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のむ

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日本語

語源

古典日本語 のむ < 日本祖語 *nəmu

発音

動詞

のむむ、吞󠄀む】

  1. (飲む)物、一般には液体を、口を経由して嚙まずに体内へ取り込む。通常、飲む対象の物が固体である場合は、「飲み込む(のみこむ)」が用いられる。
  2. (飲む、嚙む)をのむ。
    • その晩私は先生といっしょに麦酒飲んだ。先生は元来酒量に乏しい人であった。ある程度まで飲んで、それで酔えなければ、酔うまで飲んでみるという冒険のできない人であった。(夏目漱石こゝろ』)
  3. 煙草などの気体吸い込む吸う
    • 掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始であろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会わした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうとを吹く。どうも咽せぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草というものである事はようやくこの頃知った。(夏目漱石吾輩は猫である』)
  4. (呑む)体外に出そうなものをこらえる
    • 息をのむ 固唾をのむ 涙をのむ
    • 「危ねえ」――観衆は一度に固唾飲んだ。その時先頭にいた馬は娘の華手な着物に驚いたのか、さっときれて仁右衛門の馬の前に出た。と思う暇もなく仁右衛門は空中に飛び上って、やがて敲きつけられるように地面に転がっていた。彼れは気丈にも転がりながらすっくと起き上った。(有島武郎カインの末裔』)
  5. 服用する。
    • わたくしは剃刀の柄をしっかり握って、ずっと引きました。この時わたくしの内から締めておいた表口の戸をあけて、近所のばあさんがはいって来ました。留守の間、弟に薬を飲ませたり何かしてくれるように、わたくしの頼んでおいたばあさんなのでございます。(森鷗外高瀬舟』)
  6. 一斉に襲う。 
  7. 相手に対して精神的に優位にたつ。なめるみくびる
    • この野郎拙者吞󠄀んでかかっているな。(吉川英治 『牢獄の花嫁』)
    • 類義語: 歯牙にもかけない
  8. (多く受け身の形で)圧倒する。
  9. いやいやながら同意する。うけいれる。 
    • この条件のんでくれ。

活用

翻訳

関連語

語義1 液体

語義2 酒


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古典日本語

動詞:祈む

のむむ】

  1. (上代語) いの

活用

さらに見る マ行四段活用, 語幹 ...

動詞:飲む

のむむ】

  1. 飲む。飲酒する。
  2. 圧倒する。

活用

さらに見る マ行四段活用, 語幹 ...

発音

二拍動詞二類(?)

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