上回っていたことと相当数が落選となることを、企業のXアカウントを通し社長の古川が発表[134]。インサイドによる第1回の抽選結果アンケートでは約75%が落選、約25%が当選となった[135]。
第1回の抽選結果発表と同日より第2回抽選応募受付を開始され、第1回の抽選で落選したユーザーは自動的に第2回に応募内容が引き継がれた[136]。
発売後にオークションサイトやフリマアプリでの高額転売や無在庫出品が懸念されることから、任天堂はLINEヤフーやメルカリ、楽天グループの3社と協業し、3社が運営しているサイトやアプリでの監視体制を強化すると共に、LINEヤフーはYahoo!オークション並びにYahoo!フリマで、発売後当面の間「Nintendo Switch 2の出品自体の禁止」を明確にする措置を採った[137][138][139][140]が、メルカリや楽天ラクマは出品を完全に禁止しておらず、発売直後から高額転売が多数確認される事態になった[141]。
アメリカでもウォルマートやベスト・バイ、GameStopなどの主要な小売業者において予約開始から数時間後には完売したとザ・ヴァージが報じた[142]。なお、アメリカの品薄状態は2025年8月下旬までには解消している。
販売台数
任天堂は2025年6月10日に発売から4日後の時点でNintendo Switch 2が世界で350万台以上販売され、同社史上最も速く売れたゲーム機となったと報告した[145]。『ファミ通』は、日本における発売4日間の販売台数が947,931台に達し、Nintendo Switchのローンチ時の329,152台を上回ったと報じた[146]。『IGN』は、Nintendo Switch 2の発売4日間の販売台数が、全地域におけるNintendo Switchの発売時販売台数の2倍に達したと述べた[147]。2025年6月30日、すなわち任天堂の2026年度第1四半期末までに、ゲーム機の販売台数は世界で580万台を突破し、7月末までに600万台を上回った。ゲームは860万本以上販売され、そのうち『マリオカート ワールド』はNintendo Switch 2との同梱分を含めて560万本以上を売り上げた[148]。国内販売台数は、発売後15週目の2025年9月中旬には200万台を突破した(『ファミ通』調べ)[149]。業界アナリストのMat Piscatellaによると、2025年の秋にかけても本体販売は好調を維持し、発売から3か月間でアメリカにおいて240万台が販売されたという。これはPlayStation 4の記録的な販売速度を5%上回り、初代Switchの販売速度を77%上回る水準であった[150]。
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ハードウェア
要約
視点
Joy-Con 2を装着した状態で初回設定画面を表示している携帯モードの本体
Joy-Con 2を装着したドック接続時の本体
前モデルと同様に、Nintendo Switch 2はハイブリッド型ゲーム機であり、携帯型ゲーム機として使用することも、ドックに接続してテレビやモニターと連携させ、据え置き型ゲーム機として使用することもできる。Nintendo Switch 2はNintendo Switchと似た形状を維持しており、本体には画面と主要なハードウェアが搭載され、Joy-Con 2が2つ付属する。Joy-Con 2は、携帯モードの際には本体の側面に取り付けるか、ドック使用時には本体とワイヤレス通信を行うことができる[151]。
本体

既存のNintendo Switchの設計にあった各種レイアウト(下部のUSB-C端子で給電およびドック接続、ヘッドホン端子、カートリッジスロット)に加え、Nintendo Switch 2ではノイズキャンセル機能付き内蔵マイクが新たに搭載された[57]。背面のキックスタンドに関しては有機ELモデルを踏襲しており、形状はコの字に変更されている。キックスタンド付近の滑り止めは大きくなりテーブルモードで使用する際の安定性が改善された[152]。さらに、本体上部には追加の2つ目のUSB-C端子が設けられており[153][154]、テーブルモードの充電や外部カメラなどのアクセサリー接続にも対応している。また、スタンド部分も初代Switchや有機ELモデルと比較して新設計となっている。Joy-Con 2を装着した状態で、本体サイズは幅272mm(10.71インチ)、高さ116mm(4.57インチ)、厚さ13.9mm(0.55インチ)、重さ534gとなっている。
Nintendo Switch 2は液晶方式の7.9 in (20 cm)タッチスクリーンを採用し、解像度1080p(1920x1080)・HDR・可変リフレッシュレート(最大120 Hz)対応となっている[57]。ドック接続時は、最大1440p・120 Hz、または4K解像度・60 Hz(=HDMI 2.0)でHDR出力が可能である[155]。ただし、実際にはHDMI 2.0では4K出力でHDR10も同時に入れるとYCC4:2:2などのやむを得ない併用により帯域不足に陥ることが多いことから搭載プロトコルはHDMI 2.1である。HDMI 2.0より性能が低いHDMIケーブルは動作保証がない[156]。任天堂は当初、発表直後にTVモード時にHDMIでVRR出力ができるとしていたが、ドックの技術的な問題で携帯モード時にのみVRRが起動する[157]。画面のベゼルも細くなっている[158]。本体のデザインは黒色を基調として[159]、有機ELモデルより丸みを帯びた形状となっている。初代Switchでは有機ELモデルもあったが、任天堂がNintendo Switch 2で有機ELを見送った理由について、ハードウェア設計責任者の佐々木哲也は、HDR対応など液晶技術の進化を理由に挙げている[160]。初代モデルと異なり、ドックにはイーサネット端子と冷却ファンも標準搭載されている[161][154]。
