パリス=ハーリントンの定理
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数理論理学においてパリス・ハーリントンの定理(ぱりすはーりんとんのていり、英: Paris–Harrington theorem)は、ラムゼー理論におけるある規則、すなわち強化版有限ラムゼーの定理が、正しいにもかかわらずペアノ算術の枠内では証明できないという定理である。これは整数に関する正しい命題の中で、算術の用語で表現できるがペアノ算術では証明できない最初の「自然な」例である。そのような命題が存在すること自体はゲーデルの不完全性定理によってすでに知られていた。