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羊飼いの礼拝 (エル・グレコ、1600年)
『羊飼いの礼拝』 は、ギリシア・クレタ島出身のマニエリスム期のスペインの巨匠エル・グレコが1596-1600年に制作したキャンバス上の油彩画である。主題は『新約聖書』中の「ルカによる福音書」(2章)から採られたもので、羊飼いたちが生まれたばかりのイエス・キリストを訪れた場面を描いている。マドリードにあったエンカルナシオン学院(通称ドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院)のための祭壇衝立の下段左側に配置されていたと思われるエル・グレコ円熟期の作品である。画面下部左側に画家の署名の書かれたカルトゥーシュがある。1836年に、作品はテロール男爵によりフランス王ルイ・フィリップのために購入されたが、後に売却され、1879年にルーマニアのペレシュ城(王宮)のために購入された。現在はブカレストにあるルーマニア国立美術館に収蔵されている。なお、ローマのバルベリーニ宮国立古典絵画館には本作より小さなヴァージョン(1598年)が所蔵されている。
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