使用されているシステムオンチップ(SoC)は、NVIDIA Tegra T239(型番: GML-X30-A1、コードネーム「Drake[162]」)である。このSoCは、オクタコアのARM Cortex-A78C CPU[163]、12 SM Ampere GPU、そして128ビットのLPDDR5Xメモリインターフェイス12 GBを備えている[164][165]。発売前に出たFTC対マイクロソフトに関連するアクティビジョンの内部メールによると、このゲーム機の性能は第8世代ゲーム機であるPlayStation 4やXbox Oneと類似しているとされた[166]が、発売後にIGNがコーエーテクモゲームスにインタビューしたところ、処理性能は第9世代ゲーム機であるXbox Series Sに近い性能だと明かされており PlayStation 4より上回る処理性能だと回答されている[167]。任天堂はNintendo Switch 2がNvidiaのディープラーニングスーパーサンプリング(DLSS)技術およびレイトレーシングをサポートすることを発表している[168]。また、NVIDIAはこのゲーム機がテンソルコアやRTコアを備え、携帯モードでNvidia G-Syncを介した可変リフレッシュレートをサポートすることを確認している[169]。さらに、Wi-Fi 6にも対応する[170][57]。

Nintendo Switch 2には256 GBの内部ストレージが搭載されており、Nintendo Switchの32 GBから大幅に増加している[57]。ストレージは、最大2TBまで対応したmicroSD Expressカードを使用して拡張可能である。これにより、Nintendo Switchで使用されていたmicroSDHCおよびmicroSDXCカードに比べ、より高速な読み取りおよび書き込み速度を実現している。Nintendo Switch 2はゲームのロードにmicroSD Expressカードのみをサポートしており、microSDHCおよびmicroSDXCカードはスクリーンショットやビデオの閲覧用途に限られる[57][171]。
携帯モード時、ゲーム機は内部の非着脱式5,220 mAhリチウムイオン充電式バッテリーによって主に駆動される[154]。任天堂はバッテリー使用可能時間を約2時間から6.5時間としている[172]が、これらはあくまで目安であり、実際の使用時間はプレイするゲームによって異なる[173]。バッテリーの充電は、いずれのUSB-Cポートからでも行え、充電時間の目安はスリープモードにした状態で約3時間である[174]。

2025年1月1日にシステムのマザーボードの画像とされるものが公開された[175]。Famiboardsのユーザーが物理的な寸法に基づいて計算したところ、このシステムオンチップが5nmプロセスノードで製造された可能性が高いと推測した[176]。ただし、Digital FoundryのRichard Leadbetterは、Ampereベースのアーキテクチャを小型プロセスノードに移植するのではなく、既存の低コストなSamsung製8nmプロセスノードを使用する可能性が高いと結論付けた。このようなプロセスは性能やバッテリー寿命に課題を抱えるものの、固定ハードウェアプラットフォームの特性により、カスタム最適化の実装によってこれらの問題が緩和されるとLeadbetterは考えている[177]。 外部ストレージとして、ポータブルゲーム機初となるmicroSD Expressメモリーカードのみに対応する[16]。SD Expressに対応していないmicroSDメモリーカードについては、Nintendo Switchの作品のみを遊びたい場合でも使用することができず、Nintendo Switch本体で保存した画面写真、動画のコピーにのみ利用することができる[16]。
日本国外では、Nintendo Switch 2は前モデルと同様にリージョンロックを採用していない。ただし日本国内では、標準の多言語対応版(税込み69,980円[7])と、日本語・国内専用版(税込み49,980円[7])の2種類が提供されている。この日本語・国内専用版は本体UIが日本語で固定され、日本のニンテンドーアカウントのみ対応している。この措置は円安の日本円通貨に対抗するために行われたと受け止める者もいた[16][178][179]。
ハードウェアの保護
