ラエティア
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ラエティア(ラテン語: Raetia、古い文献での綴りは Rhaetia)は、ローマ帝国の属州である。その領域は、現在のスイス東部および中央部(ライン川上流やボーデン湖を含む)、ドイツのバイエルン州南部やドナウ川上流部、オーストリアのフォアアールベルク州、オーストリアとイタリアにまたがるティロル地方の大部分、およびイタリアのロンバルディア州の一部からなる。ローマ帝国時代のラエティアは、西はヘルウェティイ族の国に接し、東はノリクム、北はウィンデリキア(en:Vindelicia)、南はガリア・キサルピナに接した。北側の国境線は、リーメス(ドイツから続く長城)の一部によってドナウ川沿いに166kmにわたって守られていた。ラエティアとイタリアとの間は、アルプス山脈をレッシェン峠(レージア峠)で越えるクラウディア・アウグスタ街道によって結ばれていた。