タイゲトス山脈
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タイゲトス山脈(タイゲトスさんみゃく、希: Ταΰγετος, 英: Taygetus)は、ギリシャ南部のペロポネソス半島にそびえる山脈である。最高峰はプロフィティス・イリアス(Profitis Ilias)またはプロフェット・エリアス(Prophet Elias)として知られるタイゲトス山である。 この名前はヨーロッパで記録された最も古いものの1つで、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』にエリマントス山(英語版)とともに、狩猟の女神アルテミスが峰伝いに鹿狩りを楽しむ場所として歌われている[2]。ギリシア神話によるとタイゲトスの名前は巨人アトラースの娘タユゲテに由来する[3]。また最高峰の名前は予言者エリヤのギリシア語形に由来している。山には5つの峰があることからビザンティン時代から19世紀まではペンタダクティロス(Πενταδάκτυλος)の名でも知られていた。