Nintendo Switch 2のドックは非標準の独自プロトコルで通信すると多数のメディアが報じており、既存のサードパーティー製ドックは互換性がないとされている。これは初代Switch用やUSB-C DisplayPort Alt modeに対応したドックが本体と通信できないためである[180][181]。この非互換性は、Switch 2本体がドックモードに入るために20ボルトの電源供給を必要とすることに起因するとされた[182]。発売後数か月で、Switch 2に対応したサードパーティー製ドックが登場した[183]。2025年11月に配信されたSwitch 2向けのシステムソフトウェア更新により、一部のサードパーティー製ドックでは本体からの映像出力信号が無効化され、使用不能になる事例が確認された[184]。任天堂はこのアップデートについて、「合法的なサードパーティー製ドックとの互換性を妨げたり無効化したりする意図はない」と主張した[185]。
2025年5月、任天堂はNintendo Switch 2利用者向けに、利用規約およびプライバシーポリシーを更新した。この規約に違反した場合、「ニンテンドーアカウントサービスおよび、または該当する任天堂のデバイスが、全部または一部で恒久的に使用不可能になる」可能性があると発表した[186]。これは、海賊行為やゲームのエミュレーションを防止する目的と見られている[186]。また、この規約は非公式ソフトウェアのインストールや、ハードウェアを高速化するための改造にも関連している[187]。この方針の結果、Switch 2でサードパーティー製のフラッシュカートリッジを使用してSwitchゲームをサイドロードしたプレイヤーや、中古のゲームカードを購入したプレイヤーは、任天堂のNintendo Switch Onlineサービスから本体を利用停止処分にされる事例が発生している。『Engadget』によると、これは任天堂がSwitchおよびSwitch 2のすべてのゲームカードに固有のIDコードを付与し、複製されたカードを使用していると見られるシステムを遮断する措置を講じているためである。少なくとも一件のケースでは、ユーザーが正規に中古ゲームカードを購入しており、Switch 2がブロックされた後に購入証明を任天堂に提示したところ、ブロックが解除されたという[188]。一方で、こうしたブロックは永久的なもので、システムが任天堂のネットワークに接続できなくなる場合もある[189][190][191]。一部のSwitch 2の中古購入者は、こうしたブロックにより自分のアカウントへの本体登録ができず、購入前から任天堂ネットワークに接続できない状態になっていることが判明した[192]。この対応により、ブラジルの消費者保護団体であるConsumer Protection and Defence Programが「こうした措置は同国の消費者法に違反する」として任天堂を提訴している[193]。また多根清史によれば既に非公式カートリッジを使用したNintendo Switch 2が、オンライン接続できなくなる事例が報告されているという[194]。
Joy-Con 2
→詳細は「Joy-Con § Joy-Con 2」を参照

Joy-Con 2は初代Joy-Conからデザインが更新されている。ゲーム機の本体が大型化されたのに合わせてサイズが大きくなり、レールシステムではなく磁気によって側面にスナップ装着する方式となった。取り外す際はJoy-Con 2にある小さなボタンを押すと内部のシリンダーが伸び、本体から押し出される仕組みである[195]。任天堂はアナログスティックがより大型で、なめらかかつ耐久性が増したと説明した[195]。初期の報道では、従来のアナログ機構に埃が溜まることで起きたドリフト問題に対応するため、新型スティックにはホール効果センサーが使われるとの見方があった[196]が、2025年4月に任天堂はホール効果センサーは使用していないことを確認した[197]。
コントローラの側面のSLボタンとSRボタンは大幅に拡大され、Joy-Con 2(R)には新たにゲームチャット機能を起動するCボタンが追加された[195]。また、これらのコントローラは対応するゲームにおいて横向きにしてコンピュータマウスのように使用することもできる[195]。両方のJoy-Con 2には500mAhのバッテリーが搭載されており、約20時間の駆動が可能とされている。コントローラは本体に接続するか、またはチャージンググリップを使用することで再充電できる[198]。初代Joy-Conに搭載されていた赤外線センサーは廃止された[195]。
Nintendo Switch 2 Proコントローラー

Nintendo Switch 2 ProコントローラーはNintendo Switch Proコントローラーとの変更点が多く、具体的には以下の改良が行われた[199]。
- バッテリーがCTR-003から内蔵式に変更され、容量がやや減少した(1070 mAh)。
- HD振動2とCボタンに対応。
- ヘッドホン端子が追加された。ヘッドホン端子にCTIA方式のマイク付きイヤホンを接続できる。
- コントローラ表面部のクリアパーツが廃止された。また、コントローラ前面部は白色のパーツに変更。
- 任意のボタンパターンを追加できるGL・GRボタンの実装。
- グリップ裏側の形状が変更された。
Nintendo Switch 2 カメラ
