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シンビアン
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シンビアン (Symbian Ltd.) は、かつて存在したイギリスのソフトウェア開発、およびソフトウェアライセンス会社。PDAメーカーサイオンが搭載したオペレーティングシステムEPOC32の開発部門を祖とする。1998年6月にサイオン、ノキア、エリクソンの合弁会社として設立。2009年2月にノキアに買収され、2023年3月に自主清算が完了した。
概要
本社はイギリス。サイオンの子会社サイオンソフトウェア(PSION SOFTWARE PLC)を元[1]に、サイオン、ノキア、エリクソンの合弁会社として1998年6月24日にシンビアン(Symbian Ltd)は設立された。社名はSymbiosis(共生)に由来した[2]。フィンランド、韓国、中国、オーストラリア、イスラエルに支店が、アメリカ、日本、スウェーデン、イギリス、インド、香港、中国に子会社があった[3][4]。
2001年5月にイギリスにおける事業会社としてシンビアンソフトウェア(Symbian (UK) Ltd、Symbian Software Ltd)を設立した後は、2003年12月31日付けでシンビアンの全営業資産をシンビアンソフトウェアに譲渡している[5]。ユーザーインターフェイスのUIQを開発していたスウェーデン法人[注 1]は2002年12月5日にUIQテクノロジー(UIQ Technology AB)と社名を変更した[9]のち、2007年2月にソニー・エリクソンに売却されている[10][11][12]。
過渡期のスマートフォン向けオペレーティングシステムSymbian OSの開発が特に有名であり、世界的に携帯電話やPDAなどの携帯端末に用いられていた。2007年から2010年にかけてSymbian OSを搭載した携帯電話の世界販売シェアはトップであった[13][14]。
2008年6月、ノキアがSymbian OSのオープンソース化とシンビアンの買収を発表[15][16]。同年12月にシンビアンはノキアの傘下に入る[17]。シンビアンの知的財産は新たに設立されたSymbian Foundationに寄贈され[18]、シンビアンの全社員はノキアに吸収された[17]。
世界シェアトップの座をAndroidに奪われる[14][19]その渦中だった2010年11月、Symbian FoundationがSymbian OSのライセンス管理のみの団体に移行すると発表[20]。ノキアはSymbian OSへの貢献を継続すると表明した[21]ものの、2011年2月にMicrosoftとの提携を発表[22]。さらに4月、ノキア社内でのSymbian OS開発を終了しアクセンチュアに外部委託するとした[23]。速やかに契約は完了し、Symbian OS関係の人員はアクセンチュアに移籍した[24]。
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沿革
1998年6月24日、サイオン、ノキア、エリクソンの合弁会社としてシンビアンが設立された[27][28][29][30]。10月28日になってモトローラが合流[31]し、当初報道された[32]体制が整った。
1999年5月25日、松下通信工業が資本参加[33][34][35]。
2002年1月29日、ソニー・エリクソンが資本参加[36]。4月23日、シーメンスが資本参加[37]。
2003年2月17日、サムスン電子が資本参加[38]。8月29日、サイオンとノキアから相次いでモトローラからの株式購入について発表された[39]。
2004年2月9日、サイオンはシンビアン株のノキアへの売却を発表[40][41]。この動きはサイオンの株主だった投資会社とエリクソンの反発を招いた[42][43]。最終的にノキア以外の株主が増資を引き受け、シンビアンの独立性は保たれた[44][45]。
2008年6月24日、ノキアはSymbian OSのオープンソース化と、それに伴う手続きとして未取得のシンビアン株を全て取得すると発表[46][15][16][47]。12月2日、ノキアはシンビアンの買収完了を発表[17]。シンビアンの全社員は翌年2月にノキアに移籍となった。
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日本法人
シンビアン設立翌年の1999年(平成11年)1月12日にシンビアン株式会社が設立[8][48]。シンビアンがノキアに買収された後の 2009年(平成21年)5月20日に解散[49]。全ての資産はノキアの現地法人に移管された[4]:11。
関連項目
脚注
外部リンク
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