ダンシンク天文台
ウィキペディア フリーな encyclopedia
ダンシンク天文台(ダンシンクてんもんだい、Dunsink Observatory)は、アイルランドの首都ダブリン近郊にあるダンシンク(英語版)にある天文台である。1785年に設立された[1]。
最も有名な天文台長は、数学者でもあったウィリアム・ローワン・ハミルトンである。彼は、天文台から街まで妻と歩いているときに、初の非可換代数である四元数を発見した。この道筋をたどるハミルトン・ウォーク(英語版)というイベントが毎年開催されている。また、 ハミルトニアンの力学の定式化でも有名である。
20世紀後半に、天文台の近くまで市街地が拡大し、シーイングが悪化した。望遠鏡は既に最新のものでなく、主に天文台の一般公開(オープンナイト)に使用されている。
ダンシンク天文台は現在、ダブリン高等研究所 (DIAS) の一部となっている。客員研究員に宿泊施設を提供し、会議や一般公開イベントにも使用される。天文台では、天文学者による天文学や天体物理学に関する公開講演が定期的に行われる。また、グラッブ望遠鏡を使用した天体観測イベントも開催される。