Nintendo Switch 2 カメラは、任天堂が開発したNintendo Switch 2専用のウェブカメラである。このカメラは、ゲームチャットおよびカメラプレイというゲーム内カメラ機能で使用できる。任天堂は、あらゆるUSB-Cカメラが本体と互換性を持つとしているが[200]、すべてのカメラが正常に動作するとは限らないとしている[201]。YouTubeのNile Mitchellによると、iPhoneはカメラとして使用可能である[201]。 このカメラはアルミニウム製で、底部にはラバーグリップが付いている[202]。
接続にはUSB-Cを使用して本体と通信を行う[203]。110度の広角レンズとイメージセンサーを備え、1080p解像度で動作する[202]ほか、プライバシー保護用のカバーも付属している[200]。また、モーショントラッキング機能も搭載している[204]。本体のシステム設定には、接続されたUSB-Cカメラの動作をテストするためのオプションも用意されている[200]。
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本体バリエーション
日本で販売されているNintendo Switch 2。
通常版
限定版
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周辺機器
要約
視点
→「Nintendo Switch § 周辺機器」も参照
発売日の記述が無い商品は一部を除いて、基本的にはNintendo Switch 2本体と同日発売である[205]。
また、Nintendo Switchの周辺機器にも対応しているが、規格が異なるHDMIケーブル、ドックとmicroSDカードは非対応となっている。また、ACアダプターは電力が足りないためTVモードでの使用は不可となっているほか、充電スタンドも利用不可となっている[206]。
なお、Nintendo Switch向けのコントローラについてはホームボタンによるウェイクアップ機能およびCボタンに対応していない他、一部の非ライセンス品コントローラについてはNintendo Switch 2で使用できない[207]。
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ソフトウェア
要約
視点
販売形式
→「任天堂のゲームカード」も参照
前世代機と同様に、Nintendo Switch 2のゲームは物理形式とデジタル形式の両方で入手可能である。物理形式のゲームは、初代Switchで使用されたものと似た形状を持つ専用のゲームカードに保存される[209]。Switchのゲームカードと同様に、Switch 2のゲームカードにも子どもが誤って口にしないよう、無害な苦味成分が塗布されている[210]。Nintendo Switch 2用のゲームカードは赤色で、初代Nintendo Switch用(濃い灰色)のものと区別される[161]。さらにゲームカード用ケースも赤色になり、ジャケットの側面が赤色背景で統一されなくなる。このゲームは、Nintendo Switchの物理リリースの大部分と後方互換性を持つ[211]。
Switch 2以降、一部のゲームのパッケージ版は、ゲームデータを含まずデジタルライセンスのみを収録したカード〈「ゲームキーカード」)と呼ばれるゲームカードで出荷される場合がある。このカードを挿入すると、ゲームのファイルが本体へダウンロードされる[212][213]。デジタル版の購入とは異なり、ゲームを起動するにはゲームカードを挿入しておく必要がある。この形式は、Nintendo Switchで一部のサードパーティー作品が採用した方法やアクティビジョンのCall of Duty MWII以降のディスク媒体に似ており、カードに認証用のDRMデータしか含まれず、残りのデータをダウンロードする必要があった[214][215][216]。
任天堂はキーカード導入の背景について「今後数年間にわたりNintendo Switch 2を将来にわたって安心して使えるハードにするため」と説明している。年々ゲームの容量が大きくなり、従来のゲームカードの記憶容量を超えるタイトルが増えてきているが、キーカードを使えば、デジタル配信だけでなくパッケージ版としても大容量タイトルを店舗で販売し続けることが可能になる、としている[217]。なお、キーカードで販売されるタイトルはニンテンドーアカウントにひもづけられておらず、アカウントロックはされない仕様となっている[218]。
オンラインサービス
→「Nintendo Switch Online」も参照
任天堂はNintendo Switch OnlineサービスがNintendo Switch 2でも引き続き利用可能である[219]。サブスクリプション型サービスを通じて、Nintendo Switch 2のユーザーはニンテンドーeショップで新作ゲームのダウンロード購入、フレンドとのマルチプレイ、クラウドセーブによるゲームデータの保存などを利用できる。
既存のNintendo Switch Onlineサービスの一環として、ゲームキューブのタイトルが「ニンテンドー ゲームキューブ Nintendo Classics」で配信開始された。これらはNintendo Switch 2専用に「Nintendo Classics」という新しいブランドで展開された[220]。
