マートゥリーディー学派
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マートゥリーディー学派(アラビア語: الماتريدية Maturidiyya)は、イスラム教スンナ派における神学の一派。アブー・マンスール・マートゥリーディーを起源とし、現在のスンナ派内で多数を占め、アシュアリー学派に並ぶ正統神学派とみなされている[1][2]。最初はペルシアのハナフィー法学派ムスリム(16世紀のサファヴィー朝によるシーア派化以前)に広まり、オスマン帝国やムガル帝国では独占的な地位を享受した。両帝国外ではテュルク諸部族、中央アジア、南アジアのムスリムに受け入れられ、アラブ人のなかにもこれを奉ずる神学者がいた[3]。マートゥリーディー学派はスーフィズムの伝統を重んじている[4]。