『お目出たき人』(おめでたきひと)は、武者小路実篤による初期の小説。1910年2月に脱稿され、1911年2月に洛陽堂より刊行された。その際、『(「お目出たき人」の主人公の書けるものとして見られたし)』という一文を添えた附録、「二人」「無知万歳」「生まれなかつたら」「亡友」「空想」が挿入された。学習院時代の師、「高島平三郎先生にこの小冊子を千の感激を以て奉る」と扉に書かれている。装幀は有島壬生馬。
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「自分」という言葉を多用して、少女に対する思いを真摯に告白した。自然主義の陰湿さを一掃した、純真な青年文学。