ポール・チャーチランド
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ポール・チャーチランド(Paul Churchland、1942年10月21日 - )は、カナダ出身の哲学者。専門は心の哲学、神経哲学。2007年現在、カリフォルニア大学サンディエゴ校の哲学部門に所属して研究と執筆活動を行なっている。
ポールは消去主義的唯物論の立場に立ち、素朴心理学を激しく攻撃する研究者として有名である。ポールによれば素朴心理学に頻繁に登場する信念や欲求といった概念は、科学史上のフロギストンやカロリック、エーテル、生気といった概念と同種のものであり、脳についての理解が深まったさいには捨て去られるべき概念であるとする。つまり信念や欲求といった心的状態を指し示す言葉は、対応する独自の実在を一切持っておらず、そうした概念はやがて脳の物質的なあり方として神経科学の言葉だけですべて説明されつくされる日がくる、とする。
妻のパトリシア・チャーチランドも、同じくサンディエゴ校の哲学部門に所属し、専門もポールと同じ心の哲学である。