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ナトリウム・カルシウム・タンタルの複酸化物と少量のフッ素からなる鉱物 ウィキペディアから
マイクロ石 (Microlite) はナトリウム・カルシウム・タンタルの複酸化物と少量のフッ素からなる鉱物で、組成式は (Na,Ca)2Ta2O6(O,OH,F) である。色は淡黄色、赤褐色または黒で、等軸晶系に属する。マイクロ石はパイロクロア群の鉱物でペグマタイト鉱床に産し、タンタル鉱石として重要である。モース硬度は 5.5 で比重は 4.2 - 6.4 の範囲である。結晶は微細なものが母岩に散りばめられていることが多く、不透明または半透明の八面体形で屈折率は2.0-2.2である。ジャルマイト(Djalmaite)と呼ばれることもある。
マイクロ石に含まれるタンタルは実際には任意の割合でニオブと固溶しており、タンタルとニオブの比率によりパイロクロアと呼び分けられる。すなわち、タンタルが多いものがマイクロ石、ニオブが多いものがパイロクロアである。 マイクロ石はリチウムを含む花崗岩ペグマタイトや、花崗岩中の空洞結晶にみられる。共存鉱物は曹長石、リチア雲母、トパーズ、緑柱石、電気石、満礬柘榴石、タンタル石、蛍石などである。
マイクロ石はスウェーデン・ストックホルム県のユート島のものが1835年に記載された。模式産地はマサチューセッツ州ハンプシャー郡チェスターフィールドのクラークレッジペグマタイト帯である。鉱物名は結晶が小さいことにちなんでギリシャ語で「小さい」を意味する Mikos と「石」を意味する lithos から名付けられた。
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