このコレクションは2025年6月に本体と同時に発売され、当初は『ゼルダの伝説 風のタクト』、『ソウルキャリバーII』(ともに2002年)および『F-ZERO GX』(2003年)が含まれている。その他の『ルイージマンション』(2001年)、『スーパーマリオサンシャイン』(2002年)、『ポケモンコロシアム』(2003年)、『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』(2005年)などのゲームは、日程未定で順次追加される予定である[221]。また、Nintendo Classicsのカタログには、Switch 2限定機能としてCRTフィルターとリワインド機能が追加され、既存のNINTENDO 64のソフトにも適用される[222]。また、同時に新型ゲームキューブ コントローラも発売され、Nintendo Classicsの利用者向けに限定販売される[223]。ただし、「2本でお得 ニンテンドーカタログチケット」サービスはNintendo Switch 2専用タイトルには利用できない[224]。
ボイスチャットサービスのゲームチャットも導入されており、フレンドとのボイスチャットや画面共有が可能である。オプションのWebカメラアクセサリを利用すればビデオ通話もサポートされる。ゲームチャットはJoy-Con 2(R)にあるCボタンからアクセスできる[225]。ただし、このチャット機能は2026年3月31日までは無料で利用でき、それ以降はNintendo Switch Online有料会員のみが利用できるようになる[226]。さらに、iPhone 15および16などのスマートフォンや、DisplayPort Alternate Modeに対応するAndroidスマートフォンは、USB-C to HDMIケーブルおよびHDMIキャプチャケーブルを使用することで、Switch 2上でウェブカメラとして利用することができる[227][228]。
ゲームタイトル
→詳細は「Nintendo Switch 2のゲームタイトル一覧」を参照
2025年1月に公開されたこのゲーム機の予告編には、6月5日にNintendo Switch 2と共に発売された新作のマリオカートゲーム『マリオカート ワールド』の初期映像も含まれていた[20][229][230]。『IGN』による報道では、『メトロイドプライム4 ビヨンド』『Pokémon LEGENDS Z-A』『Pokémon Champions』『レイトン教授と蒸気の新世界』など、Nintendo Switch向けに発表されたタイトルがNintendo Switch 2向けにアップグレード版として提供される可能性があることが示唆されている[231]。また、ゲーム機向けツアーゲーム『Nintendo Switch 2 のひみつ展』が4月2日のNintendo Directで発表され、ゲーム機発売と同時にダウンロードでリリースされた。
サードパーティーの対応
2024年1月に開催されたGDCで実施された調査では、3,000人のインディーおよびAAAゲーム開発者に対してゲーム制作と取り組んでいるプラットフォームについて質問が行われた。そのうち250人がNintendo Switch 2向けにゲームを制作中であると回答し、さらに調査対象の32%がこのゲーム機向けの開発に関心を示した[232]。2024年5月、任天堂はエンブレイサー・グループからマイアミを拠点とする開発会社Shiver Entertainmentを買収する意向を発表した。同社は声明で、この合併によりソフトウェアの開発および移植に特化した社内リソースを確保しつつ、スタジオがNintendo Switchやその他のプラットフォームへの取り組みを継続できるようになると説明した[233]。その後、Bloomberg Newsは、この買収がNintendo Switch 2向けのサードパーティーゲーム確保を強化するためのものであり、Shiverが外部開発者を支援して競合プラットフォームからのタイトルの最適化を行う役割を担うと報じた[234]。2024年9月には、開発会社のPathea Gamesが『My Time at Portia』(2019年)および『My Time at Sandrock』(2023年)の精神的後継作となる『My Time at Evershine』を発表した[235]。同年10月には、Playtonic Gamesがリマスター版『Yooka-Replaylee』を「任天堂プラットフォーム」で発売すると発表した[236]。2025年3月には、開発会社のFuturLabが『PowerWash Simulator 2』を発表し、当初はNintendo Switch 2を含む複数のプラットフォームで発売予定であることをニュース媒体に確認したものの、一部の声明を撤回した[237]。
2025年4月2日に配信されたNintendo Directでは、スクウェア・エニックス、カプコン、エレクトロニック・アーツ、テイクツー・インタラクティブ、CD Projekt Red、バンダイナムコエンターテインメント、セガ、Supergiant Games、ワーナー・ブラザース ゲームズ、アクティビジョン・ブリザード、IO Interactiveなど、複数の大手パブリッシャーによるSwitch 2への対応が発表された。また、パートナータイトルとして46本のソフトがラインナップされ、そのうち17タイトルは6月の本体発売に合わせて同時リリースされることが明らかにされた[238][239]。また、パートナータイトルとして46本のソフトがラインナップされ、そのうち17タイトルは6月の本体発売に合わせて同時リリースされることが明らかにされた[240][241]。
