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Wolfram (プログラミング言語)
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Wolfram言語はウルフラム・リサーチが開発した汎用性の高いマルチパラダイムプログラミング言語[5]であり、MathematicaとWolfram Programming Cloudのプログラミング言語である[6]。 記号プログラミング、関数型プログラミング、ルールベースプログラミング[7]に重点を置いており、任意の構造やデータが扱える[7]。
チューリングマシンの生成および実行、グラフィックスと音声の作成、三次元モデルの解析、行列の操作、微分方程式の解法のための組み込み関数などが含まれている。ドキュメントも豊富である[8]。
Wolfram言語はRaspberry Piのすべてのシステムソフトウェアにバンドルされている[9][10]。CES 2014で発表されたIntel EdisonもWolfram言語を統合している[11][12]。 Unityゲームエンジンにも統合される予定である[13]。
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名称
Wolfram言語という呼び方が正式とされたのは2013年6月からである。しかしそれ以前から30年以上Mathematicaのプログラミング言語を指し示す名称として使われていた[6][14]。他にも関係者間では「M」などいくつかの呼び名が使われた。公式名として検討に上がったものに「Lingua」や「Express」がある[7]。
大衆文化
スティーブン・ウルフラムとクリストファー・ウルフラムは、映画『メッセージ』の制作において、Wolfram言語を使って異星人の言語の作成に携わった[15][16]。
文法
Wolfram言語は基本的にLispのM式と似た形式である。多くのシンタックスシュガーが用意されているため、構文を親しみやすい形式で表現することができる。
関数の定義
以下は引数 x をとる関数 f の定義の例である。
f[x_] := x ^ 2 (*SetDelayed[f[Pattern[x,Blank[]],Power[x,2]*)
:=
は遅延代入演算子と呼ばれ、これにより割り当てられた値は、値が必要になるたびに再評価される。x_
はあらゆる式にマッチするパターンで x という名前で参照される。Wolfram言語では関数はパターンに関する変換規則として与えられる。
純関数
Wolfram言語では無名関数が用意されており、純関数と呼ばれる。
1を足す純関数は以下のように表される。
(#+1)& (* Plus[Slot[1], 1] *)
以下の式
(#+1)&[50] (*=51*)
は51に評価される。
パターン・置換
Wolfram言語では部分式に対してパターンマッチングを行い、置換を行う構文が用意されている。
f[a] /. a->b (* ReplaceAll[f[a], Rule[a, b] *)
を評価するとf[b]
が得られる。
手続き型プログラム
Wolfram言語では手続き型のプログラムもサポートしている。ただし、多くの場合は必要でない。
以下のc言語のプログラム
int func(int n){
int i,r=0;
for(i=1;i<n;i++){
r+=i*i;
}
return r;
}
はMathematicaでは
func[n_]:=Module[{i,r=0},
For[i=0,i<n,i++,
r+=i*i;
];
r
]
と表現される。
脚注
関連項目
外部リンク
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