クトゥルフ神話の初期事典
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クトゥルフ神話の初期3事典について解説する。
アーカムハウスのオーガスト・ダーレスに公認されたものである。事典・設定集・ガイダンスであるが、すべて独自設定を含む。既存の設定をまとめた事典というだけではなく、逆にこれらの事典のためにこしらえられた設定がある。また、書かれた時代背景もあり、内容が古い。
- クトゥルー神話小辞典 (フランシス・T・レイニー)
- クトゥルー神話の神神 (リン・カーター)
- クトゥルー神話の魔道書 (リン・カーター)
大瀧啓裕は『小辞典』の注意書きとして、内容に誤りがあるが、歴史的な経緯ある資料なのでそのまま載せていると述べている[1]。東雅夫は『神神』『魔道書』について「一部の恣意的解釈に問題はあるものの、便利な手引きとなっていることは間違いない」と解説する[2]。
知名度の高い邪神や魔道書の解説文はこれら3事典の時点でほぼ完成しており、以降の書籍群における解説文のベースになっている。