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S&W M459
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S&W M459(英語: Smith & Wesson Model 459)は、アメリカ合衆国のスミス&ウェッソン(S&W)社が開発・製造した自動式拳銃[1][注釈 1]。S&W M59をベースにした派生モデルで、1980年代に販売されていた[2][4]。
設計
S&W M39を祖とするS&W社の自動拳銃シリーズの一種で、このシリーズは非常に多くのモデルが存在し、いくつかの世代に分類されているが、M459は第2世代に当たるモデルである[5]。
基本設計はベースとなったM59と同一で、複列弾倉の採用により9x19mmパラベラム弾14発という開発当時としては強力な火力を持つ点が特徴であった[1]。M59からの主な変更箇所は、リアサイトがシュラウド付きのフルアジャスタブル型になった点である[4]。表面仕上げはブルーイングとニッケルフィニッシュの2種があった[2]。
運用
1980年に発売され、それまで回転式拳銃を主に装備していたアメリカの法執行機関において、数少ない自動式拳銃の一つとして採用された[1][2]。たとえばFBIでは、1980年代初頭にSWAT隊員や人質救出隊員向けに導入され、1988年にSIG SAUER P226に代替されるまで使用されている[6]。
本銃の著名な使用例として、1986年にフロリダ州マイアミ・デイド郡で発生したFBI捜査官と武装強盗容疑者との銃撃戦(en:1986 FBI Miami shootout)がある[7]。この事件では、8名のFBI捜査官がM459や回転式拳銃、散弾銃で2名の容疑者と撃ち合ったが、元軍人で半自動小銃や散弾銃を持っていた容疑者に対してFBI捜査官の多くは回転式拳銃しか持っておらず、容疑者2名の射殺までにFBI捜査官から2名の殉職者と5名の負傷者を出す惨事となった[7]。M459が使用した9x19mmパラベラム弾の威力不足も指摘され、のちにFBIが.40S&W弾を導入するきっかけにもなった[6]。
1989年にS&W社のカタログから外された[2]。
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派生型
脚注
関連項目
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