配信内で発表された主なサードパーティー作品には、『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』、『ハデスII』、『ボーダーランズ4』、『龍が如く0 ディレクターズカット』、『エルデンリング ターニッシュト・エディション』、『サイバーパンク2077 アルティメット・エディション』、『ヒットマン ワールド・オブ・アサシネーション』、『007 ファーストライト』、『スプリット・フィクション』、『デモンエクスマキナ タイタニック・サイオン』、『ストリートファイター6』、『DELTARUNE』が含まれている[242][243][244]。また、エレクトロニック・アーツおよびテイクツー・インタラクティブは、自社のスポーツゲームシリーズ『EA Sports FC』、『Madden NFL』、『WWE 2K』、『NBA 2K』などをSwitch 2で展開することを正式に表明している[245][246]。任天堂はまた、システム専用タイトルとして、コーエーテクモゲームスと共同開発した『ゼルダ無双 封印の時代』[247]、バンダイナムコスタジオと共同開発した『カービィ エアライダーズ』、フロム・ソフトウェアと共同開発した『ダスクブラッズ』をパートナースタジオとの協力で制作していることを明らかにした[248]。任天堂はその後、2025年11月の決算説明会において、Switch 2は任天堂のハードの中で過去最大規模のサードパーティーソフトラインナップを初年度に擁していると述べた[249]。
Microsoft Gamingのフィル・スペンサーは、同社のマルチプラットフォーム展開戦略の一環として、Xboxゲームの移植によってSwitch 2をサポートすると述べた[250]。マイクロソフト傘下のスタジオによる初期のリリースには、アクティビジョンの『トニー・ホーク プロ・スケーター 3+4』、およびベセスダ・ソフトワークスの『フォールアウト4 アニバーサリーエディション』、『インディ・ジョーンズ アンド・ザ・グレート・サークル』が含まれている[251][252]。また、Xbox Game Studiosの『Halo: The Master Chief Collection』および『Microsoft Flight Simulator 2024』もシステム向けに計画されていると報じられている[253][254][255]。マイクロソフトは以前、アクティビジョン・ブリザードの買収計画の一環として、『コール オブ デューティ』シリーズを任天堂プラットフォームに提供する契約を締結しており、これは2023年2月に法的拘束力を持つものとなった[256][257]。
ユービーアイソフトは、本体発表後に「このゲーム機に夢中になった」とコメントし、発売時期に合わせて『スター・ウォーズ アウトローズ』および『アサシン クリード シャドウズ』の移植版をリリースした[258][259]。前作の『アサシン クリード ミラージュ』もSwitch 2向けに開発中であると報じられている[260][261]。『マーベル ライバルズ』のプロデューサーであるWeicong Wuは、任天堂とすでに連絡を取り、開発キットを保有していると述べ、Switch 2版のリリースに関心を示しているが、ゲームのパフォーマンスが十分である場合にのみSwitch 2に展開するとしている[262]。
2025年8月ごろ、『Digital Foundry』は、任天堂がSwitch 2用のハードウェア開発キットを小規模およびインディー系スタジオに提供しておらず、オリジナルのSwitch向けのリリースに注力するよう指示していると報じた。初代Switch向けソフトは後方互換性によってSwitch 2でもプレイ可能である。任天堂はこの方針の理由を明確にしていないが、この決定により開発者たちはSwitch 2の更新されたハードウェアやゲームチャットなどの追加機能に対応したネイティブタイトルをリリースできない状況にある[263]。
後方互換性
Nintendo Switch 2は、初代Nintendo Switchのほとんどのゲームでデジタル形式で後方互換性を持つ[219][264]。ただし、任天堂は一部のゲームが完全には互換性がない、またはサポートされない可能性があると述べている[49]。例えば、Joy-Con 2にはモーションIRカメラが非搭載であるため、この機能を必要とするゲームは初代Joy-Conを使用する必要がある[265][266]。その他大多数のSwitch用ゲームについては、Switch 2が従来のSwitchと同じハードウェア構成を持たないため、互換レイヤーのような一種のエミュレーション技術によってプレイできるようになっている。ハードウェアディレクターの堂田卓宏は、この仕組みについて「ソフトウェアエミュレーターとハードウェア互換性の中間のようなもの」と表現している。また、佐々木哲哉は「データを読み込みながらリアルタイムで処理を実行している方式だ」と説明している[267]。
