ワシントン子午線
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ワシントン子午線(ワシントンしごせん、Washington meridians)とは、アメリカ合衆国の本初子午線として使用された、ワシントンD.C.を通る4つの子午線である。
4つのワシントン子午線は、以下のように定義される。
- アメリカ合衆国議会議事堂を通過する子午線 (Capitol meridian)
- ホワイトハウスを通過する子午線 (Whitehouse meridian)
- 旧アメリカ海軍天文台跡地(フォギーボトム(英語版))を通過する子午線 (old Naval Observatory meridian)
- 新アメリカ海軍天文台を通過する子午線 (new Naval Observatory meridian)
これらの子午線は、以下の3つの方法で知ることができる。
- 天文観測で使用される局所鉛直線との対応
- NAD27(1927年北米測地系)との対応 ― NAD27はカンザス州オズボーン郡ミーズランチ(英語版)の三角点における平均海水面に基づく地球楕円体であり、楕円体の中心が地球の中心と一致しない
- NAD83との対応 ― NAD83はその中心が地球の中心と一致する地球楕円体で、ジオイド(世界規模の平均海水面)との起伏の差が±100m以内となっている。
NAD83による議事堂の経度は、NAD27と1.1秒小さい。天文経度はNAD83より4秒小さい。