グランチャコ
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グランチャコ(Gran Chaco)は、ラプラタ盆地(スペイン語版)西部の人口がまばらな非常に暑く乾燥した半砂漠の地域。ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルにまたがる。
「チャコ」(chaco)とはケチュア語で狩猟の土地(hunting land)を意味する。面積はおよそ 647,500km2で、パラグアイ川の西、アンデス山脈の東に位置する。西部の山地に近い部分の高地チャコ(Alto Chaco)は非常に乾燥していて植物もまばらにしか生えていないが、パンタナルに近い東部の低地チャコ(スペイン語版)(Bajo Chaco)は植物が多く茂っている。
グランチャコにはサバナや塩湖が多く、一帯にはヒメガマ、ボタンウキクサ、ヒルムシロ属、Hymenachne amplexicaulis(英語版)、Lophocarpinia aculeatifolia(英語版)およびヤシ類のCopernicia alba(英語版)などの植物が生え、グアナコ、ジャガー、アメリカバク、オオアルマジロ、マタコミツオビアルマジロ(英語版)、チャコペッカリー、オオカワウソ、ピューマ、アメリカヒレアシシギ、コシジロウズラシギ、アメリカウズラシギ 、チリーフラミンゴ、レア、カモハクチョウ、パラグアイカイマン、カメなどが生息している。パラグアイ北部のバイーア・ネグラ(スペイン語版)付近のデフェンソレス・デル・チャコ国立公園(スペイン語版)、チャコ砂丘国立公園(スペイン語版)、アグリピーノ・エンシソ中尉国立公園(スペイン語版)、ネグロ川(スペイン語版)流域などを含むチャコ地域は2005年にユネスコの生物圏保護区に指定された[1]。また、パラグアイ西部のチャコ・ロッジ湖[2]、ロハス・シルバ中尉湖[3]、ネグロ川(スペイン語版)[4]、ティンフンケ国立公園(スペイン語版)[5]、ボリビア南東部のコンセプシオン湖(スペイン語版)[6]、バニャドス・デ・イソソグ(スペイン語版)およびパラペティ川(スペイン語版)[7]、ラス・イスラスヤシ林およびサン・ホセ塩類平原(スペイン語版)[8]、アルゼンチン北部のドゥルセ川流域の湿地およびマル・チキータ湖[9]はラムサール条約登録地である。