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SWAN彗星 (C/2002 O6)

長周期彗星 ウィキペディアから

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スワン彗星(すわんすいせい、Comet SWAN、C/2002 O6)は、2002年に人工衛星が撮影した画像から発見された彗星のひとつ。

概要 スワン彗星 C/2002 O6 (SWAN), 仮符号・別名 ...
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発見

2002年7月31日(JST)、栃木県宇都宮市のアマチュア天文家鈴木雅之は、太陽観測衛星SOHOに搭載されたSWANカメラ(太陽風観測カメラ)が撮影した同年7月25日と27日(UT)の画像から移動天体を発見した。それ以前の画像にも写っていたことから、9等級の新彗星としてその存在を天文電報中央局に報告した。

SWANの画像は位置が荒いことから確認は難航したが、アメリカニューメキシコ州の彗星観測家アラン・ヘールによって9.5等級で眼視確認された[1]

エピソード

SWAN画像からの新彗星の発見はこの以前に2個(C/1997 K5C/2000 S5[2]あったが、いずれも約2年前の過去画像からの発見で、リアルタイムの発見は初めてであった。鈴木はC/2000 S5の発見を知り、独自に位置を算出できるソフトウェアを作成した。間もなくして当時出現していたヘーニッヒ彗星 (C/2002 O4)を確認する際に新彗星に気づいた。

当時、太陽近傍を撮影したSOHOのLASCO画像からの彗星発見は約500個あったが、全天を撮影したSWAN画像上から発見された彗星が地上で確認された前例がなく、彗星の名称決定までに2週間以上要した[3]。「SWAN」名が付けられた初めての彗星であった。

この彗星の発見後「コメットハンター」たちは、LASCO画像だけでなくSWAN画像からの彗星発見も目指すようになった。

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出現

SWAN画像からは、発見前イメージが2002年7月16日、18日、20日UTから検出されている。地上からは、前述の通り8月1日(UT)にエリダヌス座で確認観測された後、8月中旬には東の低空で尾を伴う5~6等級の彗星に成長し、オリオン座ふたご座やまねこ座を移動する様子が観測された。

近日点通過は同年9月9日であったが、8月下旬以降は拡散して急減光し、位置観測は8月31日まで、観測自体も9月下旬を最後に途絶えた。

出典・脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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