任天堂は後方互換性を実現するためにソフトウェアエミュレーションを使用せず、Nintendo Switchゲームデータをリアルタイムで変換してNintendo Switch 2上で動作させる。この方法についてNintendo Switch 2のディレクターである堂田卓宏は、「ソフトウェアエミュレーターとハードウェア互換性の中間に位置する」と述べている。この技術により、Nintendo SwitchのソフトでもNintendo Switch 2でプレイする際にゲームチャットなどSwitch 2の機能を追加することが可能となっている[266]。
2025年5月現在[update]、任天堂がテストした122本の自社発売ソフトのうち、Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kitを除く全ソフトが動作検証で問題が見つかっていないことを公表している。唯一対応していないVR Kitは、ソフト付属の段ボールキットがNintendo Switch 2の本体サイズに合わないという理由で互換性がない[268][269][266]。任天堂がテストしたサードパーティー製Switch用ゲームは15,000本以上にのぼり、そのうち約75%がSwitch 2でも問題なく動作した。約170タイトルでは何らかの問題が報告された。また、HuluやCrunchyrollなど一部のアプリケーションは非対応となっている[270]他ニコニコ動画、ABEMAなどのメディア視聴アプリに互換性がないことも公表している[271]。YouTubeについては後日対応することを同サービスがXアカウントにて公表している[272]。
任天堂はNintendo Switchで購入したダウンロード版ソフトをNintendo Switch 2に移行するための支援として、2025年4月に「バーチャルゲームカード」を導入した。バーチャルゲームカードは、ダウンロード版ソフトをほかのサインインしたNintendo Switch/Nintendo Switch 2本体に移行したり、家族のNintendo Switchに最大2週間貸し出したりすることができる[273][274]。
2024年2月には、開発者が新しいハードウェアを活用するためにゲームをアップデートできるという噂が報じられた[275]。これは「Nintendo Switch 2 Edition」[276]として公開され、『メトロイドプライム4 ビヨンド』『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』『スーパーマリオパーティ ジャンボリー』『Pokémon LEGENDS Z-A』『星のカービィ ディスカバリー』などのNintendo Switchゲームは、「Nintendo Switch Online + 追加パック」を通じて提供されるか、別途販売されるNintendo Switch 2向けアップグレード版が登場し、一部では新しいコンテンツが追加される予定である[277]。一方、『スーパーマリオ オデッセイ』や『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』などのゲームは、Nintendo Switch 2向けのパフォーマンスアップデートのみが無料で提供されるが、新しいコンテンツは追加されない[278]。また、これらのゲームはSwitch 2のカートリッジを元のSwitch本体に挿入することで、従来のSwitch用ソフトとしてもプレイできる[279]。
元のSwitch本体にもこれらのゲームを挿入して、まるでオリジナルのSwitchゲームのコピーであるかのようにプレイできる[280]。
SwitchのゲームをSwitch 2に持ち込む手助けとして、任天堂は2025年4月にオリジナルのSwitchシステムソフトウェア向けにバーチャルゲームカードを導入した[281]。バーチャルゲームカードは、デジタル購入したゲームを2台目のSwitchやSwitch 2で利用するために仮想的に転送したり、家族のSwitchに最大2週間まで貸し出したりできる[282][283]。
Joy-ConとNintendo Switch Proコントローラーはほとんどのケースで[注釈 3]前方互換となっており、一部のSwitchソフトでSwitch 2の互換が必要な場合がある。こうしたソフトには、多くのNintendo Laboシリーズ、『リングフィット アドベンチャー』(2019年)、『超おどる メイド イン ワリオ』(2023年)が含まれる[266][265]。
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評価
要約
視点
批判的な対応
『Digital Trends』と『ヴァルネット』はドックの使いやすいデザインを評価した[285][295]が、『PCMag』はこれに対し曖昧な反応を示した[289]。他の批評家は改良された換気システムに満足していた[294][291]。キックスタンドについては、一部からはデザインの改善と耐久性で高く評価された[285][289][295]が、『WIRED』はその安全性や薄さを懸念した[294]。画面については、有機ELが非搭載である点が議論の対象となったが、『WIRED』は120 HzリフレッシュレートとHDR10対応がこれを補っていると述べた[294]。批評家はNintendo Switch 2のディスプレイがNintendo Switchのものよりも進化していることで一致した[298]。一方で、その特長にも関わらずディスプレイに弱点があると指摘する者もいた[285][296][289]。Joy-Conのデザイン改良は評価され、SLボタンとSRボタンの大型化が役立つと指摘した者もいた[294][299][300]。一方、スティックドリフトの解決策がないことに不満を示す声もあった[301][288][302]。また、Joy-Conのマウス機能は、脚の上でも正しく動作したと指摘されている[300][293]。本体のバッテリー持続時間の短縮については批判があり、Nintendo Switchの2.5時間から6.5時間という推定値と比べて否定的に評価する声があった[289][285][301]が、『Engadget』はこの数値は高性能な携帯型ゲーム機としては標準的だと述べた[291]。
本体のソーシャル機能は評価された[303]。『WIRED』はゲームチャットを「本体の中で最も注目に値する完全な新機能」と評した[294]『マッシャブル』は、任天堂が20年以上前のコンセプトで車輪の再発明をしたのではなく、機能を「純粋な実用性から、使うこと自体が積極的に楽しくなる領域へと進めた」と述べた[292]。「ビジネスインサイダー」は、専門的なコミュニケーションよりも「手軽に素早くマルチプレイを楽しむために作られている」と述べている[301]。音声認識オプションの精度や話者の識別能力についても批評家から評価された[292][285]。内蔵マイクのノイズキャンセリング性能も好意的に受け止められた[301][294][292]。一方で、ゲームチャットの画面共有については多くの批評家がカクつきを指摘している[304]。マッシャブルはバーチャルゲームカードシステムについて、共有用デジタルゲームの所有権を巡って「兄弟姉妹にとってはロジスティック上の悪夢になる可能性がある」と表現している[292]。『IGN』は、Nintendo Switch 2について「アップグレードする独自の理由はあまり提供していない」と述べ、任天堂が「かなりのプレミア価格を課している」と批判したほか、Joy-Conの快適性の欠如やアナログトリガーが搭載されていない点を問題視した[286]。同様に、『Nintendo Life』はゲームを遊ぶには「大きなコストがかかる」とし、ストレージが256 GBしかない点をゲーム機の短所として挙げ、「すぐ一杯になるだろう」とレビューで指摘した[287]。『PC Gamer (US)』もまた、安価にゲームを楽しみたい人はSwitch 2を購入すべきではないと述べ、「高額な価格設定」であると批判し、さらにJoy-Conが依然としてスティックドリフトを起こす可能性があることを強調した[288]。
ローンチタイトルのラインナップは物足りないと批判された[305]。『PC Gamer』は近年で「最も弱い」ラインナップのひとつと評した[288]。また、任天堂がローンチタイトルの『Nintendo Switch 2 のひみつ展』で課金をしていることも批判された[300][299][297]。ローンチタイトルの多くが他機種で展開されたもので、初代Switchでは動かなかったゲームの移植であると指摘されており[306][293]、一方でSwitch 2での旧作のアップグレードを評価する声もあった[296][293]。『PC Gamer』はディープ・ラーニング・スーパー・サンプリンググラフィック技術により『サイバーパンク2077』のようなゲームが「主観的にはより良くなった」と述べ[288]、『Edge』は『メトロイドプライム4 ビヨンド』やひみつ展をプレイしたとき、マウス機能の精度を称賛した[299]。本体・ゲーム・周辺機器の総価格に懸念を示す批評家も多かった[307]。また、初代Switchからのデータ転送の信頼性にも懸念が示された[292][308][309]。ゲームをプレイ可能にするために任天堂のサーバーからデータをダウンロードする必要があるキーカードの使用は、物理ゲームにおける新しい形態のデジタル著作権管理とみなされ、ゲームの所有権、ビデオゲームの保存、および任天堂がNintendo Switch 2のサポートを終了した後のゲームの扱いに関して懸念を引き起こした[310][311]。
受賞
Switch 2は日本ゲーム大賞 2025で経済産業大臣賞を受賞した[312]。Yahoo!検索大賞2025の商品部門で1位になった[313]。
ゴールデンジョイスティックアワード 2025においては、本体およびProコントローラーがBest Gaming Hardware部門にノミネートされた[314]。
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脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
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